2002年以降、モデルチェンジどころかカラーリングも変更されないという、スーパーカブ史上最長級の放置の後、ついに山は動いた。二輪史上最も厳しい平成18年度排出ガス規制に対応するため、スーパーカブ(というブランド)では初となる電子制御燃料噴射装置PGM-FIを装備してモデルチェンジをおこなった。
外見はクランクケースカバーのブラック化、マフラーガード形状の変更程度であり、フルモデルチェンジと思えないが、エンジン周りはPGM-FI化による各種補機やセンサー類の追加、エキパイ内にキャタライザーを内蔵など大幅に変更された他、フリクション低減のためオフセットシリンダー、ローラーロッカーアーム、ピストン3条痕の新採用など、大きな改良が加えられた。
スタンダード(204,750円)、デラックス(215,250円)、カスタム(236,250円)、プレスカブスタンダード(221,550円)、プレスカブデラックス(236,250円)と50シリーズのラインナップは変更なく継続されたが、90は排出ガス規制への対応が行なわれず、2002年モデルが継続販売された。