2014年12月9日
■ヤマハのスマートフォンアプリ「SmartRiding」を試してみた!
「SmartRiding(スマートライディング)」とは、バイクに搭載することで楽しみながらライディングスキルを評価してくれる、ヤマハ発動機が開発したスマートフォン用アプリ。2013年10月よりiPhone向け、2014年9月からはAndroid向けを無料でリリース中だ。すでに利用されている方もいらっしゃるだろう。今回、このアプリの開発に携わった方にお話を伺い、実際に試す機会に恵まれた。
SmartRidingは「バイクは速く走ることがエラいワケではない、そうではないバイクの楽しさを広げることはできないか?」ということが誕生の発端だった。そこで、スマホに内蔵されたGPSやジャイロセンサーを利用し、ライディングスキルを評価してみようということになったという。判りやすく言うと“カラオケ採点システムのバイク版”である。
ヤマハの開発ライダー向けライディング教育システムの技術を応用し、よりシンプルで使いやすいものとしたもので、評価は「スムーズにライディングできているか?」に重点を置いたもの。コーナリング時のバイクが傾く動きのスムーズさ、バイクが曲がる力を引き出しているか?、といった評価を走行後に確認できるようになっている。
評価と同時に、走行動画を記録することができるのもSmartRidingの特徴。その動画を元に、気になるコーナーでのバイクの動きを確認できたり、ツーリングの思い出として残したりすることができる。仲間同士で記録をシェアすることも可能だ。
「SmartRiding」の体験走行会場は東京・足立区のカートコース「Citykart」。トリシティとYZF-R25に乗ってみた。 |
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走行軌跡上のコーナー(カラーピンがある場所)でのライディングスキルを評価。カラーピンは評価が高い(スムーズに走っている)順に青、緑、黄、赤と色が変わる。緩いコーナーや路面が荒れているところでは採点不能となり、グレーとなる。 | 動画を再生しながら、ピンポイントでライディングスキルを確認。このコーナーは58点だ。画面左上のグラフはバイクの動き(減速、加速、右傾、左傾)を知ることができる。 |
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得点チャートマップ画面。ピンが右上(青エリア)に集中するようライデイングを心がけるとスムーズな走りに。 | 最初、トリシティで走った時の評価。ワンポイントアドバイスはライディングのクセを鋭く指摘。YZF-R25で走った時、最高コーナー得点は83点に上がった。 |
試乗場所はカートコース。トリシティとYZF-R25にSmartRidingアプリの入ったiPhoneを搭載して走ってみた。スムーズな走りが高得点のポイントなので、クローズドとは言えあくまでも普通にライディング。両方ともまずまずの結果が出たが、前2輪の安心感によるものか、トリシティでは少々ライデイングがラフになったようで、おっかなビックリ走ったR25の方が高得点が得られた。
走行後、動画を再生しながら、各コーナーでどのような動きをしていたのかをチェック。スマホに私のライデイングのクセを視覚的に証拠として突きつけられる。試乗前の想像を超える、かなり本格的なアプリだ。
「速さ」よりも「スムーズさ」を重視しているので安心して楽しめるのも嬉しい。毎日同じルートを走る通勤ライダーにもオススメ。評価を上げてやろうという人間の心理が働き、昨日よりも今日、今日より明日の高得点を目指し、退屈だった通勤に楽しみが増えるかもしれない。スマホをお待ちの方はとにかくお試しあれ!
(撮影:依田 麗 報告:高橋二朗)
ヤマハ「SmartRiding(スマートライディング)」アプリ WEBサイト
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/smartriding/
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トリシティで「SmartRiding」を試した時に記録された動画(画像が左右に揺れます。乗り物酔いしやすい方などは十分にご注意して、気分が悪くなったらすぐに再生を中止してください)。こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトhttp://youtu.be/RlLHJhfa-Scで直接ご覧ください。 | YZF-R25で「SmartRiding」を試した時に記録された動画(画像が左右に揺れます。乗り物酔いしやすい方などは十分にご注意して、気分が悪くなったらすぐに再生を中止してください)。こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトhttp://youtu.be/mOEYI7oUH4Eで直接ご覧ください。 |