Dunk 208,950円(2月20日発売)
★Dunk 車両解説
「若者の通学や通勤、さらには普段の生活の楽しみを広げるスクーター」Dunk登場
昨年の第43回東京モーターショーに参考出品されて注目を集めた“ダンク”がいよいよ市販開始される。新開発のeSPエンジンによる高い経済性や環境性能をベースとして、幅広いユーザー層に受け入れられる“上質”なスクーターを目指し、「プレミアムスニーカー」をコンセプトとして開発が行われたという。
長期凋落傾向にある50ccの原付一種スクータークラスだが、なによりもまずは若者にバイクに回帰してもらうべく、原付から改革を進めようというホンダの“戦略モデル”でもある。
スマートフォンなどが充電できるアクセサリーソケットや、大容量ラゲッジボックス、時計を標準で装備、給油頻度の少ない低燃費性能、リラックスした乗車姿勢で、上体を起こしてゆったり乗れるライディングポジション、足を前に投げ出すスタイルでもしっくりする快適な居住性、快適な走りを支える動力性能など、2002年7月発売のトゥデイ以来実に12年ぶりの原付スクーターのニューモデル(ボディからエンジンまで新規に開発したモデル)として開発陣の力の入れようも並々ならぬものがある。
メカニズム面では、ホンダの戦略エンジンとなったeSP(enhanced Smart Power)技術をベースに国内専用として50cc版として開発。アイドリングストップ・システムも標準装備し、トップクラスの低燃費を実現。セルモーターは発電機能も兼ね備えた電子制御式ACGスターター採用、従来のセルモーターや始動系ギアなどを廃したことで軽量化にも貢献している。カムとの摺動面をローラー化し、摺動抵抗を低減したローラーロッカーアーム採用により動弁系のフリクションを低下。燃焼エネルギーを効率的にクランクシャフトに伝えるオフセットシリンダーの採用。ラジエターの冷却効率を高めることでラジエター背面にあるクーリングファンを小型化し、空気攪拌抵抗を低減。ミッション内部の軸受け部3ヵ所にボールベアリングを採用し、各軸の転がり抵抗を低減している。
フレームは燃料タンクをフロア下に配置するため、これまでのモノ・アンダーボーンからダブル・アンダーボーンとしながら各部のパイプサイズ、板厚を最適化することで従来モデルと同等のフレーム重量におさめている。サスでは上位モデルに採用されている油圧式フロントフォークを採用。ブレーキはホンダ独自の連動ブレーキシステム“コンビブレーキ”だ。
徹底した若者層へのリサーチを元に開発したというブランニュー原付スクーター、Dunkにご注目。
★HONDA プレスリリースより (2014年2月3日)
新型50ccスクーター「Dunk」を発売
Hondaは、上質感のあるスタイリングと、力強い出力特性で環境性能にも優れた新開発エンジンを採用した新型の原付スクーター「Dunk(ダンク)」を2月20日(木)に発売します。
開発にあたって、「若者の通学や通勤、さらには普段の生活の楽しみを広げるスクーター」をテーマに設定し、若者がスクーターを活用している状況や、スクーターに求めるデザインと使い勝手などについて徹底的にリサーチしました。気軽に上質な移動を楽しんでもらいたいという想いを込めて、開発コンセプトを「プレミアムスニーカー」と定めました。Dunkは、若者をはじめとする幅広い人たちの生活を支え、楽しみを広げる新しいスタンダードスクーターの世界を提案します。
スタイリングは、若者の感性に訴えかけるプレーンで無駄のない面で構成。ボディーサイドにモールを大胆にあしらうことで、上質感と個性を主張しています。また、着座位置の自由度が高いロングシートやフラットで広いフロアなどにより、リラックスしたライディングポジションを可能としています。
エンジンは、新開発の水冷・4ストローク・OHC・単気筒50ccの「eSP(イーエスピー)※1」を搭載。低フリクション技術を多岐にわたって採用するとともに、アイドリングストップシステムによって、優れた燃費性能と環境性能、そして力強い出力特性を実現しています。
※1 enhanced(強化された、価値を高める) Smart(洗練された、精密で高感度な) Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたスクーター用エンジンの総称です
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 25,000台
- ●メーカー希望小売価格(消費税5%込み)
- 208,950円(消費税抜き本体価格 199,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =Dunkの主な特長=
- ●デザイン
- プレーンな面構成とソリッドな塊感により、若者の感性に訴えかける新しい感覚のデザインを具現化しました。フロントビューには、シンプルでありながら存在感のあるヘッドライトを配置。リアビューは、LEDテールランプとウインカーを一体化し、クリアレンズでまとめた透明感のあるデザインとしました。また、ボディーサイドにアクセントとなるモールを施し、どこからでもDunkらしさを感じていただけるスタイリングを創出しました。
- カラーバリエーションは、モールとカラーコーディネートした6種類を設定しています。
- ・マットアーマードグリーンメタリック
- ・ポセイドンブラックメタリック
- ・パールジャスミンホワイト
- ・マットギャラクシーブラックメタリック
- ・アーベインデニムブルーメタリック
- ・キャンディーノーブルレッド
- ●エンジン
- 新しいスタンダードスクーターにふさわしい、より力強く環境性能に優れたエンジンとするために、低フリクション技術を多岐にわたって採用した新開発エンジンeSPを50ccクラスに初めて搭載しました。また、「トゥデイ」に搭載している空冷・4ストローク50ccエンジンと比較し、11%※2の軽量化を実現しています。この水冷・4ストローク・OHC・単気筒50ccエンジンは、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※3)とアイドリングストップシステムの採用などにより、力強い出力特性と、30km/h定地走行テスト値で75.3km/L、WMTCモード値では56.6km/Lという優れた燃費性能を両立しています。アイドリングストップシステムには、従来のシステムにエンジン始動時のバッテリー電圧を検知するシステムを追加しています。このシステムは、バッテリー電圧が低下している場合は、アイドリングストップ機能を停止し、バッテリー上がりの抑止に貢献します。
- ※2 Honda測定値
- ※3 PGM-FIは、Hondaの登録商標です
- ●車体・足回り
- 上体を起こしたリラックスできるライディングポジションを実現するために、コンパクトなボディーサイズでありながら、フラットで広いスペースのフロアや着座位置の自由度が高いロングシートを採用しています。また、シート高を足着き性に配慮した730mmとしながら、シート下のラゲッジボックスは23L※2という大きな容量を確保しています。ホイールには、新デザインのアルミキャストホイールを採用し、スポーティーでたくましい印象としています。ブレーキは、フロントにディスクブレーキを装備し、前・後輪連動のコンビブレーキを採用することで、コントローラブルで使い勝手に優れたシステムとしています。
- ●主な装備
- ・スマートフォンなどの充電が可能な、アクセサリーソケットを備えたグローブボックス
- ・右側のフロントインナーラックには、500mlの紙パック飲料やペットボトルなどが入る容量を確保
- ・時計表示機能がある視認性に優れた大型のメーター
- ・フルフェイスヘルメット※4や小物などを収納できるシート下の23L容量ラゲッジボックス
- ・スタイリッシュで被視認性に優れたLEDテールランプ
- ・買い物袋やバッグなどがかけられるリング状の大型フックを装備
- ・アーベインデニムブルーメタリック
- ※4 ヘルメットの形状や大きさによっては入らない場合があります
★主要諸元
車名型式 | JBH-AF74 | |
---|---|---|
Dunk | ||
発売日 | 2014年2月20日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.675×0.700×1.040 | |
軸距(m) | 1.180 | |
最低地上高(m) | 0.110 | |
シート高(m) | 0.730 | |
車両重量(kg) | 81 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費消費率(km/L) | 75.3(国交省届出値 定地燃費値 30km/h 1名乗車時) | |
56.6(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時) | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 1.8 | |
エンジン型式 | AF74E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 39.5×40.2 | |
圧縮比 | 12.1 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 3.3[4.5]/8,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 4.1[0.42]/7,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式(キック併用) | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 4.5 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式自動遠心式 | |
変速機形式 | 無段変速(Vマチック) | |
変速比 | 1速 | 2.850~0.860 |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 75 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-10 50J |
後 | 90/90-10 50J | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
※5 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※6 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
製造事業者/Honda Vietnam Co., Ltd. 製造国/ベトナム 輸入事業者/本田技研工業株式会社