2014年11月11日 

■ホンダ、ベトナムの二輪車第三工場での量産を開始



 日本で販売されるモデルではPCXシリーズ、Sh mode、リード125、Dunkといったスクーターを生産するホンダベトナムカンパニー・リミテッド(HVN。ホンダのベトナムにおける二輪車・四輪車の生産販売合弁会社)。 HVNはハナム省に二輪車第三工場を新たに建設、11月10日にその開所式典が行われた。

 ハノイ市の南方約40kmに位置する二輪車第三工場は“環境と人に優しい工場”として設計。風、自然光、水など自然のエネルギー資源を最大限かつ最も効率の良い方法で活用することをコンセプトに建設され、生産プロセス全体はベトナム国内および世界の最も厳しい環境基準に完全に適合しているという。約27万平方メートルの敷地に約1億2,000万USドルを投じて新設されたもので、年間生産能力は50万台 に及ぶ。

 生産システムは溶接、塗装、フレーム組立などの製造工程にホンダの二輪車生産分野の最新技術を採用。世界の二輪車生産工場の中でも、生産技術と効率の両分野で最先端を行く工場の一つになることが期待されており、当面はスクーターを中心に一日あたり1,000台の完成車を生産していくという。

 1997年の生産開始以来、HVNの累計二輪車生産台数は1,500万台を超え、2014年現在、HVNのベトナム国内におけるシェア(ベトナムの二輪車市場は現在、HVN、ヤマハ・モーター・ベトナム社、ベトナムスズキ社、SYMベトナム社、ピアッジオ・ベトナム社の5社により構成 )は約70%と推定される。

 HVNは今回の二輪車第三工場の量産開始を受けて、ベトナム国内でますます多様化する顧客ニーズに応え続けるため、製品ラインアップを強化すると同時に、世界各国への輸出も促進させるという。