2014年4月24日 

■スポーツ振興の“縁の下の力持ち”を表彰「第6回ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞」

ヤマハ発動機スポーツ振興財団の木村隆昭理事長から功労賞を授与される臼井二美男氏。

 “豊かな人間性の涵養(かんよう)に効果的なスポーツの振興、およびスポーツ文化の向上による国家社会への貢献”を事業目的として活動する「公益財団法人 ヤマハ発動機スポーツ振興財団」(YMFS)は2006年11月、ヤマハ発動機の創立50周年事業のひとつとして設立された。

 YMFSが、スポーツ振興において多大なる実績を残すとともに、その功績によって社会の活性化に貢献した人物・団体を表彰する制度が「ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞」である。その第6回の表彰式が4月22日開催された。

 これまで注目を浴びることが少なかった“縁の下の力持ち”的な人物・団体にスポットをあてているのが同賞の特徴。功労賞は義肢研究員・義肢装具士の臼井二美男氏が受賞した。

 1983年、鉄道弘済会の義肢装具サポートセンターで働きはじめた臼井氏は、1989年にオーストラリアで義足のアスリートに出会い、独学でスポーツ用義足の研究を開始。1991年には切断患者対象の陸上クラブチーム「ヘルスエンジェルス」を創設、多くの人々に再び「走る歓び」を提供した。パラリンピックでは2000年のシドニーからサポートを開始。海外のトップ選手も臼井式義足を装着するなど、世界から追いかけられるスポーツ用義足の第一人者である。臼井氏の作るスポーツ用義足は見た目もカッコ良く、アスリートのモチベーションを高める仕上がりだという。


奨励賞を受賞した東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会 戦略広報部。

 奨励賞は東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会 戦略広報部が受賞。昨年、ブエノスアイレスで行われたIOC最終プレゼンテーションを縁の下で支えたプロフェッショナル集団で、関わってきた100名以上の中から代表して8名が表彰式に出席した。

公益財団法人 ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)
http://www.ymfs.jp/