MBHCC B-3

第49回「終わりの始まり~伊豆スカZERO小隊」

伊豆スカイラインでのバイク事故を巡り
色々と物議を醸していたこの5年間
その答えが出るかもしれぬ

はっきり言おう
地元大仁署の尽力も限界にきたということだ

「追い出しなどあるわけない。」
そう思っていた輩よ
そう思ってアクセルを開け
縦横無尽に走っていた輩よ
君らの罪は消えない
故にあたし自身の罪も消えない

無力であったあたし自身の罪だ

伊豆スカイラインに
いよいよ最悪の事態が迫ろうとしていることを
全てのバイク乗りに告ぐ
囲われるのは伊豆スカだけでなく
西伊豆スカイラインも同じだ

この終わりは
全国に飛び火する可能性を秘めている
と言っても過言ではないだろう



事故ゼロ小隊

過去数回に及ぶ県警や大仁署による
「事故ZERO作戦」の啓蒙活動
どれだけライダーに歩み寄り譲歩し尽力してくれたか

4月29日のGW中には
大仁署・道路公団・ZERO小隊による
伊豆スカ上下線で集中巡回を行い
交通事故発生防止パトロールを行ったばかりだ

そしてKAZU中西隊長を筆頭に
小隊で行ってきたビラ配布

多数の人々が伊豆スカからバイクを一掃させないように
願い、頭をさげ、そこに立ち続けたのだ


事故ZERO作

事故ZERO作

通行止めと云う大義名分だけじゃない
命を守るために気づいて欲しいだけなのに
半狂乱になって泣き叫ぶ遺族の姿を見て嘆かない人間などいない

それなのに
それでも収まらぬ現状
何故? わからんのだ

所詮イタチゴッコだと?
閉鎖したら別のところに行けばよいだと?
自分は事故らないとでも思っているのか
命の保証はどこにもないのだ

何故安全に無事に帰れないのか
何故死に至るような走りをするのか…
本当に
何故ここで命を落とさねばならなかったのか
無念でならない
故人こそ無念だろう
残された家族も
しかし時間は戻らない
後悔しても後悔しきれない

6月7日西伊豆スカイラインで
あまりにも悲惨な死亡事故が起きてしまった

故人を悼めば書くべきではないのかもしれぬが
誰しもに起こりうるであろう現実として敢えて書くことにした
そして
事故の原因が不明として事故情報も求めていることもあり
不謹慎かもしれぬが
KAZU中西隊長と共に現場に足を運んだ

現場はこの西スカイラインの入口(看板のあるところ)から走ってきて一つめのカーブである


伊豆スカ位ライン

写真の奥から手前に走ってきたバイクは


伊豆スカ位ライン

コーナーを曲がらず
奥の茂みに突っ込み
土手を乗り越え
バイクもろとも約3メートルの崖下に落下した

ここはあたしもよく通るところだが
意外にコーナーも深く
そしてすぐ左コーナーと細かいコーナーの続く箇所だ


伊豆スカ位ライン

故人は東京在住の会社員(35歳男性)で
実際の事故は5月28日らしいのだが
発見されたのは6月7日


伊豆スカ位ライン

ハイカーに発見されなければこの事故は判明しなかった
無念としか言いようがない…

発見されずにいた数日間を思うと
本当に胸が痛む
こんなところで命を落とすなど思わなかった筈だ

ブレーキ痕も無いようなので
何故ここで事故が起きたのか
目撃した人がいれば大仁署へ連絡していただきたい

(※注・事故の詳細は6月8日付の静岡新聞に掲載された記事を参照させていただきました)


伊豆スカ位ライン

故人の冥福を祈りつつ

合掌


伊豆スカ位ライン

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