2014年11月17日 

■ホンダ、世界各地で区切りの二輪車累計生産台数を達成

 ホンダのタイにおける二輪車・汎用製品生産会社(タイホンダ)が11月17日、二輪車と汎用製品を合わせた累計生産台数が5,000万台となった。

 タイホンダは1965年に設立され、2010年には250ccエンジンを搭載した中型モデルの生産、2012年にはグローバルモデルの生産に特化したラインを新設、生産を開始。2014年からはCBR650シリーズなど大型モデルの生産も開始するなど、現在はさまざまな二輪車製品をASEAN諸国、日本、欧州、北米、オーストラリア等へ輸出している。

 ホンダは昨年、約1,700万台の二輪車と約600万台の汎用製品をグローバルで生産。このうちタイホンダは二輪車で約10%、汎用製品で約40%を生産するなど、ホンダを代表するグローバルでの二輪車および汎用製品の生産拠点となっている。

 累計生産台数が5,000万台に達したことで開催された記念式典には、タイのアチャカ・シーブンルアン工業省事務次官を来賓として、ホンダからは安部 典明アジア・大洋州本部長、松本 宣之アジア・太平洋生産統括責任者らが出席。


安部 典明ホンダ アジア・大洋州本部長のコメント
「タイ王国および世界中のお客様に感謝します。Hondaがタイで事業を開始してからこれまでの50年間で、お客様のご支援と信頼により、タイホンダは、先進的で環境に優しい二輪車および汎用製品を生産する世界有数の拠点へと成長を遂げ、現在では世界80ヵ国以上のお客様に製品をお届けしています。タイホンダは、今後もお客様に、最大限ご満足いただける製品を、より早く低炭素でお届けすべく、生産を続けてまいります」


 また、ホンダの中国における二輪車生産・販売の合弁会社(新大洲本田)は11月16日、二輪車累計生産台数が1,000万台に達成 。1,000万台目の車両は累計40万台以上の販売を達成し、新大洲本田を代表する製品である中国市場向けスクーター「Dio」となった。

 新大洲本田は2001年の設立時より、日本市場向けに原付一種スクーター「Today」の輸出を開始。以降、中国市場に加え、中南米とアフリカを中心に全世界約95ヵ国へ完成車、および部品を供給しており、グローバル輸出拠点としての役割も担っている。


【タイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド(Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.) 概要】
所在地:タイ王国 バンコク
代表:社長 江口 俊一(えぐち しゅんいち)
資本金:1億5,000万バーツ
出資比率:Hondaグループ  83%等
事業内容:二輪車、汎用製品および部品の製造
生産開始:二輪車:1967年5月、汎用製品:1987年2月
生産能力:二輪完成車:170万台/年、汎用完成機:300万台/年
従業員数:約8,450名
生産モデル:
二輪車:PCX、CBR250、CBR300、CBR500、CBR650、MSX、Wave(110、125)、Scoopy i、Click125ほか
汎用製品:GXエンジンシリーズ、刈払機、背負式噴霧機、水ポンプ


【新大洲本田摩托有限公司 概要】
設立:2001年10月
本社所在地:中国 上海市
資本金:1.3億ドル(1ドル=95円換算で約123.5億円)
出資比率:本田技研工業(株)  40%
本田技研工業(中国)投資有限公司  10%
新大洲ホールディングス(株)  50%
代表者:趙 序宏(董事長)、倉石誠司(副董事長)
事業内容:二輪車の生産・販売
従業員数:約4,000人