2018年5月31日
125スクーター市場をリードしてきたスズキが放った“上質なスタンダードスクーター” SWISH
SWISH/SWISH LIMITED 318,600円/340,200円(6月26日/9月21日発売)
原付二種スクーターブームはアドレスV125が火を付けた、と言っても過言ではないだろう。そして、アドレスばかりではなく、アヴェニス、ヴェクスター、そしてジェンマと時代時代に合わせて性格の異なる125スクーターの数々をスズキはリリースしてきた。
そして現在もアドレス110、アドレス125という強力な布陣を敷いているが、それでも多様化する125スクーターユーザーの嗜好の全てに対応できているとは言えない、と新たな125スクーターをリリース。125スクーターの盟主を自負するスズキならではの「成算あり」の判断なのだろう。
新型125スクーターの車名は“SWISH”。英語の「スパッ」、「シュッ」などといった擬音を意味するという。ちなみにバスケットゲームでリムやバックボードなどに一切触れずにリングの真ん中を通せた時も「swish!」というのだそうだ。
若々しく新しいネーミングの新世代125スクーターだが、その源流、DNAの存在も無視することは出来ない。それは“V”アドレスの存在だ。2005年2月、それまでの2ストロークエンジンを搭載するアドレスV100の跡を継ぐモデルとして発売開始されたアドレスV125。エンジンは環境対応の新設計4ストロークへと変更され、同時に国産125ccとしては初のフューエルインジェクションが採用されていた。このアドレスV125が前後10インチサイズで登場しており、50並みの取り回しの良さで“通勤快速”の地位を確固としたものにした立役者といえる。
その10インチサイズを極める、というのもSWISHのキーワードのひとつだ。しかも、アドレスV125では、前90/90-10 50J、後100/90-10 56Jと使い分けていたのに対して、SWISHでは、前100/90-10 56J、後100/90-10 56Jと前後共通のサイズを導入している。これは10インチでの小回り性能にこだわると同時に、タイヤマスの増加で走行安定性に寄与するという狙いなのだそうだ。
街のコミューターという原付二種スクーターの原点に立ち戻って、小回りの良さを前面に打ち出しながら“上質さ”をプラスした、というのがSWISHの開発コンセプトだ。
遅れて9月21日から発売される予定のバリエーションモデル、“SWISH LIMITED”は、ナックルバイザー、グリップヒーター、シートヒーターの暖か装備をプラスしたモデル。
★SUZUKI ニュースリリースより (2018年5月31日)
スズキ、125ccの上質なスクーター
新型「SWISH(スウィッシュ)」を発売
スズキ株式会社は、125ccの上質なスタンダードスクーター新型「SWISH(スウィッシュ)」を6月26日より発売する。また、寒冷時の快適性を高めた新型「SWISH LIMITED(スウィッシュ リミテッド)」を9月21日より発売する。
新型「SWISH」は、スクーターを乗り継いだ人も納得する上質なスタンダードスクーターとして、 「軽快に」、「スタイリッシュに」、「便利に」をキーワードに開発した、新型の原付二種スクーターである。原付二種スクーターの主な用途である通勤や通学における使い勝手の良さを追求し、取り回しの良いコンパクトな車体と前後10インチのタイヤを採用した。また、様々な街に似合うスタイリッシュなデザインと、大容量のシート下トランクスペースやUSB電源ソケットなどの便利な機能や装備を充実させた。
さらに、新型「SWISH LIMITED」は、手元の防風効果を高めるナックルバイザーや、指先の冷えを和らげるグリップヒーター、シート座面を温めるシートヒーターを装備することで、寒い季節でも快適な走りを実現した。
- ●新型「SWISH」、「SWISH LIMITED」の主な特長
- 車体・エンジン
- ・取り回しの良いコンパクトな車体に広々としたフラットな足元スペースを確保した、快適なライディングポジション。左右の足元付近を絞り込んだカットフロアボードによる良好な足つき性を実現。
- ・軽快な操作性と、様々な路面状況での優れた操縦性を追求した前後10インチのタイヤ。
- ・快適な乗り心地に貢献する2本のリヤサスペンション。タンデムや積載状況に合わせ、3段階のスプリング調整が可能。
- ・力強い加速性能(最高出力6.9kW/7,000rpm、最大トルク10N・m/6,000rpm)と優れた燃費性能(51.0km/L※1)を両立した124cm3空冷2バルブ単気筒SOHCエンジン。
- デザイン
- ・シンプルな構成ながら、面質にこだわった上質感のあるデザイン。
- 1)フロントからリヤまで滑らかに流れるシャープなライン
- 2)LEDを採用した、スズキのスポーツバイク共通イメージの縦型2灯ヘッドランプによる、個性的なフロントビュー
- 3)ボディとの一体感を高める多角断面のマフラーカバーや、LEDを採用したエッジの効いたリヤコンビネーションランプによる先進的なリヤビュー
- ・車体色は、青「トリトンブルーメタリック」、赤「キャンディダーリングレッド」、白「パールブレーシングホワイト」、黒「グラススパークルブラック」の4色を設定。
- 装備
- ・フルフェイスヘルメットを収納しても余裕あるスペースを確保した大容量のシート下トランクスペース。※2
- ・500mlのペットボトルを2本入れても余裕あるスペースを確保したフロントインナーラック。※3
- ・ハンドル下に装備した、大型のストッパー付折りたたみ式かばんホルダー。※4
- ・鍵穴をカバーすることができるシャッターキーを装備した、シート・給油口開錠機能付ステアリングロック。
- ・多機能で見やすいフル液晶デジタルメーター。
- ・センタースタンドに加え、駐車時に便利なサイドスタンドも標準装備。
- ・USBソケットを標準装備。
- ・スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュでエンジン始動が可能な「スズキイージースタートシステム」。
- 新型「SWISH LIMITED」専用装備
- ・手元の防風効果を高めるナックルバイザー。
- ・冬場に厚手のグローブをしたままでも操作しやすいプッシュボタン式を採用し、5段階の温度調節が可能なグリップヒーター。
- ・自動温度制御装置を搭載したシートヒーター。
- ※1 国土交通省届出値:定地燃費値(60km/h)2名乗車時。定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
- ※2 形状、大きさによりシート下トランクスペースに収納できないヘルメットもあります。最大積載許容重量10kg。
- ※3 形状によりフロントインナーラックに収納できないペットボトルもあります。最大積載許容重量1.5kg。
- ※4 形状、大きさにより掛けられないかばんもあります。最大積載許容重量1.5kg。
- ●年間目標販売台数
- SWISHシリーズ合計 6,000台
- 商品名
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- SWISH 318,600円
- SWISH LIMITED 340,200円
- ※価格(リサイクル費用を含む)には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
- ※製造事業者/台鈴工業股份有限公司
- ※製造地/台湾
- ※輸入事業者/スズキ株式会社
- 車体色
- RB5 パールブレーシングホワイト
- YSF トリトンブルーメタリック
- YYG キャンディダーリングレッド
- YVB グラススパークルブラック
★主要諸元※1
車名型式 | 2BJ-CE47A | |
---|---|---|
SWISH(UG125SEBL9)〈SWISH LIMITED(UG125SECL9)〉 | ||
発売日 | 2018年6月26日〈9月21日〉 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.830×0.690〈0.740〉×1.095 | |
軸距(m) | 1.250 | |
最低地上高(m) | 0.120 | |
シート高(m) | 0.760〈0.770〉 | |
装備重量(kg)※2 | 114〈115〉 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 51.0(国交省届出値 定地燃費値※2 60km/h 2名乗車時) | |
50.1(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時※3) | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 2.0 | |
エンジン型式 | AF11 | |
強制空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 124 | |
内径×行程(mm) | 52.5×57.4 | |
圧縮比 | 10.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 6.9[9.4]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 10[1.0]/6,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑油方式 | 圧送式 | |
潤滑油容量(L) | 0.8 | |
燃料タンク容量(L) | 5.5 | |
クラッチ形式 | 乾式自動遠心シュータイプ | |
変速機形式 | Vベルト無段変速 | |
変速比 | 2.645~0.801 | |
一次/二次減速比 | 2.470/3.461 | |
キャスター(度) | 25°50′ | |
トレール(mm) | 77 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-10 56J |
後 | 100/90-10 56J | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
※平成28年国内排出ガス規制に対応
※1:装備重量は、燃料・潤滑油・バッテリー液を含む総重量となります
※2:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。実際の燃費は、使用環境(気象、渋滞等)や 運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※3:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※4:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※5:エンジン出力表示は、「ps/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は「kgf・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。( )内は、旧単位での参考値です。
●製造事業者:•台鈴工業股吩有限公司
●製造地:台湾
●輸入事業者:スズキ株式会社