■第7戦カタルニアGP・トピックス速報 Moto2にテッシーが急遽参戦。
2010年7月6日更新
Mr.Bike、Webでの復活おめでとう!! と、スペインバルセロナ郊外のカタルーニャサーキット(7月4日現地時間午後10時)から、まずは簡単な祝辞をお送りしておいて、早速MotoGP関連のネタを全開フルスロットルでいってみようかGOGOGO!
3週連戦となった第5戦イギリスGPから第7戦カタルーニャGPまでは、青山博一の転倒負傷や吉川和多留の急遽参戦など、慌ただしいことがいくつも続いた。が、中でも最もシビレる突発的事態が、“テッシー”こと手島雄介のMoto2参戦だ。
詳しい前後関係はとりあえず今は割愛するけれども、JIR Moto2チームが選手とのトラブルでカタルーニャGPを目前に解雇。スペイン・アラゴンモーターランドで車体開発テストを行う予定だった2009年全日本ST600チャンピオンの手島にいきなり白羽の矢が立った、というわけ。
手島がこの話を聞いたのはレースウィーク前日の木曜。 “たまたま”バルセロナ空港に到着した直後だったという。 コースの下見もできず、文字どおり右も左もわからない状態で金曜にサーキットへやってきたテッシーは、午後のフリープラクティスを走行し、42台中37番手。
「今回は何もかもが初めてだったので、レースをはじめた頃のような、バイクを愛する新鮮な感覚を楽しめました(笑)」
土曜の予選では36番手。決勝レースは1周目1コーナーで多重クラッシュが発生する荒れたレースになったが、終わってみれば15位。何もかもが初めて尽くしながら、1ポイントを獲得する快挙を達成した。
「後方からのスタートになったけど、GP初心者らしく、一周一周を噛みしめながら完走して数字を残すことを目標に走りました」 と謙虚に語る一方で、 「次にGPを走ることがあったとして、初めてのコースでも全然OKっすよ。少なくとも1ポイントは取れることがわかったから。ガハハ」 と、豪快なビッグマウスも披露。
といいながら実はテッシー、土曜の予選で36番手となった後に「慣れなければいけないことがたくさんあるのはわかってるけど、それだけに余計くやしい……」とひそかに歯噛みしていたのだ。
レーサーとしてのこの志の高さや、それをあえて(?)見せまいとする決勝後のビッグマウスも含めて、いいじゃないの〜。漢(おとこ)じゃないか、テッシー。
で、この手島雄介は今月末の鈴鹿8耐にもTEAM PLUS ONEから参戦予定だ。そっちの方も要注目。
というわけで、第5戦から第7戦までのあれやこれやの詳細は、近日中に改めて当サイトで公開予定。それまでの間、ちょっとまってね(いま寛大師匠風に)。
- 西村 章
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- スポーツ誌や一般誌、二輪誌はもちろん、マンガ誌や通信社等にも幅広くMotoGP 関連記事を寄稿。訳書に『バレンティーノ・ロッシ自叙伝』『MotoGPパフォーマ ンスライディングテクニック』等。twitterアカウントはPermanent_Waves。
■第7戦カタルニアGP
- 7月4日決勝 カタルニアサーキット 晴
- ●優勝 ホルヘ・ロレンソ YAMAHA
- ●2位 ダニ・ペドロサ HONDA
- ●3位 ケーシー・ストーナー DUCATI
- ●4位 ランディ・デ・ピュニエ HONDA
- ●5位 アルバロ・バウティスタ SUZUKI
- ●6位 ベン・スピーズ YAMAHA
- ●7位 ロリス・カピロッシ SUZUKI
- ●8位 ニッキー・ヘイデン DUCATI
- ●9位 マルコ・ メランドリ HONDA
- ●10位 エクトル・バルベラ DUCATI
- ●11位 コーリン・エドワーズ YAMAHA
- ●12位 ミカ・カリオ DUCATI
- ●13位 秋吉耕佑 HONDA
- ●14位 アンドレア・.ドヴィツィオーゾ HONDA
- ●15位 吉川和多留 YAMAHA
- ●RT マルコ・シモンチェリ HONDA
- ●RT アレックス・エスパルガロ DUCATI
- Moto2(完走のみ)
- ●優勝 高橋裕紀 TECH3
- ●2位 トーマス・ルティ MORIWAKI
- ●3位 フリアン・シモン SUTER
- ■4位 カレル・アブラハム FTR
- ●5位 トニー トニー・エリアス MORIWAKI
- ●6位 シーモネ・コルシ MOTOBI
- ●7位 ケニー・ノイズ PROMOHARRIS
- ●8位 フォシン・ニエト MORIWAKI
- ●9位 アンソニー・ウエスト MZ-RE HONDA
- ●10位 アレックス・デ・アンジェリス FORCE GP210
- ●11位 ガボール・タルマクシ SPEED UP
- ●12位 ヨニー・ヘルナンデス BQR-MOTO2
- ●13位 アンドレア・イアンノーネ SPEED UP
- ●14位 ジュール・クルーゼル SUTER
- ●15位 手島雄介 MOTOBI
- ●16位 ラファエレ・デ・ロサ TECH3
- ●17位 アルネ・ドード SUTER
- ●18位 ウラジミール・イワノフ MORIWAKI
- ●19位 ジョルディ・トレース PROMOHARRIS
- ●20位 バレンティン・ドゥビーズ ADV
- ●21位 ホアン・オリベ PROMOHARRIS
- ●22位 クラウディオ・コルティ SUTER
- ●23位 リチャード・カルダス SUTER
- ●24位 ザビエル・シメオン MORIWAKI
- ●25位 セルジオ・ガデア PONS KALEX
- ●26位 マルシェル・アル・ナイミ BQR-MOTO2