■第8戦ドイツGP・トピックス速報
(2010.7.19更新しました)
やったぜ!コヤマックス。
MotoGP第8戦ドイツGPで最高最大の注目を集めたのは、いうまでもなく骨折で負傷欠場していたバレンティーノ・ロッシの現場復帰……なのだが、これは数日後にじっくりまとめて報告するとして、まずは速報。
熱心なファンの皆々様ならすでにご存じかもしれないけれども、125ccクラスで小山知良(レーシングチームジャーマニー/アプリリア)が2位表彰台に入る快挙を達成したぞ!!
アプリリア製の最新ワークスマシンRSA125がずらりと居並ぶ同クラスで、昨年仕様の型落ち車輌RSWを駆る小山がこれだけのリザルトを手にするのは、いわば最新スペックのウィンドウズ7を搭載したハイエンド機に対してVISTAどころか数年前の中古XPで挑みかかり、相手を上回るハイパフォーマンスを披露したに等しい偉業だ。
もちろんそれを可能にした背景には、マシン差を埋めるチームの工夫と努力、そして小山の高い技術とクレバーな戦略があることはいうまでもない。
今季ここまでのベストリザルトは、第2戦スペインGPと第5戦イギリスGPでの5位。今回の2位は、当地がホームグランプリとなるチームにとって、過去の結果を大きく上回る初表彰台。小山にとっても、2007年マレーシアGP以来42戦ぶりとなる久々の美酒だ。
というわけで、小山選手の喜びの声を早速聞いていただくことにしよう。ではどうぞ。
「いや〜、今日のレースはうまく行きましたね。(午前中の雨の影響で路面が濡れている)難しいコンディションで、サイティングラップではレインタイヤを履いていたんだけど、ここは路面が乾くのも早いし、この状況だと絶対に最後はドライになるなと思って、(似たような状況だった)去年のもてぎを思い出してグリッドでスリックタイヤに替えたんです。最後は案の定、ライン上が乾いていきましたね。
- 西村 章
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- スポーツ誌や一般誌、二輪誌はもちろん、マンガ誌や通信社等にも幅広くMotoGP 関連記事を寄稿。訳書に『バレンティーノ・ロッシ自叙伝』『MotoGPパフォーマ ンスライディングテクニック』等。twitterアカウントは@akyranishimura。
今日はウェット宣言のレースだったけど、上位陣は皆スリックを履いていましたよ。でも、コーナー進入のラインがどうしても限られてくるので、タイヤを温存して勝負は最後にとっておいたほうが良さそうだな、と考えていました。
車体のセッティングも決まっていたから、その面ではアドバンテージがあったかな。集団の後ろについていけば、高速セクションで攻めて最後の2周で絶対に離せると思ったから。
チェッカーを受けた瞬間は、3位だと思ってたんですよ。ピットレーンに戻ってきたら、3位のマシンを停める場所に他のバイクが止まっているので、『あれ、バイクを入れる場所がないなあ』と思っていると、優勝争いをしていたP・エスパルガロが転倒したことをチームから聞かされたんです。
2008年と`09年は苦しいシーズンだったから、今回の表彰台は初優勝のとき以上にうれしいですね。型落ちのマシンでも、チーフメカ以下チーム全員が僕を信じて頑張ってくれて、今日のレースではパーフェクトなマシンに仕上がった。
しかも今回はチームのホームグランプリで120人くらいゲストが来ていたから、彼らのためにも表彰台に上がれて本当によかった!!」
■第8戦ドイツGP
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7月18日決勝 ザクセンリンク 雨/曇/晴
MotoGP(完走のみ) - ●優勝 ダニ・ペドロサ HONDA
- ●2位 ホルヘ・ロレンソ YAMAHA
- ●3位 ケーシー・ストーナー DUCATI
- ●4位 バレンティーノ・ロッシ YAMAHA
- ●5位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ HONDA
- ●6位 マルコ・シモンチェリ HONDA
- ●7位 ニッキー・ヘイデン DUCATI
- ●8位 ベン・スピーズ YAMAHA
- ●9位 エクトル・バルベラ DUCATI
- ●10位 マルコ・ メランドリ HONDA
- ●11位 ロリス・カピロッシ SUZUKI
- ●12位 アレックス・デ・アンジェリス HONDA
- 125cc(〜10位)
- ●優勝 M・マルケス DELBI
- ●2位 小山知良 APRILIA
- ●3位 S・コルテセ DELBI
- ■4位 E・ラバト APRILIA
- ●5位 B・スミス APRILIA
- ●6位 J・ザルコ APRILIA
- ●7位 D・ウェッブ APRILIA
- ●8位 E・バスケス DELBI
- ●9位 S・ファーゲルハウグ DELBI
- ●10位 D・カルタイニンガー KTM