2013年2月8日 

■ホンダが新たなクルーザーモデル「CTX」シリーズの第一弾として「CTX700N」「CTX700」を発表

 ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、『快適技術が体感できる』をキャッチフレーズに新型クルーザー「CTX700N」「CTX700」を、米国シカゴで開催の国際モーターサイクルショー(International Motorcycle Show)で発表した。

 車名のCTXとは、「Comfort Technology Experience」に基づいたもので、「モーターサイクルをこれまで以上に、“楽に、快適に、爽快に”乗っていただきたいとの想いから、スタイリングはもちろん、車体やエンジンなどあらゆる領域で、優れた快適性を実現するための技術を追求しています」という。

 写真を見て分かるように、基本となるエンジンとフレームはNC700シリーズの延長線上にあるもので、深く前傾させたシリンダーを持つツインエンジンと、それに合わせて低い位置に構成したパイプフレームを採用している。スタイリングも両モデルともに、「水平基調デザイン」をデザインのテーマとし「おおらかで力強い面構成」と「機能的に独立した部品構成」をキーワードに、シートやサイレンサーに至る細部まで、機能美を融合した水平基調で表現したと説明されている。

 クルーザーモデルということでリアサブフレームは新設計となっている。足着き性に優れ安心感のある720mmの低シート高を実現。また、ライディングポジションも、さまざまな体格のライダーが親しめるように自由度の高い設定とし、市街地走行から長距離ツーリングまで幅広い用途で快適な走行を楽しめる。

 エンジンは、基本的にNC700シリーズと共通の、常用する低・中回転域での力強さと燃費性能に優れた水冷・直列2気筒670ccで、不快な振動を抑えた心地よい鼓動感のエンジンが、ライディングの楽しさと快適性を高めているという。なお、両モデルともにNC700シリーズと同様、マニュアルトランスミッション搭載タイプとデュアル・クラッチ・トランスミッション搭載タイプを設定し、幅広いユーザーの好みに応えられるものとしている。

 このCTX700NとCTX700、グローバルモデルとして熊本製作所が生産にあたり、世界各国に輸出される。国内へは、2013年初夏の発売を計画しているという。ニューミッドコンセプトの第4弾、第5弾ともいえる新クルーザー、CTXシリーズの登場が楽しみだ。