2014年2月6日
■ヤマハがインド市場にファミリー向けモデルを初導入
ヤマハ発動機は、2月5日からインドのデリーにて開催の「第12回オートエキスポ2014」に、同国向け115ccスクーターの新製品「CYGNUS α」(シグナス アルファ)を出展し、2月から発売すると発表した。
「CYGNUS α」は、急伸長するインドスクーター市場の中心である「ファミリーカテゴリー」にヤマハが初めて導入するモデル。居住性、収納力、扱い易さといった実用機能を、モダンで洗練されたボディデザンに集約している。エンジンは「CYGNUS RAY」シリーズと共通とし、優れた走行性、経済性を継承している。
主な特徴は、1)滑らかな発進性・心地よい加速感と優れた燃費性能を両立、2)足付き性に優れ二人乗りでも余裕のあるフラットロングシート、3)フルフェイスヘルメットも収納可能な高い収納力、4)扱い易い軽量ボディと安定感のある走行性など。なお、製造・販売はグループ会社のIYM (India Yamaha Motor Pvt. Ltd.)で行う。販売価格は49,518インドルピー(2月6日のレートで約8万円)。販売計画は1年間で24万台。
世界最大といわれるインドの二輪車市場は、1,400万台強といわれ(ヤマハ調べ)、中でもスクーターは近年急速に販売が拡大している。2011年に240万台規模だった同国のスクーター市場は、2014年には360万台が見込まれている。インドではスクーターを家族で共有することが多く、比較的大きめの車格を持つ「ファミリー向け」モデルが市場で大きなボリュームを占めているという。ヤマハは2012年にインドのスクーター市場に参入、第1弾は若い女性向けの「CYGNUS RAY」、翌年発売の第2弾は若い男性向けの「CYGNUS RAY Z」で、いずれも若者層をターゲットに開発したモデルで、そのスタイリッシュなデザインと扱いやすさなどが好評を博し、2013年末までに累計約18万台を販売しているという。