2019年1月15日
レトロポップなお洒落スクーター、Vinoが2019年カラーに
Vino 199,800円(2月1日発売)
1997年3月の2ストロークモデル発売に始まる“レトロポップ”スクーター、ビーノ。丸目ヘッドライト、フラットなフロア、大きめのレッグシールドに深いフロントフェンダー、フルカバードタイプをイメージさせるリアサイドカバーなどノスタルジックなビンテージスクーターフォルムに、ジョグで定評の6.3馬力エンジンを搭載してデビューした。
流行り廃りの多いファッション系スクーターといえたが、とうとう20年を超える歴史を積み上げてきた。やはりビンテージスクーターの定番デザインには強い力があるのだろう。それはともかく、歴史を刻み続けられたのは、2004年(3月発売)のフルモデルチェンジで、燃費向上と環境対応をはかった4ストロークエンジン搭載へと切り換えられたことも大きなポイントだ。それも原付スクーター初の3バルブヘッドとメッキシリンダーを備えた先進の4ストロークエンジンの採用だった。生産もこの頃は“定番”となりつつあった海外拠点(ヤマハモーター台湾)に移行されていた。
その後は2008年モデル(2007年11月発売)でF.I.化が行われたのが一番大きな変更点で、それ以外はイヤーモデルとしてほぼ毎年細かい改良が続けられた。2011年は、ベーシックモデルのビーノ XC50が新グラフィックの「Vino」立体エンブレムの採用と、インナー色に淡いベージュ系を取り入れカジュアル&ポップ感を演出。デラックスバージョンのXC50Dでは、ヘッドライトカバーが従来のクロームメッキ処理から車体と同色の塗装仕様となった。2012年モデル(4月20日発売)は、XC50がカラー設定の変更と新グラフィックエンブレムの採用、デラックス仕様のXC50Dがニューカラー3色の採用により、継続色の2色と合わせ5色展開になった。
2013年3月には、標準モデルのビーノXC50にもデラックス仕様と共通デザインのVinoロゴグラフィックを採用、ビーノブランドを印象づける“ビトロエンブレム”も新たに追加した。ビーノXC50Dの方は5色中4色をニューカラーとし、ボディサイドにグラフィックを追加したカラータイプもラインナップした。2014年2月には、新色の追加とカラー設定の変更で2014年モデルへ。また、2014年7月には、1,300台の限定でスペシャルカラーを施した“トロピカルな夏”モデルも発売した。
2015年2月には、女性をメインのターゲットとしていることは従来通りで変わりはないが(ちなみにデザインも女性チームが担当しているという)、「女の子らしいスタイルを好む女性に向けて“Vino Girl”、ボーイッシュでアクティブな女性に向けて“Vino Boy”という2つのスタイルを設定しました」。特に“Vino Girl”の新色「マットダークグレーメタリック1」では、ビーノ初のマットカラーをベージュ系ボディと調和させ、ホイール、ウインカーボディ等もベージュとしたモデルだった。
2015年10月には、ビーノシリーズ全体が、ヤマハの定番原付スクーター、ジョグと同様のエンジン面の改良が行われている。排気系の見直しによりエンジンの出力を3.1kWから3.3kWに、トルクも3.9N・mから4.2N・mに向上させた。また、新型ECUの採用とO2フィードバック制御を追加し、FIシステムの変更などにより、燃費性能も30km/hの定地燃費で66.0km/Lから68.3km/L(この数値のみジョグの69.7km/Lと異なっている)へアップ、WMTCモード値でも50.1km/Lから56.5km/Lへと向上を図っている。フロントバスケットを採用して2009年4月にシリーズに加わったビーノ モルフェも同様にエンジン面の改良が行われている。
このビーノシリーズのマイナーチェンジに合わせて、チョコレートをイメージさせる特別なカラーリングが採用された「Sweet Style」も発売されている。「女の子のハッピーがたくさん詰まったチョコレート」をテーマにブロンズとレッドのツートンカラーのボディをベースに、チェック柄をモチーフとしたグラフィックでアクセントを付けている。フロントにはゴールドの音叉エンブレムを採用していた。2016年7月には引き続き「Navy Style」も発売された。国内限定1,000台で「アクティブな女性のちょっとしたお出かけにピッタリなモデル」をイメージしたモデルだった。
2017年2月にもビーノ XC50Dのカラーリング設定およびグラフィックが変更され2017年モデルとなったばかりだったが、ジョグシリーズ同様、9月には平成28年度国内排出ガス規制対応シリーズとして新たに発売されることになった。
ちなみにこのビーノ、ホンダとヤマハが2016年10月に発表した“50ccスクーターの協業体制”の実現の第一弾で、ホンダがこのビーノとジョクの生産をヤマハに代わり行っている。このビーノに関しては、ステップボードから後半はほぼホンダのジョルノで、需要を取り合っている状況ではなく、補い合える部分では積極的に補い合って、国産の二輪車を守っていこうという決意の表れとユーザーもとらえるべきだろう。
★YAMAHA ニュースリリースより (2019年1月15日)
トレンド感をプラスし、レトロポップなスタイルにマッチする3色を新設定
原付一種スクーター「Vino」2019年カラーを発売
ヤマハ発動機株式会社は、レトロポップなスタイルで人気の原付一種スクーター「Vino」のカラーリング設定とグラフィックを変更し、2019年カラーとして2019年2月1日より発売します。
今回の新色は、ポップで元気な「パールシャイニングイエロー」、ナチュラルでやわらかな「プコブルー」、さわやかでアクティブな「アーベインデニムブルーメタリック」の3色です。「Vino」 のカラーラインナップは継続色も含めて6色展開となります。
また、“アイドリングストップ・システム”“コンビブレーキ”“アクセサリーソケット内蔵グローブボックス”などの機能・装備は、現行モデルから継続しています。
なお、本製品の製造は、本田技研工業株式会社が行います。
- <名称>
- 「Vino」
- <メーカー希望小売価格>
- 199,800円(本体価格185,000円/消費税14,800円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
- <カラー>
- ・パールシャイニングイエロー(イエロー/新色)
・プコブルー(ライトブルー/新色)
・アーベインデニムブルーメタリック(ブルー/新色)
・マットアルタイルシルバーメタリック(マットシルバー)
・グラファイトブラック(ブラック)
・パールアンブラウン(ブラウン) - <発売日>
- 2019年2月1日
- <販売計画>
- 9,000台(シリーズ合計、年間、国内)