第16回Hondaウエルカムプラザinカフェカブ「多くのカブオーナーが見守る中で…クロスカブ(CC110)ワールドプレミア!!」

ホンダ

 1997年から始まり、今年で16回目を迎えた「カフェカブミーティング」が 東京・青山の本田技研本社ビル「ウエルカムプラザ青山」にて開催された。このイベント、カスタム車両から長年使い込まれた車両まで、スーパーカブをはじめアセアンモデルやジョルカブ、カブレーシングといった“カブ族”が全国からホンダの“総本山”に集結。参加者にはドリンクが振舞われ、カブ仲間同士交流を深める場となっている。

 何と今年は過去最高となる400台以上がイベントに参加していることからも、50年以上の歴史を誇るホンダのカブが、いかに多くの人に親しまれているのかがおわかりだろう。


CROSS CUB

CROSS CUB
10時のイベントスタート前から続々と会場に詰め寄せるカブオーナー。参加者は本田技研本社の裏手でエントリー後、写真撮影。 今年は過去最高となる400台を超すカブが遠くは沖縄から集まった。国道246号側の表スペースは隙間なく埋まり、裏手もカブで溢れた。

第16回Hondaウエルカムプラザinカフェカブ

第16回Hondaウエルカムプラザinカフェカブ
普段はスーツ姿の多い本社2階スペースをイベント参加者に開放。1階のウエルカムプラザ青山では北米向けキットパーツを付けたロードスター、ボス、ラリー、スチューデント他、全5台のカブを展示(11月29日まで実施)。 バイクフォーラム「スーパーカブの世界は広がる」では多くの立ち見が出る。特に今回はコンセプトモデルがお披露目となっただけに尚更熱気漂う。普段聞けない言葉も聞き逃さぬよう、皆さん真剣。あっという間の1時間であった。

 また、主役が道具として生活に密着したカブということもあり、老若男女参加者のバイクからそれぞれの思い入れが表れているのも特徴。とにかく、そこらじゅうに“華”のあるオーナーズミーティングで、バイクに興味がない人でも思わず立ち止まって眺めてしまうほど。

 今年も和気あいあいとした雰囲気の中でスタート。スーパーカブに縁あるゲストを招いて行われるバイクフォーラム、人気投票&コンテストなどが行われた。


第16回Hondaウエルカムプラザinカフェカブ

第16回Hondaウエルカムプラザinカフェカブ
カフェカブミーティングの盛り上がりがピークに達するコンテストの表彰。1~6位の人気投票の他、遠くから来たで賞、最年長賞、ヤレ感賞、ベストタンデム賞、レディース賞、スポーティで賞、スマイル賞、ゲスト特別賞を用意。受賞者には協賛各社からの豪華なプレゼントが贈呈された。
現代に蘇ったハンターカブ!?

 会場となった ウエルカムプラザ青山のステージ上に、ベールに包まれた1台のモデル。事前にコンセプトモデルが展示されるというアナウンスはあったが、このモデルはバイクフォーラムで「クロスカブ(CC110)」という名前でその姿が明らかとなった。

 クロスカブは現行スーパーカブ110(JA10)、つまりアセアン向けなどと車体が共通となった“グローバルカブ”をベースに、カブの新たな方向性を提案するモデル。赤い車体や浅いフロントフェンダーからCT、通称ハンターカブを彷彿とさせる。クロスカブとは日常と遊びのクロスオーバーということで、用途としては21世紀版ハンターカブと言ってもいいだろう。

 ちなみにフォーラムではクロスカブのカスタマイズコンセプトも披露。イエローのボディにパイプのガード類、アップマフラーなど、まさに1960年代のハンターカブを彷彿とさせるモデルに仕上がっていた。

 会場のカブオーナーからは早くも大きな注目を浴びた2台だったが、現時点ではあくまでコンセプトモデル。発売未定とのことだが、各部の完成度から言って市販化はそう遠くもなさそうだ。


CROSS CUB

CROSS CUB
クロスカブが明らかになる瞬間。丸型ヘッドライト、赤いボディの姿に「オオッ!」という感嘆の声が上がる。狙い通りの反応だったとか!? クロスカブは近年、あらゆるジャンルに存在する「CROSSOVER」スタイル。不整地の走破性を重視したハンターカブよりカジュアルなバイクだ。

CROSS CUB

バイクフォーラムのゲストとして、スーパーカブの広がる世界を語ったお二人。世界中のカブを統括する本田技研工業 二輪事業本部の今田典博さん、本田技術研究所 二輪R&Dセンター 第1開発室 第1ブロックの金塚征志さん。今田さんはグローバルカブについて以前、語っていただいたことがあるhttp://www.m-bike.sakura.ne.jp/?p=14213。NプロジェクトでZOOMERやBite、Soloの開発にも関わっていた金塚さんは、当時の経験をクロスカブに活かすことができたとか。カフェカブミーティングでお披露目することが目標だったようだ。 こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトで直接ご覧ください。

CROSS CUB

CROSS CUB

CROSS CUB

CROSS CUB
ホンダが提案するスーパーカブの派生モデル。“日常”と“遊び”のクロスオーバーということで「クロスカブ」と命名された。JA10型スーパーカブ110(通称グローバルカブ)をベースに、スーパーカブ110プロ用に似たフロントフォークやリアサスペンションを装備。ガードバーに囲まれた丸型ヘッドランプも特徴。レッグシールドは小ぶりのタイプが装着される。リアキャリアはボディ同色。バーハンドルは110プロ用より若干幅広だとか。チェーンケースはフルカバータイプになっている。右側サイドスタンド取り付け用ステー付き。副変速機は採用されていない模様。あくまでコンセプトモデルだが、各部パーツの完成度は高く、すぐに発売されそうなモデル。ヘッドライトガードバーに装着されたリフレクターの存在が妙にリアル。ここに何らかの秘密が隠されている!? 

CROSS CUBカスタマイズコンセプト

CROSS CUBカスタマイズコンセプト

CROSS CUBカスタマイズコンセプト

CROSS CUBカスタマイズコンセプト
クロスカブをベースにパイプ製のアンダーガードやスキッドプレート、アップマフラー、右側サイドスタンドを装着することでCTやTRAILシリーズ、いわゆるハンターカブのイメージにより近づいたモデル。車体左側には小ぶりながらも“お約束”のサブタンク(容量1100cc?)も装着されている。その他オープンタイプのチェーンケースや鋲付きシート(表皮はアルカンターラ)などにより、ワイルドな雰囲気も演出。前後にはブラックに塗装されたH型アルミリムを履いている。フロントフォークのアウターチューブやエンジン、スイングアームなどはガンメタ塗装。ボディサイドの車名(CC110)下の文字は「THE CROSSOVER A LIFE AND PLAY」とある。尚、クロスカブはカスタマイズモデルのみならず、可倒式ステップが採用されている。

CROSS CUBカスタマイズコンセプト

CROSS CUBカスタマイズコンセプト

CROSS CUBカスタマイズコンセプト

CROSS CUBカスタマイズコンセプト