2019年1月7日
青春のQ4(Quarter4気筒)カタログ その6 新世代 ヤマハ・カワサキ編
最初で最後のヤマハQ4ネイキッド
1991年2月
YAMAHA
Zeal(3YX)
YAMAHA
Zeal(3YX)
FZR250R系のエンジンを楕円鋼管製のダイヤモンドフレームに搭載し、リラックスして走れるようなゆったりしたポジション、735mmという低いシート高に、ジャンプしたイルカの躍動的な姿をイメージしたデザインで登場したヤマハ最初にしておそらく最後のQ4ネイキッド。特徴的なマフラーは4-2の上下二本出しタイプ。燃料タンクの前方には小型ながら蓋付のユーティリティボックス、シート下にはリアシートに装着可能なリアバッグを収納していた。ジールは熱心とか熱中の意で、バイクのある日常を情熱的に楽しんでもらいたいという気持ちを込めてネーミングされた。
最終型は車体色を変更
1992年3月
YAMAHA
Zeal(3YX)
YAMAHA
Zeal(3YX)
翌年モデルは車体色をフロストシルバー、ソフィアブルー、メイプルレッドに一新したのだが、早くもこれが最終型になった。価格、主要諸元に変更はない。
ゼファーとは一線を画したカワサキ初のQ4ネイキッド
1991年4月
Kawasaki
BALIUS(A1)
Kawasaki
BALIUS(A1)
ZXR250をベースに中低速重視にセッティングしてフィンを増設したエンジンを鋼管丸パイプφ38mmのダブルクレードルフレームに搭載するという、オーソドックスな手法で誕生したカワサキ初のQ4ネイキッド。ネイキッドブームを巻き起こした大ヒット作ゼファーや、空冷のZ系をイメージしたデザインではなく、あくまでバリオスオリジナルのスタイリングで登場した。跳ね馬のタンクエンブレムも個性的で、派手さやレトロ調とは一線を画した普通のようで普通でないコンパクトでスタイリッシュなデザインと、キレのあるサウンド、足着き性のよさなどで人気となった。
新色を追加
1992年3月
Kawasaki
BALIUS(A2)
Kawasaki
BALIUS(A2)
メタリックロイヤルブルーに代わり、パールティールグリーンを追加。ブラックパールとキャンディパーシモンレッドは継続。価格、主要諸元は変更なし。
馬力自主規制で40馬力に
1993年2月
Kawasaki
BALIUS(A3)
Kawasaki
BALIUS(A3)
馬力自主規制に対応し40馬力となり、中低速をさらに重視したセッティングに変更された。ヘッドライトは常時点灯となったが外観はほぼ変更なし。車体色はパールティールグリーンに代わり、初代のメタリックパールロイヤルブルーとはやや色味が異なるパールロイヤルブルーが加わった。ブラックパールとキャンディパーシモンレッドは継続。
各部を小改良
1994年3月
Kawasaki
BALIUS(A4)
Kawasaki
BALIUS(A4)
基本的構造はそのままに、シート下に小物入れを増設し、ハンドルスイッチハウジングとメーター周りの形状も小変更を受けた。車体色、価格、主要諸元は変更ない。ぱっと見た目の外観は変更がないためか広報写真は存在していないようだ。
さらに各部を小改良
1995年3月
Kawasaki
BALIUS(A5)
Kawasaki
BALIUS(A5)
メーターの下部に燃料計、クランクケースカバーにオイルレベルゲージを追加し、荷かけフックはバンジーフックへと形状が変更された。車体色はパールロイヤルブルーに代わり新色のギャラクシーシルバーを追加。ブラックパールとキャンディパーシモンレッドは継続。価格、主要諸元は変更ない。なお、この年の1月に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の影響により、発売は当初予定の2月25日から3月1日に変更された。
ツートーンの限定車
1996年3月
Kawasaki
BALIUS(A6?)
Kawasaki
BALIUS(A6?)
キャンディワインレッド×パールアルペンホワイトのツートンカラーを1000台限定で発売。タンクマークは立体エンブレムではなく、独特の書体で書かれた。510000円。主要諸元に変更ない。
最終型は前年モデルを継続
1996年2月
Kawasaki
BALIUS(A6)
Kawasaki
BALIUS(A6)
レギュラーモデルは1995年モデルのA5から変更はなく、イヤーモデルのA6として継続販売された。バリオスはこのモデルが最終型となり、翌年からは2本サスのバリオス-Ⅱへとモデルチェンジする。
[青春のQ4 その5 新世代 スズキ・ヤマハ編|その6 新世代 スズキ・ホンダ編|その7 最終世代編]