2019年1月23日

ストリート・ファイターのニューモデル、新型Z250を発売

Z250 597,240円(2月15日発売)

2008年4月発売の初代Ninja 250R登場後、あまりの人気沸騰ぶりにライバルメーカーとしてもただ後塵を拝しているわけにはいかないと、それぞれ対抗馬をぶつけてきたことで、250クラスのフルカウル・スポーツに再び脚光があてられることとなったのはご存じの通り。しかし、そのNinja 250Rもスーパー・スポーツをイメージする以上、時代の流れに逆らうわけにはいかず、2013年2月、新型Ninja 250へとモデルチェンジが行なわれた。

ただそれだけで終わらなかったのが勢いに乗るカワサキだった。Ninja 250の人気に油断することなく、Ninja 250をベースに兄弟モデルといえる“ストリート・ファイター”を開発していた。フルカウル・スポーツの次は、Z1000やZ750/800でカワサキ・デザインの真髄ここにあり、のイメージを築き上げた“アグレッシブ・ストリート・ファイター”を、なんと250でも展開しようと放ったのがZ250だった。

まさしく“インスパイアZ1000”で、そっくりスケールダウンしたかのような思い切りの良いアグレッシブ・デザインのZ250は、Ninja 250のエンジン、フレームをベースに、イメージだけではなく、実際にZ800のマルチリフレクターヘッドランプを流用するなど、“アグレッシブ・ストリートファイター”のDNAをキッチリ受け継いでいた。

新型Ninja 250のデザインに唸らされた方は多いだろうが、2ヵ月遅れで登場したZ250は、また別の魅力を放っていた。これこそ国内のユーザーが絶えて久しく待ち望んでいた“ジャパン・クォーター”の再来、といえるモデルだった。その後、2014年3月に初のマイナーチェンジを受け、ニューカラー&グラフィックの2014年モデルとなっていた。

2015年5月、カワサキがそのZ250の2015年版を登場させるにあたって、またまた強力な“隠し球”をもって投入とあいなった。なんと、250スポーツにABSとアシスト&スリッパークラッチを標準で装備してきたのだ。ともに上級モデルの装備といえるABSとアシスト&スリッパークラッチ付きで価格は553,500円。ちなみに2014年モデルは488,250円だから安心感を考えると充分お買い得のモデルといえた。

6年ぶりのフルモデルチェンジとなる今回の新型Z250は、先代が“アグレッシブ・ストリート・ファイター”を提唱していたのに対し、今回はZシリーズのフラッグシップモデル、Z1000が持つ「Sugomi」スタイリングにインスパイアを受た新しいボディワークを採用。「アグレッシブで俊敏、かつ勇ましい印象を与えるデザイン。都会の喧騒を縫うように走っても、街の片隅にたたずんでいても、この軽量さとパワフルさを併せ持つスーパーネイキッドは人々を必ず振り向かせる魅力を放つ」というのだ。

エンジンは全回転域での出力向上を実現した新設計のパラツインエンジン。Z250で最高出力27kW(37PS)/12,500rpm、最大トルク23N・m(2.3kgf-m)/10,500rpmを、同時発売のZ400では最高出力35kW(48PS)/10,000rpm、最大トルク38N・m(3.9kgf-m)/8,000rpmを発生する。

そしてそれを搭載するフレームは、Ninja H2からインスパイアされたというトレリス構造の超軽量フレームだ。足回りも大型モデル並みのφ41mm正立フォークが採用されている。ブレーキもZ1000と同径のφ310mmセミフローティングペタルディスクと徹底している。アシスト&スリッパークラッチの装備も当然引き継がれている。

「Sugomi」デザインを象徴するヘッドライトはLED製。インストゥルメントパネルはZ650と同形。アナログスタイルのタコメーターの中央にギアポジションインジケーター、その下にはマルチファンクション液晶スクリーンを備えてライダーを走りへといざなう。

まさにこれでもか、の大盤振る舞いの新型Z250/Z400シリーズ。最大の敵はNinja 250/400かもしれない。

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Z250。カラーは2色。「パールスターダストホワイト×メタリックスパークブラック」(WT1)。

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Z250。「キャンディカーディナルレッド×メタリックフラットスパークブラック」(RD1)。


 

★KAWASAKI ニュースリリースより

Z250 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) Z250
マーケットコード ER250EKF
型式 2BK-EX250P
発売予定日 2019年2月15日
型式指定・認定番号 II-359
メーカー希望小売価格 597,240円
(本体価格553,000円、消費税44,240円)
カラー(カラーコード) キャンディカーディナルレッド×メタリックフラットスパークブラック(RD1) パールスターダストホワイト×メタリックスパークブラック(WT1)
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand)Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
※当モデルはABS装着車です。

 

【Z250】

軽量さとパワフルさを併せ持つ本格的スーパーネイキッドマシンZ250がフルモデルチェンジを果たし、新登場。高出力かつ操作性に優れる248cm3パラレルツインエンジンを搭載。良好なパワーフィーリングと、全回転域での出力向上を実現しています。また、大幅に軽量化されたスリムなシャーシは、優れた安定性と軽快で自然なハンドリングを実現し、扱い易い取り回し性能を獲得しています。加えて、Zシリーズ共通の「Sugomi」デザイン要素が、一目でカワサキのスーパーネイキッドとして認識できるシルエットを形成。アグレッシブかつ俊敏なイメージを与え、ライダーを魅了します。
 

■主な特徴
・アグレッシブで俊敏なイメージを与える「Sugomi」デザイン
・高出力かつ操作性に優れる新設計248cm3クラス)並みの軽量な車体重量
・さらに軽い操作が可能になったニューアシスト&スリッパークラッチ
・快適性を高めるラジエータファンカバー
・大幅に軽量化された新設計トレリスフレーム
・大型モデルと同等の装備となるφ41mmフロントフォーク
・Z1000と同径となるφ310mmセミフローティングぺタルディスクを装備したフロントブレーキ
・φ220mmのぺタルディスクとデュアルピストンキャリパーを装備したリヤブレーキ
・軽量、コンパクトなニッシン社製ABSユニット
・良好な足つき性を実現するスポーティなライディングポジション
・シャープな外観と優れた視認性を実現する新設計LEDヘッドライト
・液晶スクリーンを備えた、コンパクトな多機能インストゥルメントパネル
・ニーグリップがし易いスリムな形状ながら14Lの容量を誇るフューエルタンク
・標準装備されたヘルメットロック

 

■アクセサリー
・ラージメーターカバー
・ハイシート(標準シート比+30mm)
・タンクバッグ
・タンクパッド
・ニーパッド
・シングルシートカバー
・アンダーカウル
・ラジエータスクリーン
・フレームスライダー
・ホイールリムテープ
・カワサキシャックルロック2
・ETC2.0車載器キット

 

★主要諸元

車名型式 2BK-EX250P
Z250
発売日 2019年2月15日
全長×全幅×全高(m) 1.990×0.800×1,060
軸距(m) 1.370
最低地上高(m) 0.145
シート高(m) 0.795
車両重量(kg) 164
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 37.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
27.2(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転小半径(m) 2.6
エンジン型式
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 248
内径×行程(mm) 62.0×41.2
圧縮比 11.6
最高出力(kW[PS]/rpm) 27[37]/12,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 23[2.3]/10,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 2.0
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.769
2速 1.894
3速 1.500
4速 1.240
5速 1.074
6速 0.960
減速比1次/2次 3.068/2.857
キャスター(度) 24.5°
トレール(mm) 92
タイヤサイズ 110/70ZR17M/C 54H
140/70ZR17M/C 66H
ブレーキ形式 φ310mm油圧式シングルディスク
φ220mm油圧式シングルディスク
懸架方式 φ41mmテレスコピック式
スイングアーム
フレーム形式 トレリス

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。