2018年5月29日
インド生産のグローバル150スポーツ、ジクサーのカラーリングを変更
ジクサー 321,840円(2018年6月11日発売)
スズキは、2014年からインドで生産、販売しているロードスポーツモデル、ジクサー(GIXXER)を日本市場向け仕様として再開発、2017年の1月から国内販売を開始している。インド市場では、13の部門でバイクオブザイヤーを獲得するなど、現地で高い人気を誇るモデルで、アジアや中南米市場でのスズキのロードスポーツモデルの看板的な役目を果たしているという。
国内導入にあたっては、若年層を中心とした入門モデル的な存在としての需要が期待された。125㏄クラスの手軽さと高速道路も乗れる利便性、そして低価格設定などのメリットを訴求して多くの若者、エントリー層に注目して欲しいと150ロードスポーツモデル導入の背景が説明されていた。
ジクサーの概要をざっと紹介すると、エンジンはジクサー用に専用開発されたもので、空冷単気筒SOHC2バルブ、ボア56.0×ストローク62.9mm、排気量154㏄、最高出力は10kW(14PS)/8,000rpm、最大トルク14N・m/6,000rpmを発生。ローラーベアリング付きロッカーアームの採用や軽量ピストンの採用などによりフリクションロスを低減し、パワーを落とすことなく低燃費を実現する“SEP”(SUZUKI Eco Performance)エンジンを搭載している。国内仕様独自のメカニズムとしては、6センサーを採用した燃料噴射システムの搭載(オリジナルはキャブ仕様)により、国内の平成28年排出ガス規制に対応させている。
フレームはスチールパイプによるダイヤモンドタイプ。インナーチューブ径41㎜のフロントフォーク、リアは7段階のプリロード調節が可能なモノサス。フロントにφ266mm、リアにφ220mmのディスクブレーキを採用。タイヤは前輪に100/80-17のバイアス、後輪に140/60R17のラジアルタイヤを組み合わせている。
デザインコンセプトは「グラマラスな曲線とエッジ感を生かし機能美を追求したデザイン」で、「毎日乗っても使い易く、カッコいい」「スポーツバイクの佇まい」「細部までこだわった造形処理」を目標に開発された。
都市部を中心に125㏄が急速に普及している現在、そして圧倒的な経済性、機動性を持つフルサイズの軽二輪モデルとのはざまでどこまで市場を拡大できるか、150クラスの動向に注目したい。
今回は、このジクサーがカラーチェンジを受けて2018年モデルとなったもので、諸元、メカニズム等に変更は無い。
★SUZUKI ニュースリリースより (2018年5月29日)
スズキ、150ccロードスポーツバイク「ジクサー」の
カラーリングを変更して発売
スズキ株式会社は、150ccロードスポーツバイク「ジクサー」のカラーリングを変更し、6月11日より発売する。
「ジクサー」は、スポーティーなデザインと力強い加速性能、優れた燃費性能を兼ね備えたロードスポーツバイクである。スズキの大型スポーツバイクと共通のイメージとなる、ヘッドライトからタンクまでの一体感や、ボリュームのあるタンクとスリムなシートによる抑揚のあるデザインなど、スポーティーなスタイリングとした。フリクション低減や燃焼効率向上を図った専用開発のコンパクトな154cm3エンジンを、軽量で剛性の高いフレームに搭載することで、力強い加速性能と優れた燃費性能を実現した。
さらに、多機能メーターや、前後輪ディスクブレーキ、大径フロントフォーク、7段階調整式リヤサスペンションなど、スポーツバイクに相応しい装備を採用した。
- ●主な変更点
- ・車体色を黒/青「グラススパークルブラック/トリトンブルーメタリック」、赤/銀「キャンディソノマレッド゙/ソニックシルバーメタリック」、黒「グラススパークルブラック」の3色とした。
- ※諸元に変更は無い。
- ●「ジクサー」の主な特長
- エンジン・車体
- ・専用開発の空冷単気筒154cm3エンジンは、フリクション低減や燃焼効率向上を図ることで、低速からの力強い加速性能(最高出力10kW/8,000rpm、最大トルク14Nm/6,000rpm)と優れた燃費性能(58.8km/L※)を実現。
- ・コンパクトなエンジンと軽量なフレームの採用により、軽量な車両重量(装備重量135kg)を実現。
- ・アップライトなハンドルやシートのポジションにより快適な乗車姿勢を実現。
- ・平成28年国内排出ガス規制に対応。
- ※国土交通省届出値:定地燃費値(60km/h)2名乗車時。定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
- 装備
- ・視認性の高いフルデジタル表示の液晶多機能メーター。
1)任意に設定したエンジン回転数に到達するとランプの点灯/点滅でシフトチェンジのタイミングを知らせるRPMインジケーター
2)一目でギヤポジションがわかるギヤポジションインジケーター
3)便利な時計と切替式のオドメーター/ツイントリップメーター - ・大径のフロントフォーク(インナーチューブ径41mm)と7段階調整式のリヤサスペンション。
- ・大径の前後輪ディスクブレーキ(前266mm、後220mm)。
- ・リヤタイヤに140サイズのラジアルタイヤを採用。
- ・長距離の走行に安心な大容量12Lの燃料タンク。
- デザイン
- ・スズキの大型スポーツバイクと共通イメージのスポーティーなスタイリング。
1)力強い印象を与える、ヘッドライト、ラジエーターシュラウド、タンクの一体感
2)ボリュームのあるタンクとスリムなシートによる抑揚のあるデザイン
3)カウルと一体化したデザインのグラブバーやLEDテールランプによる、シャープでコンパクトなリヤ周り
4)ショートタイプのサイレンサーに2つの排気口を設けたデュアルタイプマフラー - ・車体色は、黒/青「グラススパークルブラック/トリトンブルーメタリック」
赤/銀「キャンディソノマレッド/ソニックシルバーメタリック」
黒「グラススパークルブラック」の3色を設定。
- ●商品名
- ジクサー
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- 321,840円(消費税抜き 298,000円)
- ※価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
- ※製造事業者/スズキ・モーターサイクル・インディア社
- ※製造地/インド
- ※輸入事業者/スズキ株式会社
- ●発売日
- 2018年6月11日
- ●車体色
- 黒/青「グラススパークルブラック/トリトンブルーメタリック」(KEL)
赤/銀「キャンディソノマレッド/ソニックシルバーメタリック」(CZU
黒「グラススパークルブラック」(YVB)
★主要諸元
車名型式 | 2BK-NG4BG(認定番号 Ⅱ-347) | |
---|---|---|
ジクサー GIXXER | ||
発売日 | 2018年6月11日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.005×0.785×1.030 | |
軸距(m) | 1.330 | |
最低地上高(m) | 0.160 | |
シート高(m) | 0.785 | |
車両重量(kg) | 135 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L) | 58.8※1(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
51.0※1(WMTCモード値 クラス2、サブクラス2-1 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 2.5 | |
エンジン型式 | BGA1 | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 154 | |
内径×行程(mm) | 56.0×62.9 | |
圧縮比 | 9.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 10.0[14]/8,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 14[1.4]/6,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑油方式 | ウエットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 1.1 | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.750 |
2速 | 1.750 | |
3速 | 1.300 | |
4速 | 1.045 | |
5速 | 0.875 | |
減速比1次/2次 | 3.181/3.000 | |
キャスター(度) | 25°45′ | |
トレール(mm) | 105 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/80-17M/C 52S |
後 | 140/60R17M/C 63H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※平成28年二輪車排出ガス規制に対応
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。