2018年8月3日
よりクリーンな環境対策と スポーティなテールデザインをもって “マウンテントレール”SEROW250が復活
昨年、惜しまれつつも生産終了となってしまっていたSEROW250。伝統の名車であろうと“環境”の2文字の前には、多くのモデルが生産終了に追い込まれてしまったのはまだ記憶に新しい。平成28年排出ガス規制の壁は厚かった。が、ヤマハのSEROWブランドに対する思い入れと、人気を支えて来たSEROWファンの後押しはそれ以上に強かった。
環境規制対策の主なポイントは2点。O2フィードバック制御のフューエルインジェクションにより環境性能と燃費性能を向上させているのと、もう1点は蒸発ガソリンの放出を低減するキャニスターの設置で、我々ユーザー的には思いの外“簡単”といえてしまいそうだが、それはあくまで結果論。真のハードルはコストと生産台数との兼ね合いだったはずだ。簡単とはいえ量産モデルとして成立させるには、対策にかかる費用と生産台数でバランスがとれるかどうかだ。年間販売計画台数として公表された2,500台という数字は、そのギリギリの線なのだろう。
さて、新型SEROW250の“新しい部分”は環境対策だけじゃない。一見デザインは何も変わってないようにも見えるが、テール周りはそっくりXT250Xをベースとしたものに生まれ変わっている。SEROWらしさともいえた“中折れスタイル”のテールとはお別れだ。スリムで直線的なスッキリしたテール周りとなっている。また、テールランプもLEDを採用したことで点灯面積が広くなり、被視認性が向上している。
カラーは、「ホワイト×グリーン」「ホワイト×オレンジ」「ホワイト×ブルー」の3色設定。初代から続くSEROWらしい定番カラー「ホワイト×グリーン」、アウトドアギアを連想させ、カジュアル感を持ち合わせたオン・オフ両用カラーの「ホワイト×オレンジ」は従来モデルをベースにカラーとグラフィックをアップデートしている。「ホワイト×ブルー」は街乗りにも映える、さわやかで清涼感あふれるカラーだ。
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