2018年9月14日
SR400が排出ガス対策を受けて復活、40周年記念モデルも限定販売
SR400/SR400 40th Anniversary Edition 572,400円/691,200円(11月22日発売)
1978年の発売以来、一度もフルモデルチェンジを受けずに今日まで多くのライダーに支持され続けてきた驚異のモデル「SR」。その発売開始時点でもすでに“レトロスタイル”と受け取られていたのだから、バイクとはなんぞや、を痛烈に考えさせてくれる存在だ。
キャストホイールの採用や、ドラムブレーキ化など、細部のマイナーチェンジは受けてきたが、空冷単気筒SOHCエンジンをシンプルなセミダブルクレードルフレームに搭載するという基本構成には一切変更が無く、今日まで連綿と生産されてきた。
ただ、2008年に発売された30周年記念モデルを最後に、排出ガス規制や騒音規制の厚い壁に阻まれて、SRは一時生産中止となってしまった時期がある。名車、SRもついに歴史の彼方へと去ってしまうのか、と危惧されたのだが、F.I.化により見事復活。2009年12月から2010年モデルとして販売を再開してくれた。
そして昨年、またもや排出ガス規制に阻まれて生産中止となっていたのはご存知の通り。ただそのままラインナップから消えてしまわないのが“奇跡の名車”SR。
SEROW250やtrickerで採用されたO2フィードバック制御の精度向上や、蒸発ガソリンの外気への排出を抑制するキャニスターの設置などの対応策や、音響解析技術を駆使して低音と歯切れの良さを向上させた新型マフラーの採用などで“二輪車平成28年排出ガス規制”に適合させている。
また今回、職人の手作業によるサンバースト塗装のフューエルタンクはじめ、特別な仕様とした発売40周年記念モデル「SR400 40th Anniversary Edition」も台数限定500台で発売する。ちなみに2013年2月には35周年記念モデルを発売している。
★YAMAHA ニュースリリースより (2018年9月14日)
排出ガス規制に適合、従来の乗り味とスタイリングを継承し復活
デビュー40周年を迎えたロングセラーモデル「SR400」を発売
40th Anniversary Editionを数量限定で同日発売
ヤマハ発動機株式会社は、2017年に生産を終了した「SR400」を従来の個性はそのままに、「二輪車平成28年排出ガス規制」に適合させ11月22日より発売します。また、発売40周年を記念した「SR400 40th Anniversary Edition」を数量限定500台で同日より発売します。
「SR400」は、心地よい鼓動感のビッグシングルエンジン、シンプルかつ美しいスタイリング、キックスターター方式、といった1978年の発売以後、熟成と深化を重ねた “SRらしい”個性が人気のロングセラーモデルです。
新たな特徴は、1)優れた環境性能と燃費性を実現するO2フィードバック制御の精度向上、2)蒸発ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターの採用、3)音響解析技術を駆使し、低音と歯切れの良さを向上させた新マフラー、などです。なお、キックスターターやデコンプレバーなどは従来モデルから継続採用しています。
カラーリングは、ブラックとメッキの金属感を調和させ、本質的な魅力を表現した「ヤマハブラック(ブラック)」と、リラックス&カジュアルな印象をアピールした「グレーイッシュブルーメタリック4(ブルー)」を設定しました。
「SR400 40th Anniversary Edition」は、「ベリーダークオレンジメタリック1(ブラウン)」をベースに、職人の手作業によるサンバースト塗装※を施したフューエルタンクや真鍮音叉エンブレム、サイドカバーの電鋳SRエンブレムなど、素材から塗装まで所有感を満たす装飾にこだわり、SRの歴史や世界観が凝縮されたモデルです。
※サンバースト塗装:ベースの基本色にぼかし塗装を施す塗装
- <名称>
- SR400
- <発売日>
- 2018年11月22日
- <メーカー希望小売価格>
- 572,400円 (本体価格530,000円、消費税42,400円)
- <販売計画>
- 1,000台(年間、国内)
- <カラーリング>
- ・ヤマハブラック(ブラック)
- ・グレーイッシュブルーメタリック4(ブルー)
- <名称>
- SR400 40th Anniversary Edition
- <発売日>
- 2018年11月22日
- <メーカー希望小売価格>
- 691,200円 (本体価格640,000円、消費税51,200円)
- <販売計画>
- 500台限定(国内)
- <カラーリング>
- ・ベリーダークオレンジメタリック1(ブラウン)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
- 「SR400」フィーチャーマップ
- ※は、「SR400 40th Anniversary Edition」の特徴
- ・燃料蒸発ガス排出規制に対応したタンクまわり設計
- ※サンバースト塗装を施したフューエルタンク
- ※フューエルタンクの真鋳製音叉エンブレム
- ・新作シート
- ※サイドカバーの電鋳工法によるSRエンブレム
- ※本革調のシートサイド表皮
- ※サイドカバーの電鋳SRエンブレム
- ・カバーテールのYAMAHAエンブレム
- ・薄型ボディ・レンズのフラッシャーランプ(前後)
- ・テールランプ裏側のカバー
- ・低音と歯切れの良さを向上した新マフラー
- ・触媒仕様変更(ハニカムセル数アップなど)
- ・空冷4ストローク・SOHC・単気筒・FI搭載エンジン
- ・FIセッティング最適化、新ECU搭載
- ・O2フィードバックの制御ロジック変更
- ・低荷重設計のクラッチレバー
- ・デコンプレバー(左スイッチハンドル)
- ・ホワイト文字盤のメーター
- ※40周年のロゴを印字したタコメーター
- ※クロームメッキのヘッドランプボディ
- ※ゴールドアルマイト処理を施したホイール(前後)
- ・蒸発ガソリンの気放出を制限するキャニスター
- ・ナノ膜コーティングのエキゾーストパイプ
- ・キックスターター
★主要諸元
車名型式 | 2BL-RH16J | |
---|---|---|
SR400〈SR400 40th Anniversary Edition〉 | ||
発売日 | 2018年11月22日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.085×0.750×1.110 | |
軸距(m) | 1.410 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.790 | |
車両重量(kg) | 175 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 40.7(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
29.7(WMTCモード値 クラス2 サブクラス2-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | – | |
エンジン型式 | H342E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 87.0×67.2 | |
圧縮比 | 8.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 18[24]/6,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 28[2.9]/3,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | キック式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式) | |
潤滑油方式 | ドライサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 2.40 | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.357 |
2速 | 1.555 | |
3速 | 1.190 | |
4速 | 0.916 | |
5速 | 0.777 | |
減速比1次/2次 | 2.566/2.947 | |
キャスター(度) | 27°40′ | |
トレール(mm) | 111 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/100-18M/C 54S |
後 | 110/90-18M/C 61S | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。