2014年12月15日 

■ヤマハ、ナイジェリアで二輪車製造・販売の合弁会社設立へ

 爆発的な人口増加(約1億7,000万人)や経済成長を背景に、今やアフリカ最大の二輪車需要地であるナイジェリア。二輪車市場は2013年に130万台に達し、現在70%を占めるタクシー用途に加え、今後は個人需要の増加が見込まれており、2020年には180万台規模まで拡大すると予測されている。

 1980 年にナイジェリアに二輪車工場を建設し、同国での二輪車製造・販売を行うも市場環境悪化によって2005 年に生産活動から撤退しているヤマハ発動機が今回、二輪車製造・販売の合弁会社を設立、再進出となったのは、同国のそういった背景によるもの。

 ナイジェリアに設立される新会社の名称は「CFAO Yamaha Motor Nigeria Ltd.」(セファオ・ヤマハ・モーター・ナイジェリア。CYMNG)。ヤマハ発動機と、豊田通商のグループ会社でフランスの商社であるCFAO 社がそれぞれ50%を出資、資本金100 万ドル(約1億2,000 万円)で事業を開始する。

 2015 年夏の稼動を目指すCYMNG の工場は、ナイジェリアの最大都市ラゴスに所在すCFAO 社所有地内の建屋(面積2,790 ㎡)を活用。次期中期最終年の2018 年には7 万台の生産を計画しているという。


新会社の概要
●社名 : CFAO Yamaha Motor Nigeria Ltd.(略称:CYMNG)
(セファオ・ヤマハ・モーター・ナイジェリア)
●所在地 : ナイジェリア ラゴス
●設立 : 2015 年1 月(予定)
●稼動予定 : 2015 年夏頃
●代表者 : Olivier Levigne(CFAO 社)
●資本金 : 100 万ドル(約1 億2,000 万円)
●出資 : CFAO S.A. 50% ヤマハ発動機株式会社 50%
●事業内容 : 二輪車の製造・販売
●従業員数 : 2018 年 約200 名
●生産計画(販売計画) : 2018 年 7 万台(予定)