Part4 原付再び ビーノ大ヒット
ビッグスクーターや原付二種スクーターの人気が急上昇していく中、ヤマハが放ったビーノは、いいバイクを作れば原付スクーターの需要はまだまだ掘り起こせることを教えてくれた。
原付から軽二輪まで各種排気量のスクーターが揃い、原付スクーターの需要も一段落した感のある1990年代の後半、またまた世間を騒がせるビーノが登場した。
どこかなつかしい丸みのあるネオクラシカルデザインが特徴で、丸形ヘッドライトにパイプハンドルと独立したクロームメッキ仕上げのスピードメーターと燃料計などもレトロチックなイメージ。
スタイルだけではなく、きびきびと走る6.3psエンジン、軽量で取り回しやすいボディ、給油の手間が省ける6リットルの燃料タンク、シート下の20リットル大容量のトランク、広いフットスペースなど機能も充実し、なおかつ価格も手ごろとなれば、女性ユーザーのツボをしっかりと捕らえていた。
「家から5kmの大冒険」というキャッチコピーとキャラクターに起用されたパフィもぴったりイメージにハマり、1997年の販売開始から2002年まで累計約23万台を越える大ヒットとなった。
2003年には排出ガス規制に対応し水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブのニューエンジンにフルモデルチェンジを行ない、現在も発売されている。
ビーノ(YJ50R) 概略史・1(1997-2003)
- 1997.3 ビーノ(YJ50R)登場。
- 1997.8 ビーノ(YJ50R)カラー追加。
- 1998.1 ビーノ(YJ50R)ブラック、期間限定生産車。
- 1998.1 ビーノBOY`s(YJ50R)登場。ワイズクラフト製、2000台限定。
- 1998.3 ビーノクラシック(YJ50R)追加。樽型グリップ等。
- 1998.4 ビーノ(YJ50R)樽型グリップ、プッシュキャンセルウインカースイッチ等採用。
- 1998.5 ビーノハローキティバージョン(YJ50R)キティちゃんイラスト入り。4000台限定。
- 1998.8 ビーノスポーツ(YJ50R)専用色、期間限定生産車。
- 1998.12 ビーノ(YJ50R)カラー変更。音叉エンブレム等採用。
- 1999.2 ビーノ(YJ50R)カラー追加。
- 1999.2 ビーノクラシック(YJ50R)カラー追加。
- 1999.9 ビーノスペシャルバージョン(YJ50R)。専用色、立体エンブレム等。
- 1999.9 ビーノ(YJ50R)排出ガス規制対応。
- 1999.9 ビーノクラシック(YJ50R)排出ガス規制対応。。
- 2000.1 ビーノ(YJ50R)大型リアキャリア採用。
- 2000.1 ビーノクラシック(YJ50R)専用エンブレム、クロームメッキテール採用。
- 2001.2 ビーノ(YJ50R)Gロック採用。
- 2001.2 ビーノクラシック(YJ50R)Gロック採用。
- 2001.7 ビーノCHIICHバージョン(YJ50R)宇田ヒカルデザインイラスト入り。2000台限定。
- 2002.2 ビーノ(YJ50R)エンブレム変更。
- 2002.2 ビーノクラシック(YJ50R)エンブレム変更。
- 2003.2 ビーノ(YJ50R)カラー追加。
- 2003.2 ビーノクラシック(YJ50R)カラー追加。
- 2003.8 ビーノクラシック(YJ50R)夏限定カラー追加。2000台限定。