2019年2月28日

“Leaning Multi Wheel”トリシティの“軽二輪”モデルをマイナーチェンジ

TRICITY 155 ABS 475,200円(3月20日発売)

2013年の東京モーターショーでジャパンプレミアされ、大きな関心を集めた125ccオートマチックコミューター「トリシティ MW125」。翌2014年4月からは、実際にタイ市場で市販が開始され「ショーのためのコンセプトモデルではなかったのか!」と驚かれた方も多かったのでは。そのトリシティ MW125が国内でも発売開始されたのは2014年9月10日で、その時点での販売価格は356,400円。本体価格で33万円というプライスは、話題性、メカニズム、そして所有する満足度などからすると、かなりのお買い得なプライス設定だった。

トリシティ MW125の最大の特徴といえるヤマハ独自の「LMW」(Leaning Multi Wheel)メカニズムは、旋回時にフロント二輪を車体と同調させて傾斜(Leaning)させるもので、軽快でスポーティなバイクのハンドリングに、「より安心感を与える」メカニズムと説明されてる。フロントのロアーフォークブリッジ近くに配置されたハンガー状のアームがリーン機能を実現する2本の“パラレログラムリンク”と呼ばれるもの。そして左右のフロントホイールは、それぞれ片持ち式のテレスコピックサスで独立して懸架されている(フォークは片側2本ずつの計4本)。これらのメカニズムにより、リーンを実現する機能と、サスペンションの機能をそれぞれ独立させ、スムーズな動作と現実的なバンク角、ハンドル切れ角を確保している。

2015年4月にはABSを標準装備したタイプを追加ラインアップ。2015年12月には発売から1年経過ということで気分一新、“エレガント&スマート”をキーワードとした「マットブルーメタリック3(マットブルー)」の新色を追加している。

2016年3月1日には、トリシティ 125/トリシティ 125 ABSに、新たにトップケースとナックルバイザー等を標準装着し実用性と利便性を高めたトリシティ 125“快適セレクション”もリリースされている。LMWの更なる普及を目指してユーザーの実用性と利便性を高めた新たな選択肢を追加した、と発表されていた。

トリシティの利便性を高めるため、余裕の走りを裏付ける155㏄エンジンを搭載した“軽二輪”バージョンが登場するのは2017年1月。高速道路の利用も可能となり、LMWの活躍のフィールドはさらに大幅に広がったといえる。

“軽二輪”バージョンのトリシティ 155 ABSに搭載された「VVA」(Variable Valve Actuation:可変バルブシステム)採用の新型“BLUE CORE”エンジンは、155㏄から11kW(15PS)/8,000rpmの最高出力と、14N・m(1.4kgf・m)/6,000rpmの最大トルクを発生。またフレームもこの“ハイパワー・エンジン”を搭載するにあたって再設計され、剛性バランスの向上や足元スペースの拡大なども行われた。

ちなみにこのトリシティ 155 ABSは、ヤマハの成長戦略のひとつ“広がるモビリティの世界”を推進するLMWの第2弾でもあった。

今回、“原付二種”版のトリシティ 125シリーズがカラーチェンジを行ったのに合わせて、こちら“軽二輪”版のトリシティ 155シリーズもカラーチェンジ、と同時に従来モデル比でシート高が約15mm低く、フィット感に優れたシートが新たに採用されている。
 

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TRICITY 155 ABS。「マットグレーメタリック3」(マットグレー/新色)。

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TRICITY 155 ABS。「ホワイトメタリック6」(ホワイト)。

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TRICITY 155 ABS。TRICITY 155 ABS。「ビビッドパープリッシュブルーメタリック1(マットブルー)。


 

★ヤマハ発動機販売 ニュースリリースより (2019年3月20日)

足つき性・乗降性に優れたシートを新採用
「TRICITY 155 ABS」初のマイナーチェンジ

ヤマハ発動機株式会社は、高速道路も走行可能な155cm3“BLUE CORE”※1 エンジンを搭載するフロント二輪のLMW※2 モデル「TRICITY(トリシティ)155 ABS」をマイナーチェンジし、3月20日より発売します。

「TRICITY 155 ABS」は“もっと行動範囲を広げ、さらに所有感を満たすNew Standard City Commuter”をコンセプトに開発しました。LMWテクノロジー※3 による安定感のあるコーナリングと上質なクルージング性能を兼ね備え、通勤からツーリングまで幅広いシチュエーションで新しいライディングの楽しさを味わえる人気のモデルです。

2019年モデルは、従来モデル比でシート高が15㎜低く、フィット感に優れたシートを採用し、良好な足つき性と乗降性を実現。LMWシリーズに共通する快適性に磨きをかけました。また、新色として、大人の上質さを体現する「マットグレーメタリック3」を採用しました。

生産はタイのグループ会社TYM(Thai Yamaha Motor Co., Ltd.)で行います。

※1 ヤマハ発動機株式会社は、“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想として、2014年より“BLUE CORE(ブルーコア)”を掲げています。この思想は高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図るもので、「TRICITY 155 ABS」のエンジンもこの“BLUE CORE”思想に基づき開発しました。商標登録第5676267号。

※2 LMW=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称。商標登録第5646157号。

※3 LMWテクノロジー=パラレログラムリンクを用いたサスペンションと操舵機構で軽快感と安定感の両立に貢献する技術。

<名称>
「TRICITY 155 ABS」
 
<発売日>
2019年3月20日
 
<メーカー希望小売価格>
475,200円(本体価格440,000円/消費税35,200円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
 
<カラーリング>
・マットグレーメタリック3(マットグレー/新色)
・ホワイトメタリック6(ホワイト)
・マットビビッドパープリッシュブルーメタリック1(ブルー)
 
<販売計画>
1,500台(シリーズ合計/年間、国内)