2018年6月6日
トライアルGPもてぎ、フジガス3位表彰台を獲得!
今年で19回目を数えるトライアル世界選手権第2戦は6月2、3日、ツインリンクもてぎにて開催され、レプソルホンダの藤波貴久選手がDay1で3位表彰台を獲得、Day2では今シーズンGASGASにスイッチしたハイメ・ブスト選手が強豪を抑えてGPクラス初優勝を飾りました。
スペイン選手権でのアクシデントで肩を負傷、直後の開幕戦を8位で終え、第2戦もてぎでは「回復7割」と語っていた藤波選手。金曜の予選は10位で通過しました。翌日のDay1では、第10セクションまでクリーンを連発し、1ラップ目を8点におさめ、2位のポジションにつけました。続く2ラップ目には岩盤の5セクションと13セクションで5点をたたいてしまったのですが、後続とのポイント差によって、最終セクションを前に藤波選手の3位が決定しました。藤波選手はもてぎでは 2011年から連続の表彰台を獲得しています。
「2週間前の開幕戦では、出場できるかどうかといったコンディションでした。もてぎに来るまでにはかなり快方に向かってはいたものの、表彰台を狙える位置にくるのは難しいと思っていました。1ラップ目に凄くいい走りができ、2ラップ目は崩れてしまったのだけど最終的には表彰台に上がることができました。応援してくれたファンの皆さんと、ホンダのサポートに感謝しています」
レースは、予選でGPクラス最下位となってしまったジェロニ・ファハルド選手(GASGAS)。1番手スタートから1ラップ目をオールクリーンで回り、2ラップ目も勢いを落とすことなく最終セクションを前に2位以下に大量の差をつけて、2009年以来2度目の優勝! 2位に入ったアダム・ラガ(TRRS)選手は、2ラップ目に最終以外をクリーンで回る猛烈な追い上げを見せました。
いくつかのセクションがDay1よりも難易度をあげて行われたDay2。トニー・ボウ選手(Montesa)とラガ、ハイメ・ブスト選手(GASGAS)がクリーンを重ね、1ラップ目を終えてラガ選手が8点、ボウ選手11点、ブスト選手12点で折り返します。集中力を切らすことなく、2ラップ目を7点で終えたブスト選手がGPクラス初優勝。藤波選手は1ラップ目にミスが目立ち、2ラップ目で挽回したもののトータル51ポイントで9位にとどまりました。
日本人勢は、全日本チャンピオンの小川友幸選手(Honda)がDay1・14位、Day2・13位 、黒山健一選手(YAMAHA)Day1・9位、Day2・15位、野崎史孝選手(YAMAHA)Day1・15位、Day2位・14。
小川選手のDay1は、クリーンか5点か?! といった攻めのレースでしたが、2ラップ目の13セクションで右足を負傷。それでもDay2はひとつポジションをUPしました。野崎選手は、朝のウォームアップでぎっくり腰になってしまい、全般において痛みに耐えながらのレースとなりました。黒山選手は、Day1を9位で終わらせたのですが、Day2は前半のミスから気持ちを切り替え、世界選手権のルールに忠実な走りを心掛けたとのこと。黒山選手は、7月に開催されるトライアルGPフランス大会とベルギー大会のトライアルEクラスにヤマハのTY-Eで出場することが決定しています。
今大会からスタートしたウーマンクラスには、全日本チャンピオンの西村亜弥選手が出場しました。序盤のセクションで頭からクラッシュするハプニングもあり、成績は最下位となったのですが、世界の強豪相手に奮闘しました。
2018年6月2〜3日 ツインリンクもてぎ
天気 晴れ
観客数 土曜日 8600人 日曜日 9800人
(写真・レポート楠堂亜希)