第33回「ブヤのハガ」
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鉄道ブームが続いているようで、なによりですなご同輩。 |
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地中の宇宙船をイメージした地下の渋谷駅(写真左)。こんなのが地下に埋まっているのですが当然見えません。あたりまえです。だから言い訳みたいに写真右のような片鱗が見えます。さすがオシャレタウン。これの代金も特定都市鉄道整備事業計画の特別加算運賃に含まれていたら……上尾事件の再来にならないかと心配です。(2008年6月撮影) | ||
「所沢、川越と横浜が一本になり中華街が潤います。よかったよかった」な論調でしたが、直通以前も渋谷で1回乗り換えるだけなのに、ベルリンの壁が崩壊して行き来が自由になったみたいな大騒ぎは、どうしてなぜシュワルナゼ(1985〜1990ソ連の外相)。 ハマトラ(変換したら濱虎と出ました。カッコイイ作業服みたいで素敵です)が似合うハマのギャルや奥様たちは、自然豊かで歴史溢れる秩父や川越には行かないんですか? ホールディング会社に「飯能から先なんか、たぬきときつねしか乗ってないんだから廃止してしまえ!」みたいなことを言われてしまい「余計なお節介だ、バカヤロ−!」と怒鳴りたかったであろう秩父まで行くには飯能で乗り換えなければならないから、行かないんですか? |
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飯能の駅前商店街と横浜中華街。「え? 両方飯能だろ」と思われるかもしれませんが、一方は間違いなく中華街(の外れ)です。特に意味はありません。(2010年3月と2011年6月撮影) | ||
東急ハイソイメージの牙城、不倫ドラマの舞台としても大ブレイクした田園都市線と、東武伊勢崎線が半蔵門線を介して直通運転を始めた時も「埼玉の人がこぞって、二子玉やたまプラーザにお買い物」みたいな論調でした。横浜の人(実は田園都市線沿線は、横浜とはいわないんですが)が、東武動物公園にカバ園長を偲んでおでかけとは言いませんでした。それどころか「伊勢崎線? イモ電車が乗り入れなんて嫌だわ」と、露骨に顔をしかめたのは有閑マダム(誰か1人くらいは)。我が故郷の雄、総武快速が横須賀線と直通運転を始める時も、鎌倉あたりのエセ文士(の誰か1人くらい)が「千葉の田舎者が泥だらけの長靴で乗って電車が汚れる」とのたまいました。まさに“Очень Камчатка!!!”(おーちぇん、かむちゃっかすきー)です。が、田舎者ですから、渋谷とか下北沢と聞くだけで腰引きまくりも、紛れもない事実です。
その渋谷から1週間後の3月24日、芸術とか文化とか、ちょっと赤っぽい気配も漂う小田急線下北沢駅も地下に潜りました。というと、特高に追われた下北沢駅が身を隠したと誤解されるかもしれませんが、明らかに違います。前記の通り田舎者の私にはまったく関係ないのですが、とばっちりをモロに受けたのが、世田谷代田のアパートに住み代官山のブティックに通う北欧系ハウスマヌカンのステンプラ・デハ・サンゼンさん(仮名)です。 |
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「さようなら〜ありがとう〜」のダミ声に送られて歴史を閉じた地上の東急渋谷駅。ぶっ壊した後は、現在南渋谷状態になっているJR埼京線ホームがお引っ越ししてくるみたいです。(2003年12月と2010年3月撮影) | ||
今回はかなり長めの与太で、ササラモサラになったところで短かい本題に入ります。 てととてん、てととてん、にわ〜っ、ぷ〜ぁ、ぷわわ〜ぁ。とんてんとてんとと〜♪ 「山守さんよぉ、ブヤはジュクやブクロに比べて立喰・ソが少ないんじゃぁないでうすかいのお」昌ちゃんはシブい声で言いました。「だからワシはゆうたじゃないの! それおよぉ、おまえら若いもんがよお、これからはチェーン店じゃ、チェーン店じゃゆうてからに。昌三、やっちゃれやっちゃれ!」山守のおやっさんがけしかけます。それを聞いて勝利さんが黙っていません「いうなりゃ立喰・ソの汁でメシ食うとるようなもんじゃないの。立喰・ソの丼ぶりにも段々があるんでぇ! チェーン店と独立系が五寸かい」と暴れます。 |
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対して独立系となると、一見立喰・ソに見えないガード下のMKや、一見普通のそば屋さんのようなSJくらい。一見喫茶店のような「ぶや」は前記のJR系IRに乗っ取……とらばーゆしてしまいました。イレギュラーを避け定型を好む昨今のマニュアル化された若者の動向が、ここ渋谷の立喰・ソに顕著に表われているのです。 もしもイのヘッド線1000系が「ブヤのワルそなヤツ、だいたいトモダチ! ぷわ〜ぁん」と車止も改札もぶっちぎりで暴走したらハチ公に体当たりですが、その左手にある雑然とした飲み屋さんやらラーメン屋さんやら、○○やら××やらがごちゃごちゃしている路地の角、パチンコ屋さんのとなりに、やたらと大きな文字で「はが」と書かれた看板が目印の小さなお店がありました。1階は10席くらいのコの字形カウンター(ところでコの字形は英語ではなんと言うんでしょう? 「Type of Ko」ではなんのことだかさっぱり。このコラムとは雲泥の差の含蓄ある「バイクの英語」に投稿してみてください)のみと狭いのですが、さらに狭くしている階段がありました。なんと2階でも食べられたのです。出来上がったソは小さなリフトで2階へと運ばれていきました。 |
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在りし日のはがの勇姿。「はが」の大きな文字を見るたびに小声で「ゆい」と心でつぶやいていました。下はちくわ天そば(350円)とおいなりさん。撮影前に半分かじってあります。いやしんぼさんです。(2003年12月撮影) | ||
2階に配膳専従の店員さんがいたのか、それともセルフでリフトからアウトしたのか。今となっては永遠の謎。券売機の食券を店員さんに無言で渡し、さっと階段を昇るのは勝手知ったる常連さん。新参者には敷居が高い雰囲気で、私のような田舎まるだし+小心者+新参者はついに昇らず仕舞いだったのです。相変わらずの後悔先に立たず、人形町のアパートで黒木メイサに八つ当たりする向井理の心境です。 眠らない街渋谷らしく24時間営業で奮闘し、あそび疲れて腹ペコのヤングや、朝まで仕事のおみずさんたちの旺盛なストマックを満たすべく、ごはんものセットメニューも豊富でした。天ぷらサクサク、ソのゆで具合と汁加減もベストマッチ。一世を風靡した本屋さんの「はが」同様、「はが」の名に恥じないサラリーマン天国の新橋にあってもトップクラスを張れたであろうすばらしい立喰・ソでした。 しかし、渋谷といえば、マルキュ〜、ガングロ、チーマー、援助交際、ルーズソックス、ブルセラ、クスリ、ぐーでタッチのブラザー、今日も渋谷で5時など魑魅魍魎が跳梁跋扈し、田舎オヤジは駅を出たとたんオヤジ狩りに遭って丸裸、パンパンかと見まがうギャルやオシャレOLに死ね! 死ね! ホントに死ね! 視線を浴びせられるに決まっています。丸裸にされておねーさんの刺すような視線というのもシビレますが、渋谷ではボコられた上に手が後ろに回ります。渋谷でなくともですが。 |
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そんなわけで、素敵なはがには、ほんの数回しか行っていません。最近久々に行ってみたら(といっても2011年ですが)、はがどころかパチンコ屋も宝くじ売り場もまるごと消滅していたという次第です。 |
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今頃はもう新しいなにかが出来上がっているのでしょうか?(2011年11月撮影) |
■立喰・ソNEWS ●あいかわらずの知ったかぶりでした。ごめんなさい。 |
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前回、よく知りもしないというか、まったく知らない相撲のことをちょろちょろと書きました。そのことではなく、肝心のソについてまた知ったかぶりをしてしまいました。横綱横町にある某高速増殖炉と同じような名前のMJですが、横綱通りにあるのは本店ではないそうです。本店は路地三本ほど東にあるそうです。どうもすみませんでした。おわびに明日の朝は某高速増殖炉と同じような名前のMJのBK支店、昼はAS支店、夜はKA店でソを食べ平身低頭しておわびいたします。とりあえず、今月もニュースネタがあってよかったよかった。 |
バ☆ソ
日本全国立ち喰いそば全店制覇を目論む立ち喰いそば人。現在600店以上のデータを収集したものの、ただ行って食べただけではたいして役に立たない。立ち喰いそば屋経営を目論むも、先立つものも腕も知識も人望もなく断念。で、立ち喰いそば屋を経営ではなく、立ち喰いそば屋そのものになろうとしたが「妖怪・立ち喰いそば屋人間」になってしまうので泣く泣く断念。世間的には3本くらいネジがたりない人と評価されている。一番の心配事はそばアレルギーになったらどうしよう……。
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