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2013年の東京モーターショーに展示されたスーパーチャージャー付エンジン。多くの人はショー向けのプロトタイプエンジンであり、実際に可動するものが作られるとは、ましてや製品化されるとは思ってもみなかったはずだ。 あれからわずか1年、昨年の9月にドイツで開催されたケルンショーで、夢のスーパーチャージャー付、300馬力のスーパーモンスターマシンNinja H2R(以下H2R)が発表され、そのスタイル、スペックに度肝を抜かれ、続くイタリアのミラノショーでは、まさかの公道バージョンNinja H2(以下H2)も発表され、さらに多くの人が腰を抜かさんばかりに狂喜乱舞したのは、皆さん周知の通り。今一番話題を集める旬なモデルのひとつであることは間違いない。 そんなH2RとH2だが、2台をガレージに揃えられるうらやましい人はさておき、現物をじっくり見られるチャンスはなかなかない。昨年の鈴鹿でH2Rのデモ走行を見られた人はラッキーといえよう。 早春の恒例となっているKawasakiモーターサイクルフェア(2013年「モーターサイクルZフェア」、2014年「モーターサイクルニンジャフェア」を開催)では、今回なんとH2RとH2が夢の共演、題して「Kawasaki NinjaH2R モーターサイクルフェア」が2015年2月3日から15日まで開催(開催時間、休館日等はこちら)された。H2R、H2の現車はもちろん、これも間近で見られる機会はほとんどないかもしれないH2のストリップやエンジン、フレーム、マフラー、カウルなどの単体パーツやオーナーズマニュアルなども展示された。 スーパーチャージャーというハイメカニズムや、怒濤のハイパワーばかりが注目されがちではあるが、この展示を見て感じるのは、ノーズ先端に輝くリバーマークが示すとおり、川崎重工が部門を横断し蓄積した技術を集大成して作られた、まさにメイドインジャパンの誇りがみなぎっているということ。H2RとH2が真に伝えたかったであろう思いが感じられるフェアであった。
話題の2台だけではなく、NinjaZX-10Rベースのワールドスーパーパイクと8耐仕様や、日本では初公開となるニューモデルのバルカンS、フルモデルチェンジを行なったヴェルシス1000、650ABSそして、注目の250兄弟であるNinja250とSLも特設会場前に展示された。これらのモデルは開催前日屋外で特写することが出来ました。その模様は後半でお楽しみください。 神戸海洋博物館・カワサキワールドは阪神高速道路、京橋ICから約5分、鉄道の場合はJR、阪神電鉄元町駅、神戸高速鉄道花隈駅から徒歩約15分、地下鉄海岸線みなと元町駅からは徒歩約10分。駐車場はないが、周辺には有料駐車場がある。有名観光地の元町や中華街も徒歩圏内。開館時間は10時〜17時(入場は16時30分まで)で、毎週月曜日が休館。入館料は大人500円、小中学生250円。 ※写真をクリックすると違うカットが見られるものもあります。 |
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特設会場はシックな雰囲気で統一され、ハイスペック、ハイパワーを強調するのではなく、ぐっと落ち着いた大人の雰囲気。川崎重工の自信とプライドが訪れた人たちをじんわりと心地よく包み込む。 | こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトで直接ご覧ください。。 |
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入ってすぐに迎えてくれるのは、開発に携わったみなさんからの243の熱いメッセージ。 | H2の外装を取り外したストリップ仕様で、まずはカウルの内側を堪能。 |
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主役のH2RとH2は、前日に太陽の下で特撮できました。後半でじっくりとご堪能ください。 |
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特設会場入口には跨って記念撮影も出来るNinja250とNinja250SLがお出迎えし、会場前にはZX-10Rレーサーや、話題のニューモデルVersys1000/650、VALCAN Sが展示された。これらのモデルに特写をさせていただけましたので次ページで。 |