呼んでもいないのに、台風さえ来たがる 今年も熱かったが,暑くなかった第6回隼駅まつり

ありがたいことに、2008年8月8日、本誌の呼びかけに応えて7台が集ったHAYABUSAの日がきっかけとなり始まった、という隼駅まつり。
第1回は、2009年8月8日隼駅前で開催され約200台が集まった。
第2回(2010年8月8日)は隼小学校に会場を移したが、600台以上が集まり、ちょっとしたパニック状態になったことも今では語り草。
東日本大震災が発生した2011年の第3回(2011年8月1日)は、広い竹林公園へと会場を移し、復興支援を目的に開催され約300台が集まった。
以降、第4回(2012年8月5日)約500台、第5回(2013年8月14日)は約700台と回を重ねるごとにますます盛況となり、今やすっかり夏の恒例行事となった。
しばらくごぶさたしてしまったので、今年はぜひと思った矢先、台風直撃の予報でまさかの中止。しかし10月12日に延期となり、秋晴れの空の下で無事に開催された。
●取材協力
隼駅を守る会 http://motor.geocities.jp/hayabusaeki/
SUZUKI http://www.suzuki.co.jp/
まずは、もういちど起源をおさらい。

「スナバはあってもスタバがない」でおなじみの鳥取県。スタバどころか駅前にコンビニもない鳥取県八頭町にある無人駅が全国区で注目されているのは、本誌の読者さんならばすでにご存知のとおり。そう、第三セクター若桜鉄道の隼駅、HAYABUSAオーナー(以下ブサ遣い)ならば一度は巡礼したい、いや、しなければならない「聖地」となっている。

 この小さな駅にブサ遣いたちが注目するきっかけを作ったのは、もちろん本誌、のわけはなく若桜鉄道でディーゼルカーをころがす谷口さんだ。「せっかく我が鉄道に隼駅があるのだから」ということでスズキ本社に直談判すると「町おこしの一助になるならば」と二つ返事で許諾され、モーターショーで展示されたポスターを譲り受けたことが第一歩であったことはみなさん憶えておいて欲しい(その前の物語もあるのだが、それはまた時期がきたらということで)。
 たまたまそんな事情を知った本誌が便乗して「ブサ遣いのみなさん、8月8日隼駅で記念写真を撮りましょう」と募集をしたのは、まだ紙媒体(雑誌のこと)だった2008年9月号。発売が8月6日、その2日後わざわざ隼駅に来てくれる奇特なブサ遣いがいるのか、不安になりながら赴けば、なんと7台も集まってくれた。
 若桜鉄道には事前に許可というか「集まってもいいですか?」「いいとも!」(実際はもうちょっとちゃんとしました)と打診はしていたのだが、当日は前記の谷口さんや専務さんも来てくれた。しかもたまたま別件で取材に訪れていた山陰放送、朝日新聞(そういえば、かつては朝日新聞はバイク嫌いで有名でした。本誌はよく噛みついていました。が、2014年10月10日の鳥取版「隼ライダー・住民広がる交流」というすばらしい記事を書いていただきました。13日の社会面でもまつりを、またデジタル版でも速報が。村井記者ありがとうございます。いろいろ大変でしょうが、がんばってください)の記者まで連れて。さらに町の方にもお声掛けをしていただき、暑い最中、鳥取名物の大きなすいかを切って振る舞っていただいた。元祖おもてなしの手厚い大歓迎を受けた我々は、あの日あの場所で食べたあの味は一生忘れないことでしょうと、その模様は本誌2008年10月号に掲載され、地元のみなさんに喜ばれると共に、まだ隼駅を知らなかったみなさんに「へえ、そんな駅があるのか」とそこそこ話題になった(と思いたい)。
 この出会いが縁となって、というか本誌はなーんにもしていないけれど、西村さんを会長とした隼駅を守る会(以下守る会)が発足、地元のみなさんの汗と知恵とがんばりと、協力を惜しまないスズキのコラボによって(例によって本誌は、なーんにもしていません。取材に伺っただけです)、翌年8月8日には第一回隼駅まつり(以下まつり)が開催されるに至った。
 義理堅い守る会のみなさんは、事あるごとに「ミスター・バイクが始まりだった」と言ってくださるのは、たいへんありがたいことです(何が言いたいかと申しますれば、珍しく二輪他誌のみなさまも取材においででした。たぶんミスター・バイクのミの字も出てこないと思うので、謙遜するふりをしながら自ら喧伝した、と、そういうことです)。

以下写真をクリックすると大きくなったり、違う写真が見られるものもあります。

歓迎会

2008年10月号
前夜、守る会のみなさんにムーンライトはやぶさ内で歓迎会を開いていただきました。遅い時間になってしまったのに、みなさん駅までわざわざお出迎えしていただき、地元のおいしいごちそうと楽しいお話ありがとうございました。夜は西村会長のお宅にごやっかいになり、翌日はまつりの手伝いに帰省していた長男の洋一さんを町内の案内や竹林公園への送迎にこき使ってしまいました。しかも帰りは再び駅でのお見送りまで。あの日と変わらない元祖おもてなしの心、お世話になりました。ありがとうございました いまや伝説となった(どこかで)2008年8月8日に開催された第1回HAYABUSAの日の隼駅記念撮影会。本誌2008年10月号(表紙がHAYABUSAではなくCBR1000RRというのも、いかにも本誌)、HAYABUSA特集の企画でした。「また来年お会いしましょう」などと書いておきながら、第2回目はなし。そのかわりと言うのもずうずうしいにも程があるのですが、守る会のみなさまのご尽力によって第1回隼駅まつりが開催されたのであります。まさにお礼を言うのは、私どもでありました状態なのであります。
台風前なのに、まるで台風一過の秋晴れ

 あの日から早いものでもう6年、今年も恒例の真夏(第2日曜日)、8月10日に開催される予定であったが、大型の台風11号が「呼んでもいないのに熱気につられてやってきた」(守る会西村会長の名言)ので、不測の事態を考慮し断腸の思いで中止となった。延期ではなく中止である。だがしかし「やってください」「やりましょう」という多くのライダー、協賛してくれた方々、そして地元のみなさんの声に背中を押され、10月12日に延期開催が決定したのである。と安堵したのもつかの間、またまた呼んでもいなにのに、今度は大型の上に強烈なスーパー台風19号がやってきた。再び開催が危ぶまれたものの、影響が出るのは翌日との予報で開催が決定した。

 みなさんの祈りが通じたのか、ブサ遣いの日頃の行ないの良さからか、当日は台風一過かと勘違いするような秋晴れの下、予定通り午前10時東口事務局長の開会宣言でまつりは始まり、13時に何事も無く(何事も無くといっても例年どおり、隼の人文字撮影、隼音頭、ジャンケン大会、出店などの恒例行事はもちろんあり。詳細は以下の写真共にご覧下さい)大盛況のうち無事に終了した。
 前回は過去最大の約700台のバイクと延べ1000人ほどが集まったが、今回は台風の懸念もあってかバイクは少なめの534台、(来場したバイクの約7割が県外からというから、まつりが日本全国に知れ渡っている証でもある)その代わりに四輪が394台と大幅に増加し、延べ人数は約1200人だった。
 延期になったおかげで、真夏の炎天下でもなく(あれはあれで思い出になると言えばなりますが)たいへん快適に過ごすことが出来た。まさに災い転じて福となす、「真夏よりもこの時期の方がいいかもしれません。来年の検討課題です」(西村会長)。次回からは10月開催決定?


会場

駅
静かに開場を待つ会場。竹林公園は隼駅から約2.8km。開場時間が近づくにつれ来場者も増え、黄色いTシャツのスタッフも臨戦態勢。 午前7時30分。まだ静かな隼駅。クリックすると午後の様子が見られます。最近はHAYABUSA以外のライダーもよく訪れるそうだが遠慮がちだとか。

隼駅<br />

隼駅
1930年(昭和5年)に開業した隼駅。単線でホームがひとつ(1線1面という)の小さな駅。古き良き国鉄時代の面影を留める木造の駅舎は、2008年に有形文化財に登録され、2012年には韓国の池灘駅と姉妹提携をしている。駅舎の正面はバイクと共に記念撮影がしやすいようになにも置かれていない。ところで「隼駅まつりなのになんで駅でやらないの?」という素朴な疑問にはこう答えます。「どこで出来るの?」と。行けば解ります。よく第1回はこのスペースでやったものだと改めて感心してしまいます。あの時はホームも駐輪場にしていたほどです。

平井知事

濱本社長
東口事務局長の開会宣言に続いて来賓の方々のご挨拶。もっとも退屈な時間のはずですが、みなさまのご挨拶はお見事。トップの平井鳥取県知事は、おなじみ「スナバ」でつかみはバッチリ。その後も緩急付けた巧みな話術と構成で聴衆を鷲掴み。お金がカバンに入りませんと冷や汗三斗の某都知事と比べ、このような発信力のある人をトップに選ぶのが、鳥取県民のセンスよさの証。これからもHAYABUSAをよろしくお願いします。 今回はスズキまつりのオリジナルポスターを製作し、側面から盛り上げた。このポスター、平井県知事や守る会がスズキの鈴木会長を表敬訪問した際、隼駅まつりのことを知った会長から直々に特命を受けたスズキ二輪の濱本社長が、本業そっちのけで約1ヶ月かかりっきりの力作。鈴木会長はポスターで使われている隼神社の階段の数にまでこだわったそうだ。濱本社長がそんな逸話を披露してくれた。後ろにいるへんなのは八頭町のゆるキャラやずぴょん。

切手贈呈式
記念切手

今年の大きな話題の1つが隼駅まつりオリジナルフレーム切手の発売(52円切手×10枚と台紙、ステッカー付き 1シート1340円)。2014年8月8日から鳥取県と静岡県の一部郵便局で1300シートが限定発売されたが、わずか2日で完売した。もちろんスズキの全面協力で作られ、そのお礼も兼ねてスズキ二輪の濱本社長への贈呈式が行なわれた。今回のジャンケン大会の目玉賞品として、守る会が確保していたシートの特別購入券もプレゼント。買えたあなたは超ラッキー!


記念撮影

人文字

人文字


人文字
恒例の全員での記念撮影に続いて隼の人文字は、カメラを装着したラジオコントロールのヘリで撮影。
●空中写真提供-隼駅を守る会



鳥取県警の白バイ隊員による安全運転講話は、ごらんのように大盛況。白バイ2台とパトカー2台を展示。普段はなるべくお近づきにはなりたくないが、興味津々なのもまた事実。白バイ隊員さん、最後は質問攻めになりました。おつかれさまでした。HAYABUSAライダーが今年4月に所轄の郡家警察署の交通安全パレードにも参加し交流を深めており、警察もまつりに協力。 地元のおかあさん方による恒例の隼音頭。作詞作曲は地元の藪田さん。唄は市役所の松下さん。いっしょに踊りたい方も多数いたことでしょう。次回はみなさん輪になって。動画はこちらで(2011年開催第3回の模様)ちなみに「ハヤブサライダーかっちょええ〜♬」でおなじみ「ハヤブサライダーのテーマ」という曲もあります。詞はこちらで。

鳥取刑務所

観光協会

郵便局

NTT

HOME8823

食べ物たさん

鳥取大学

若桜鉄道

ミニSL
まつりといえば出店も大きなお楽しみ。鳥取刑務所、観光協会、郵便局、NTT、若桜鉄道などの地元団体が協賛して出店。無料で飲み物を配布したり、特産品を販売したりで大盛況。おみやげたくさん買いましょう。自腹購入してきたお土産プレゼントは、ページの後半にあります。

スズキ

スズキ
今年はHAYABUSAの国内販売が開始されたこともあり、大きなブースでまつりを盛り上げたのがスズキ。国内仕様3色揃い踏みで注目を集めていた。これも恒例となったオリジナルバンダナとステッカーは、東日本大震災への募金をするとプレゼントされた。毎年ありがとうございます。

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ

HAYABUSA白バイ
今回のまつりのもうひとつの目玉が、HAYABUSAの白バイ。とは言っても実物ではなく、HAYABUSAオーナーの永田さんが「幸せを呼ぶHAYABUSAの白バイ」との思いをぎっちりと詰めこんで作ったカスタムバイク。製作を担当したのは愛知県で自動車整備工場を営む蟹江さんで、仕事をほっぽり出して約1ヶ月半で作り上げた。ダブルスクリーン、バンパー、無線ケースなどほとんどがワンオフの大力作。見る人が見れば、なるほど苦労がわかる、知らない人が見たら本物の白バイかと思う完成度の高さ。鳥取県警さんいかがですか?

駐輪場

駐輪場

駐輪場

駐輪場

駐輪場

駐輪場
世界で一番たくさんあらゆるHAYABUSAが集結するのがまつり当日の竹林公園(たぶん)。最近はHAYABUSAばかりでなく他のバイクも数多く見られる。もちろんHAYABUSAでなくとも参加は出来きます。ちょっとだけ肩身が狭いかもしれませんが。

遠来賞

遠来賞

カルロスさん
これも恒例となった北・南の遠くから来たもんだ賞。今回は台風の影響もあり南からの来場者は少なめだったが、南は福岡(写真左)、北は北海道の千歳(写真右)からはるばると来場。ちなみにこの賞は自己申告で遠来者に賞品が渡されるが、一生に一度だけしかもらえない。例えば今年もらった千歳の方が稚内に引っ越して翌年やってきても対象外(たぶん)。まだ受賞していない方、最北端、最南端に移住して来年狙ってみますか? 毎年やってくる自称テキサスから来た(実は東京)カルロスさんは、まつりの有名人。大人の事情で誌面には掲載できないが、とんでもないド派手なHAYABUSAでやってくる気さくなアメリカ人だ。

山田社長

谷口さん
今年の9月に公募で選ばれた若桜鉄道の山田社長。さっそく特製弁当を製作して完売。いままではちょっと商売気がなさすぎだったような気もします。「ライダーのみなさんが集まって楽しんでいただける駅は全国でもそうそうありません。駅にバイクを停めて列車に乗っていただけるよう、隼から若桜までの記念乗車券を作りました。隼から若桜(わかさ)へ、若桜は若さにも通じます。隼駅から若さの旅に出ようとの願いも込めました」(隼駅祭り記念切符は隼駅売店と駅前の垣田商店でも販売予定。売り切れ次第終了)。隼から若桜まで片道350円、20分ちょっとのショートトリップ。鉄道があっての駅、たまにはのんびり鉄道に乗ってみましょう。
右は隼駅とHAYABUSAを結びつける発端を作った若桜鉄道の谷口さん。普通の人はなかなか持っていない甲種内燃車運転免許を持っている気動車の運転士さん。しかもバイク乗り。もちろん愛車は……H党だということは黙っておこう。

■12/1200人インタビュー

参加していただいた全員にお話をうかがいたかったのですが、そりゃいくらなんでも一人では無理なので12人にお話をうかがいました。1.お名前 2.どちらから? 3.何回目ですか 4.一言コメントの順です。


ワタナベさん

佐藤豊さん

柴田剛さん
1.ワタナベさん 2.新潟県 3.初めて 4.前から一度来てみたかったです。ミスター・バイクさんに声をかけてもらえて嬉しいです! 1.佐藤豊さん 2.岩手県 3.初めて 4.エネルギーをたくさんいただきました! 1.柴田剛さん 2.千葉県 3.初めて 4.来て良かったです。次回も来ます。

友田充彦さん

加藤直行さん

田部幸一さん
1.友田充彦さん 2.広島県 3.初めて 4.初参加なので楽しみです。また参加したいと思います。 1.加藤直行さん 2.神奈川県 3.4回目 5.よく来ているが、手作り感がなくなったような? 1.谷田部幸一さん 2.神奈川県 3.初めて 4.やっと来られた。来てよかった。

shigeさん

馬上真二郎さん

長尾大河さん
1.shigeさん 2.福岡県 3.初めて 4.8月は中止になったので来られてよかった! 1.馬上真二郎さん 2.東京都 3.初めて 4.やはり一度は来るべきだ! 1.長尾大河さん 2.愛知県 3.初めて 4.HAYABUSAに乗っているなら来るべきだと思って。

shihoさん

らっちょさん

そめさん
1.shihoさん 2.東京都 3.初めて 4.2年前に買いました。一度参加したくて来ました。 1.らっちょさん 2.神奈川県 3.初めて 4.鳥取に来るチャンスをもらえました。 1.そめさん 2.神奈川県 3.初めて 4.盛り上がりたいです。
聖地がいつまでも聖地である続けるために

 最後ひとつお願いを。ハッキリ申し上げて特にバイク関連のイベントは、盛り上がれば盛り上がるほど継続が難しくなるという諸刃の剣だったりする。空吹かしや急加速、大声でさわぐ、ゴミの放置、迷惑駐車等々、残念だが量の増加は質の低下を招き、あまたのバイクイベントが惜しまれながら消えていった。
 回を重ねる事に来場者が増えるまつりも……と懸念されたが、地元のみなさん、スタッフのみなさんが口を揃えて「バイクのマナーがいい」「スタッフの指示に素直に従ってくれる」「ゴミをちらかさない」「街の中を静かに走る」とすこぶる評判がいい(もちろん多少反対意見もあるようだが)。さすがブサ遣いのみなさん。大いに誇ってください。

 このような紳士淑女たる来場者のみなさんにいまさら言うことでもないのですが、まつりの参加者は主催者でもあるのです。まつり当日だけのことではありません。普段でも隼駅にやってくるライダーを温かい目で迎えてくれる地元のみなさんの思いに応える、ひとりひとりの節度のある行動があればこそ、まつりを続けることができるのです。
 いつでも居心地のいい聖地が、そのままの聖地であり続けるためにも。


※本文冒頭で「珍しく二輪他誌のみなさまも取材においででした。たぶんミスター・バイクのミの字も出てこないと思うので〜」などと、と相変わらず度量の狭さを見せましたが、度量の大きなモーターサイクリスト誌さんは、2014年12月号の隼駅まつりの記事で、ちゃんとミスター・バイクと書いていただけました。みなさんぜひご覧下さい。感謝感激、ありがとうございました。(2014年11月5日追記)


Staffのみなさん

Staffのみなさん

西村会長
竹林会場と隼駅の二手に分かれての誘導、整理などに大活躍したスタッフのみなさん。お疲れさまでした。今年は約30人ほどのライダーがボランティアで参加、ボランティアの中には大学の卒業論文のネタにまつりを選んだ目の付け所が鋭い学生さんもいたとか。
←守る会の西村会長(右)と東口事務局長(左)は、会場を東奔西走。メディアの取材も多数、たいへんお世話になりました。たいへんお疲れさまでした。
駅だけじゃない、まつりだけじゃない

 明治22年に発足した隼村。現在は八頭町と改名したのですが、隼の名前が所々に残っています。ということで、まつりの手伝いで帰省していた西村会長のご長男の洋一さんをつかまえて、隼駅以外のみどころを少々ご紹介します。洋一さん、町内案内、竹林公園と隼駅の往復にこき使ってすみませんでした。どうもありがとうございました。


<HOME8823>

HOME8823

HOME8823
今年隼駅前に新たに開店した白いオシャレなお店がHOME8823。地産地消のカフェ(4月27日オープン)とマルシェ(6月28日オープン)、イベントなどがない場合は無料で開放される二階からなる。もともとは農協の事務所だったが、20年ほど放置状態であったのを地元の若者達が自ら手を入れてオープンした。HOMEは家と駅のプラットホームから、8823はもちろんハヤブサから。隼駅前の新しい名所として連日賑わっている。休日には100人以上が訪れるそうだ。とあるブサ遣いの名言「聖地巡礼の後は地元で金を落とす。これがブサ遣いのお布施だ」。そのとおり。聖地巡礼の際は、ぜひお越しを。

HOME8823

HOME8823
HOME8823の代表は東口事務局長が兼ねる。カフェを守るのは竹内料理長と北村店長で、共に八頭町出身の28歳。町を出て働いていたがUターンを決意した。隼駅から始まった物語は、また新たな逸話をひとつ生み出した。朝8時30分からモーニングタイムもあり16時までの営業。金曜、土曜日は夜も営業。火曜日は定休日。 おとなりのマルシェは地元の農産物や加工品を販売。田舎コンシェルジェの津須さんをはじめ、地元のみなさんが詳しく説明してくれる。八頭町はフルーツの町としても有名なのでぜひ。なぜかウエットスーツも販売しているが、これは駅前の工房で作っている正真正銘の地元製。営業時間は平日は9時から16時。土曜、日曜は17時まで。火曜定休。

<把委駆(バイク)>

把委駆

把委駆
2010年にオープンした隼駅に併設されたショップ。隼駅の巡礼証明書はここで発行してもらえる(有料)。一番人気は聖地巡礼Tシャツで、他にも隼駅関連のオリジナルグッズが多数。国鉄時代の鉄道関連品も多数販売されており、専門店より格安で手に入ると、鉄道マニアにはたまらない穴場でもある。開店は基本的に土曜、日曜のみ。

<ムーンライトはやぶさ>

ムーンライトはやぶさ

ムーンライトはやぶさ
2011年にはるばる四国は高知からやってきたオロ12-6を利用して開設された、駅横のライダーハウス。JR四国時代は「ムーンライト高知」号で主に使用されていたこともあり、この名前が付けられた。内部はごらんのようにカーペット敷きのお座敷タイプ。利用できるのは基本的に土日の10〜17時(昼間)、17時〜9時(夜間)で、要事前予約(TEL080-4344-0317)。最大15人くらいは宿泊できるのでグループツーリングなどにいかが? 隣の因幡船岡駅近くに船岡美人温泉もあります。

<ED301>

ED301

ED301
1954年に製造された電気機関車。なんでこんなところに? と思ったば貴方は紛うことなき鉄。客車があるのに機関車がないと寂しいだろうと、縁あってわざわざ北陸鉄道からやってきた。管理協力費(100円以上)を払えば内部見学も可能。ときどき「はやぶさ」のヘッドマークも付くらしい。■右の写真の撮影 依田 麗(2010年8月8日撮影)

<隼神社>

隼神社

石灯籠
「元旦は真っ暗な中で初詣、春はおみこしの出るおまつり、夏はカブトムシを捕りにきました」(洋一さん談・以下同)というかなり歴史のある八頭町の氏神様。現在の社殿は羽柴秀吉により焼き討ちに遭った後、1816年に建てられたものだそうだ。隼神社のお守りは隼駅に併設されたショップ把委掛(バイク)で販売している。また、「そういえばなんかあったような」と地元でもあまり知られていない隠れキャラ? が、隼駅から若桜方向に向かった町外れの家が連なる細い旧道沿いにでんと、たたずんでいる隼神社の石灯籠。ここに限ったことではないが、見学の際は周りのお宅の迷惑にならないよう、十分なご配慮を。

<隼小学校>

隼小学校

隼小学校
ブサ遣いなら子供を通わせたい小学校のダントツナンバーワン。第2回はここの校庭で開催された。「私が通っている頃はまだ木造校舎でした。りっぱな校舎になりましたがあと2年で廃校です」ええええっ!と、突然衝撃の告白。少子高齢化の影響は地方の方が深刻な問題。まだ詳細は未定だが、校舎が宿泊施設になるかもしれないとのことなので、将来は憧れの隼小学校に宿泊できるかも。

<隼プール>

隼プール

隼プール
小学校に隣接するりっぱな観客席もある8コースの50mプール。25mプールはよくあるが、このようなちいさな町に50mプールは珍しい。「小学生の頃は有無をいわさず毎年夏は泳がされました。八頭町の子供でカナヅチはいないんじゃないでしょうか」ちなみにバルセロナ五輪の銀メダリスト、森下広一選手は八頭町出身で中学時代は水泳部だったそうだ。■右の写真 撮影─依田 麗(2011年8月8日撮影)

<隼保育所と体育館>

隼保育園

隼体育館
ブサ遣いなら、子供を預けたいナンバーワン保育所。「私の子供の頃は……こんな立派ではありませんでした」。すぐお隣は「ふつうの体育館です」。隣接した公民館では、まつり前夜にライダーの懇親会が行なわれる。地元のお母さんがこころづくしの手料理で歓迎してくれるぞ。うまいぞ〜。この他にも、神社のちょっと先には隼簡易郵便局があり、貯金もできるので郵貯マニアには見逃せないスポットなのだが。洋一さん、ここ行くの忘れてました……。

<若桜鉄道 若桜駅>

若桜鉄道

若桜鉄道
隼駅から5つめが若桜鉄道の終点、若桜駅。構内には圧搾空気で動く蒸気機関車(前記の谷口さんたちが修理!)の167号機があり体験運転会も開催。10月26日は若桜で因州若桜鬼っこ祭りが開催されるのにあわせて、構内で写真のトロッコ運行を実施する。11月第2、4日曜日にはSL展示走行&トロッコ乗車体験(11:00〜、13:30〜、15:15〜約30分)も。基本は第2、4日曜日に展示運転&トロッコ乗車体験実施。第3土曜日は体験運転(C12又はDD16)も。12月〜3月までは冬期でSL運転はお休み。詳細は公式HPで。
■写真提供─若桜鉄道

若桜鉄道

若桜鉄道
駅構内には機関車の向きをぐるりと変える転車台など古き良き時代の施設もある。駅で入構券(300円)を購入すれば、ディーゼル機関車DD16は近くから、12系客車はホームから見学できる。なお、若桜鉄道に四国からやってきた12系客車は前記のようにお座敷仕様だが、密かに座席を装備する計画も進行中。岐阜県の樽見鉄道にあった14系客車からごっそりリクライニングシートを入手し(一部は隼駅の把委駆でも販売中)、装着するためただ今設計図を製作中だそうだ。
■自腹購入のおみおやげプレゼント

自腹で購入してきました。よろしかったらご応募ください。応募者多数の場合は抽選で、当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきまます。ご希望の方は読者登録の上、個人情報の取扱についてはこちらを御参照の上、ご了承された方のみご応募をお願いいたします。
応募は件名に「隼駅まつりプレゼント希望」と明記し、1.希望賞品の記号 2.あなたのお名前と年齢 3.賞品の送付先の郵便番号と住所 4.あなたのお電話番号 5.愛車名 6.隼駅まつりについての感想 7.本サイトへのご意見ご下記の内容を記入してaccept@mr-bike.jp、までお送り下さい。締め切りは2014年10月31日11時59分必着です。

やずぴょんのオリジナルポストカードとキーホルダー

オリジナルバンダナとステッカー

記念乗車券と隼駅入場券

隼そだちの米

オリジナルバイク木型
1.八頭町のゆるキャラ、やずぴょんのオリジナルポストカードとキーホルダーをセットで1名様に。
2.会場でしか手に入らない日付入り(当初の予定日だけど、それはしょうがない)オリジナルバンダナとステッカーをセットで1名に。
3.若桜鉄道の隼-若桜間のオリジナル台紙付記念乗車券と隼駅入場券をセットにして1名様に。
4.HOME8823マルシェで販売していた、八頭町産の特別栽培米コシヒカリ「隼そだちの米」(3合)を1名様に。
5.鳥取刑務所謹製、オリジナルバイク木型(車輪は回ります)を1名様に。

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