第44回「椅子があっても立喰・ソ、この謎を解決する」タイトルにBS誌風味を添えて(←偽装メニュー)
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バイクや車を運転していてムチャクチャな走り方をする自転車に、ひやっとしてイラッとして、はね飛ばしたりはしませんが、頭の中でやってます。 |
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「おれたちゃまちのむほうもの〜♬ だれも止められないぜフリーダム♪」車道を逆走する白い自転車2人組。もちろん道路交通法違反です。(2008年4月撮影) | 自転車は左折レーンだろうがバス優先レーンだろうが一番左端が定位置。一見正しいこの走り方は違反です。「そんな法律、知らね〜よ!」という声が多数聞こえます。(2010年10月撮影) | |
ルールを守って正しく乗れば、楽しく便利でエコな自転車に、ないと困るのがサドル=椅子。総理の椅子が欲して新聞を賑わす政治家同様、過激なサドル愛好家も時々新聞沙汰を起こしますが、椅子など不要が立喰・ソ。なのに昨今のチェーン店、新規店は椅子付きが当たり前で、立喰・ソと椅子の関係が大きな問題になっています(どこで?)。たかが椅子で何を大げさなと思われるでしょうが、椅子常備店はもしかすると立喰・ソではなく「安めの価格設定の一般そば屋です」というスタンスだとしたら、立喰・ソ存在存亡の大問題なのです。というわけで今回は「椅子があるのに立喰・ソ」という難題に、医師免許も調理師免許も持っていないのにメスを入れようと思います。 そもそも立喰・ソとはどんな形態の店舗でしょう。研鑽を重ねる諸先輩方は自らルールを制定し、それに則った活動をされております。ルールあっての研究です。そうですよね割烹着のリーダー(めげずに今後もがんばってください!)。当たり前ですが、言うとやるとは大違い。もちろん私の場合は……むにゅむにゅ……さあ、ウイキ先生に聞いてみましょう。 ●参照というかフルパクリ→http://ja.wikipedia.org/wiki/立ち食いそば・うどん店 「立ち食いそば・うどん店(たちぐいそばてん・うどんてん)は、そばやうどんなどを立ち食いさせる飲食店である。」 ですよね〜。では、椅子のある店は? 「店によっては立ち食いではなく、カウンターに簡易椅子を設け、腰掛けられるようになっている場合や、さらには一部テーブル席を置いている場合もある。」
●カウンター越しに注文し、カウンター越しに受け取る。 |
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堂々と書いてあれば間違いなく立喰・ソと思うのが人情。ですがここの場合、全テーブル椅子付きで、ソをすすっている人より昼間からメートル上げてる素敵なオジサマの方が多いです。酒飲み&立喰・ソ好きのパラダイス、そこそこあります。(2009年3月撮影) | 形態的にも価格的にも誰が見ても紛うことなき立喰・ソですが、本人(お店)が「レストラン」だと看板を掲げる以上、事を荒立てることなく「レストランですね」と従うのが大人の礼儀というものでしょう。かなり強い抵抗感はありますが。(2004年12月撮影) | |
ここで問題です。次のうち、立喰・ソはどれでしょう?
①④は立喰・ソ。②は一般店。③は前回お伝えしたコーワのようなグレーゾーン。⑤についてはとんち好きの見習い和尚にしてやられたようでくやしいですが、立ち食いそばという名前の普通のそば屋ということになります。ウソのような話ですがこんなお店が某所にあります(現在は不明)。
いきなり結論です。 |
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見た目は立喰・ソそのものですが、①ほど極端ではないものの立喰・ソとは思えない強気な価格設定でおなじみS宿の老舗N。さすが高いだけのことはありますが。(2004年12月撮影) | 一見すると普通のそば屋さんのようですが、実は②のような立喰・ソ的価格のS神井公園駅前Y。安くておいしくて配膳付きなんだから、誰も文句言いません。(2010年10月撮影) | |
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大衆食堂+呑み屋+立喰・ソの夢のようなスーパーハイブリッド店のS濃路は③タイプ。なんと24時間すすれて呑めます♡(2010年10月撮影) |
一見さんはまず行かない某住宅街にある「立喰そば・うどん」という④のようなお店。椅子があります。かけ400円という価格設定が微妙です。(2013年4月撮影) | |
形態だの価格だのご託ばかり並べよってからに、このすっとこどっこいが。と言うことで、ならばいっそ違う名前にしてしまえというコロンブスの月見そば的発想からか、昨今では「路麺」(ろめん)という呼び方も定着してまいりました。もちろん私ごときが反対する理由はございません。が、44回も立喰・ソと言い張ってきた手前、今さら引っ込みが付かないといいますか、それこそ当コラム存亡の危機になります。そろそろみなさまも飽きてくる頃合いでしょう。最終結論です。 |
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●立喰・ソNEWS 2014 味な新幹線、味の新幹線 |
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立喰・ソがある駅は減少の一途。駅前の立喰・ソもまた同様です。だからありそうもない駅や駅前で立喰・ソを見つけた時の感激と言ったらもう。新幹線発祥の地として有名な東海道線鴨宮駅前商店街で発見したのは、その名も「味の新幹線」。ご覧のように0系をオマージュした看板が素敵です。とんでもない鉄オヤジの道楽ソか? と入店すれば、案の定新幹線グッズだらけで、メニューを見るとひかり定食、こだま定食、0系カレーと鉄分濃厚。掲示してあるこの店の由来を読めば、鉄というわけではなく、もっと高い志で始めたお店のようです(詳細はこちらで)。豊富なトッピングのソもありますが丼物やトーストまであり、純粋な立喰・ソというよりは今回の本編でいうところの③タイプのようです。鴨宮にこんな素敵な立喰・ソがあったのは相当な驚きですが、一番驚いたのは、あのJ○T海が店名使用を快諾したと店内に書いてあったこと。ちゃんとキップ持っていたのに▲▲駅で○○扱いされお巡りさん呼ばれたN島さん信じられますか? やはり御主人の人柄と志でしょう。それはさておき、現役店ですがあまりに嬉しかったのと世界遺産目指してがんばっていただきたいのでご紹介させていただきました。ネット全盛時代であっても、まだまだ知らない立喰・ソあるんですね。でも、ネットで検索すれば一発でちゃんと出てきました……知らなかったのは私だけ? |
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とてもチャーミングな看板が目印。駅から30秒の好立地です。どうか末永くがんばってください。目玉焼きが0系顔を表現するこだま定食。ご当地B級グルメ、みしまコロッケ&小田原メンチにかけそば付きで850円。どえらく満腹になりました。ごちそうさまです。優しい御主人は来店記念硬券入場券もくれました。10枚集めてもなにももらえませんが、10枚くらいは集めてみたい。そんな気分でお店を後にしました。(2014年1月撮影) |
バ☆ソ
日本全国立ち喰いそば全店制覇を目論む立ち喰いそば人。現在600店以上のデータを収集したものの、ただ行って食べるだけで、たいして役に立たない。立ち喰いそば屋経営を目論むも、先立つものも腕も知識も人望もなく断念。で、立ち喰いそば屋を経営ではなく、立ち喰いそば屋そのものになろうとしたが「妖怪・立ち喰いそば屋人間」になってしまうので泣く泣く断念。世間的には3本くらいネジがたりない人と評価されている。一番の心配事はそばアレルギーになったらどうしよう……。