2019年3月13日
“Leaning Multi Wheel”NIKENのツーリング性能を高めた「GT」タイプを発売
NIKEN GT 1,944,000円(3月13日予約受付)
2017年の東京モーターショーで世界初公開され多大な注目を集めた“Leaning Multi Wheel”テクノロジーを採用した大型スポーツモデル「NIKEN」。ヤマハは翌2018年9月から予約形式で販売を開始した。
「TRICITY」シリーズで普及させたLMWテクノロジーに、さらに専用に開発した“新ステアリング機構”(LMWアッカーマン・ジオメトリ:車体をリーンさせながら、なおかつ内外輪差が生まれるフロント2輪が、常に旋回方向を向く設計を成立させ、同心円を描く滑らかな旋回を可能とするヤマハ独自の構造)も搭載することでLMWの安定性のみならず、スポーティで滑らかな回転性やより自然な操縦性も実現していた。
倒立式の片持ちフロントサスペンションをホイールの外側に配したことにより410mmの前輪トレッドと、45度のバンク角を実現している。また、2軸ステアリング機構を採用したことで後輪荷重を確保できるライダーの乗車位置が設定可能となり、約50対50という理想的な重量配分も実現している。
フレームはアルミとスチールを使い分ける“ハイブリッド・フレーム”を採用。リアアームは優れた剛性と強度のバランスを実現するため、アルミ鋳造+パネル溶接という手法を取り入れている。フロントタイヤも「NIKEN」専用で開発された15インチのVレンジタイヤ(120/70 R15)を採用。
搭載されるエンジンは、MT-09用をベースに開発された水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ、排気量845cm3、YCC-T・FIエンジンで、クランク慣性モーメントの最適化(MT-09比で18%増)およびFIセッティングの最適化などによりスポーティかつマイルドな操作性としている。
今回は、このNIKENのツーリング性能を向上させた「NIKEN GT」を発売する。このNIKEN GTは、NIKENをベースに高いウインドプロテクション効果を発揮する大型ハイスクリーンを採用、寒い日も快適な走行を楽しめるグリップウォーマー、厚みを増し、ツーリング時の疲労度を低減する専用シート、別売アクセサリーのトップケースの取り付けに配慮したグラブバー、メーター横とシート下に12VのDCジャック、そしてセンタースタンドを標準装備するなど、ツーリング時の快適性に一層磨きをかけたモデルとしている。
ちなみに販売は受注生産方式で、3月13日から全国のNIKEN取扱店で予約を受け付けを開始している。
★YAMAHA ニュースリリースより (2019年3月13日)
大型スポーツタイプのLMW「NIKEN」に多彩な装備を追加
ツーリングの快適性に磨きをかけた「NIKEN GT」を発売
ヤマハ発動機株式会社は、水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列3気筒・845cm3エンジン搭載のLMW※1 モデル「NIKEN(ナイケン)」にツーリングでの快適性を高めた「NIKEN GT」を設定し、受注生産にて発売します。なお、全国の「NIKEN」取扱店※2 にて本日より予約受付を開始します。
「NIKEN」は、進化したLMWテクノロジー※3 が生み出す高次元のコーナリング性能と、長距離ツーリングを快適に過ごすことができる上質なクルージング性能を両立させた次世代LMWです。
「NIKEN GT」は「NIKEN」をベースに、1)ウインドプロテクション効果を発揮する大型ハイスクリーン、2)寒い日も快適な走行を楽しめるグリップウォーマー、3)厚みを増し、ツーリング時の疲労度を低減する専用シート、4)別売アクセサリーのトップケース※4 の取り付けに配慮したグラブバー、5)メーター横とシート下の12V DCジャック、6)センタースタンドなどを標準装備し、ツーリングの快適性に一層磨きをかけたモデルです。
※1 LMW=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称、商標登録第5646157号。
※2 「NIKEN」取扱店=専用カリキュラムを受講した、「NIKEN」の予約の受付・販売およびアフターサービスを行う販売店。
※3 LMW テクノロジー=パラレログラムリンクを用いたサスペンションと操舵機構で軽快感と安定感の両立に貢献する技術。
※4 トップケース=別売りのアクセサリーです。取扱いは株式会社ワイズギア。
- <名称>
- 「NIKEN GT」
- <発売日>
- 2019年3月13日
- ※受注生産にて発売。3月13日より予約の受付開始。
- <メーカー希望小売価格>
- 1,994,000円(本体価格1,800,000円/消費税144,000円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
- <販売計画>
- 300台(年間、国内)
- <カラーリング>
- マットダークパープリッシュブルーメタリック1(マットブルー)
- ブルーイッシュグレーソリッド4(グレー)
- 「NIKEN GT」フィーチャーマップ
- (★はNIKEN GT専用フィーチャー)
- ★大型ハイスクリーン
- ・ネガポジ反転マルチファンクションメーター
- ・12V DCジャック(メーター横)
- ・ミラー一体LED フラッシャーランプ
- ・LEDヘッドランプ
- ・アルミ製燃料タンク(18L)
- ・LMWアッカーマン・ジオメトリ
- ・45度バンク角〈外側片持ちフロントサスペンション、410㎜トレッド、2軸ステアリング機構〉
- ・NIKEN専用開発120/70 R15 Vレンジタイヤ
- ・ハイブリッド・フレーム
- ★グリップウォーマー
- ・ハンドル切れ角36度
- ★肉厚シート
- ★12V DCジャック(シート下左側)
- ★新形状グラブバー
- ・LEDテールランプ
- ・LEDフラッシャーランプ
- ・LEDライセンスプレート灯
- ・ツールレスで初期荷重調整できるリアサスペンション(伸側減衰力調整可)
- ★センタースタンド
- ・845cm3水冷4ストローク直列3気筒エンジン
- ・ヤマハ電子制御スロットル(YCC-T)
- ・クランク慣性モーメント最適設計
- ・アシスト&スリッパー(A&S)クラッチ
- ・クイック・シフト・システム(QSS)
- ・2モード選択式TCS(トラクション・コントロール・システム)
- ・クルーズコントロールシステム
- ・ABS
- ・D-MODE(走行モード切替システム)
★主要諸元
車名型式 | 2BL-RN58J | |
---|---|---|
NIKEN GT | ||
受注開始日 | 2019年3月13日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.150×0.885×1.425 | |
軸距(m) | 1.510 | |
最低地上高(m) | 0.150 | |
シート高(m) | 0.835 | |
車両重量(kg) | 267 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 26.2(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
18.1(WMTCモード値 クラス3 サブクラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | – | |
エンジン型式 | N714E | |
水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 845 | |
内径×行程(mm) | 78.0×59.0 | |
圧縮比 | 11.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 85[116]/10,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 87[8.9]/8,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式)式 | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 3.40 | |
燃料タンク容量(L) | 18 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 2.000 | |
3速 | 1.619 | |
4速 | 1.380 | |
5速 | 1.190 | |
6速 | 1.037 | |
減速比1次/2次 | 1.680/2.937 | |
キャスター(度) | 20°00′ | |
トレール(mm) | 74 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70R15M/C 56V |
後 | 190/55R17M/C 75V | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム(リンク式) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
*※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。