CBR650F 999,000円(4月21日発売)
★ホンダ CBR650F 車両解説
“ようこそ直列4気筒CBワールドへ”で登場、新たなミドルクラスCBR650F
モーターサイクルショーでも「~ようこそ直列4気筒CBワールドへ~」のキャッチフレーズでコーナー展開をしていたホンダ。やはりホンダ・ファンにとって「CB」は無くてはならない心のよりどころ。ということでその存在意義をもう一度しっかり見直そうということなのだろう。
その具体的な動きがCB400SF/SBシリーズ、CB1300SF/SBシリーズのてこ入れであり、CB1100シリーズの熟成、新たなタイプ設定などに繋がってきている。そして、その「直列4気筒CBワールド」に新たに投入されるのが、このミドルクラスCB、CB650/CBR650Fシリーズなのだ。
ゼロから開発した水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブエンジンは、スロットルボディの取り付け角度や補機類のの効率的なレイアウトなどにより、極力コンパクト化。中身の方も吸排気バルブのオーバーラップ量を減らし、吸気系の設定などにより低・中回転域での力強さをより発揮できるセッティングにしているという。まさに昨今のライディングスタイルに合わせた新時代のエンジンといえる。
CBR650Fはフルカウルスポーツ。CB400Fourを彷彿させる美しいラインを描くエキゾーストパイプが目を惹くCB650Fに対して、こちらは“オールラウンドフルカウルスポーツ”としてスポーツ走行はもちろん、長距離走行でのウインドプロテクション効果を発揮するという。CB650Fと同様、4,000回転以下の低速域でトルクがあり扱いやすい特性を実現したエンジンによる新時代のCB感覚を強く意識したモデルに仕上がっているという。
★HONDA プレスリリースより (2014年4月18日)
新開発の直列4気筒エンジンを搭載した「CBR650F」「CB650F」を新発売
Hondaは、新開発の水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒650ccエンジンを搭載したロードスポーツモデル「CBR650F」と「CB650F」を、それぞれ4月21日(月)に発売します。
両モデルの開発にあたって、エントリー層からベテラン層までの幅広いライダーに受け入れられる扱いやすい車体サイズと、直列4気筒エンジンらしい伸びやかな回転フィーリングを堪能できるマシンの具現化を目指し、エンジン、車体のすべてを新開発しました。
エンジンは、軽量・コンパクトな設計とし、低・中回転域で扱いやすい出力特性を、高回転域では直列4気筒らしい伸びのあるフィーリングと上質なエキゾーストサウンドを追求しました。また、上質感のある機能美も重視し、メカニカルで力強いエンジンの外観や、流れるようなラインで構成したエキゾーストパイプなどに、見る楽しさも付加しています。
車体・足回りは、エンジンの小型化と、マスの集中化を重視した設計としています。フレームは、新開発した楕円型断面のツインチューブ形式を採用。またがりやすいスリムな車体としています。軽量な中空断面構造とした新デザインのアルミキャストホイールは、軽快な操縦フィーリングに寄与しています。
スタイリングは、精悍なV字型ヘッドライトから塊感のある燃料タンク、絞り込まれたテールエンドへと流れるような躍動的なラインで構成。美しい曲線のエキゾーストパイプとショートマフラーなどが、グラマラスなフォルムを実現しています。CBR650Fは、スポーティーなフルカウルを採用しているのに対して、CB650Fは、たくましいネイキッドスタイルとしています。
- ●販売計画台数
- (国内・年間)CBR650F 700台
- CB650F 300台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- CBR650F 999,000円(消費税抜き本体価格 925,000円)
- CB650F 923,400円(消費税抜き本体価格 855,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =CBR650F、CB650Fの主な特長=
- ■エンジン
- 機能美を追求した新開発の水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒650ccエンジンは、スロットルボディーの取り付け角度の最適化や補機類の効率的なレイアウトの採用などにより、コンパクト化を実現しました。低・中回転域では力強くて扱いやすく、高回転域では伸びやかなフィーリングを実現するために、ボア×ストロークをφ67.0mm×46.0mmに設定。バルブタイミングは、吸・排気バルブが同時に開いている状態のオーバーラップ量を極力少なくしています。また、エアファンネルの最小内径をφ30mmにすることなどにより、エンジン回転数が6,000rpmから9,000rpmにおいてスムーズな加速を実現しています。美しいラインのエキゾーストパイプは、最適な管長に設定することで、4,000rpm以下の低回転域で力強いトルクがあり扱いやすい特性を実現しました。ショートタイプのマフラーを車体の中央下部に配置し、マスの集中化を図るとともに、直列4気筒ならではの胸のすくようなエキゾーストサウンドを追求した構造としています。
- ■車体・足回り
- フレームは、剛性に優れ、かつしなやかで軽快な走行フィーリングを実現するために、新開発の楕円型断面のツインチューブ形式を採用。コンパクトなエンジンの搭載を可能とした、またがりやすいスリムな構成としています。
フロントサスペンションは、インナーチューブ径41mm、ストローク120mmの正立式テレスコピックを採用。リアサスペンションには、ライダーの好みに合わせ、7段階の調整可能なプリロードアジャスターを装備しています。
新デザインのアルミキャストホイールは、前後ともに17インチサイズを採用しています。
フロントブレーキは、ダブルディスクに2ポットキャリパーを、リアにはシングルディスクに1ポットキャリパーを装備し、安心感のあるABSを標準装備しています。
これらにより、エントリー層からベテラン層まで、幅広いライダーが扱いやすくスポーティーな走行を楽しめます。
- ■スタイリング
- 両モデルは、同一のプラットフォームを採用しながらも、個性の異なるデザインとしています。
CBR650Fは、オールラウンドフルカウルスポーツモデルとして、空力性能とウインドプロテクション効果を追求した流麗なフルカウリングを採用しました。
CB650Fは、ネイキッドスポーツモデルとして、タンクシュラウドを装備し、マッシブ感にあふれたデザインとしています。
特徴的で流れるようなデザインのエキゾーストパイプと塊感に満ちたショートマフラーが、精悍なイメージをさらに高めています。
カラーリングは、CBR650Fには、パールグレアホワイト、ヴィクトリーレッド、グラファイトブラックの3色を設定。CB650Fには、アトモスフィアブルーメタリックとマットガンパウダーブラックメタリックの2色を設定しています。
- ■その他の主な装備
- ・スポーツマインドを高めるフル液晶の二眼メーター
- ・LEDを採用したテールランプ
- ・シート下に、小物やU字ロック※1などが収納可能なスペースを確保
- ※1 U字ロックは、形状や大きさによって収納できないものもあります
★主要諸元
車名型式 | EBL-RC83 | |
---|---|---|
CBR650F | ||
発売日 | 2014年4月21日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.110×0.755×1.145 | |
軸距(m) | 1.450 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.810 | |
車両重量(kg) | 211 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L) | 31.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
22.9(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.0 | |
エンジン型式 | RC83E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 648 | |
内径×行程(mm) | 67.0×46.0 | |
圧縮比 | 11.4 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 61[83]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 63[6.4]/8,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.071 |
2速 | 2.235 | |
3速 | 1.777 | |
4速 | 1.520 | |
5速 | 1.333 | |
6速 | 1.214 | |
減速比1次/2次 | 1.690×2.800 | |
キャスター(度) | 25°30′ | |
トレール(mm) | 101 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 180/55ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状況(装備、仕様)や整備状態などの条件により異なります
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます