ホンダドリーム大田店に集まった二輪スペシャル採用の11名、つまりは未来のホンダ・モーターサイクルを担う“若い翼”たちはインテグラ9台、NC700Xと700S各1台に分乗。生憎の雨が降る中、国道1号線沿いの店舗をスタートする。ルートは品川→銀座→日本橋→青山→表参道→渋谷→代官山→田町経由でゴールはレインボーブリッジの先、お台場。
引率となるドリーム東京の川端社長&平田営業部長の700X&700Sを加えた、合計13台のNCシリーズが東京都心部を走る姿は圧巻だった。ぶっつけ本番のはずなのに、隊列も美しい。さすがにインパクトがあってか、多くの街行く人が振り返る。そんな人達に、若い翼は手を振り、早くも愛社精神を発揮していた。
一同は青山で、本田技研工業を表敬訪問。広報部の皆さんから歓待を受ける。一緒にランチした後は、いずれ配属されることになる人もいるであろう本社ビル内を見学してまわる。先輩方のアドバイスは大いに参考になったことだろう。
ここで、今回のツーリングを企画した藤江洋壮さんに、二輪スペシャル採用者を代表してハナシを伺った。
「私たちが初めてとなった販売店での研修は大変有意義でした。二輪販売店特有かもしれないんですが、我々研修生でもお客様と会話する機会を与えていただいて、お客様の意見に直接触れることもできましたし、実際に販売店で働いている方々の苦労されている姿、工夫されている姿を知ることもでき、そのあたりの意見を聞くことができたりと参考になりました。
ホンダには内定者の交流のためのホームページみたいなものがあって、皆で声をかけあって入社前から何回か集まったりしていました。それこそツーリングに行ったりとか。やっぱりみんなバイクが好きですからね」
本社を後にし、一行は表参道の二輪車の路上パーキングにNCシリーズを停め休憩予定であったが、何と工事中のためパーキングが使用不可! 二輪車の不遇の扱いを、彼らは二輪メーカーの社員という立場でどう感じたのだろうか?
時間もおしていたこともあり、ゴールのお台場を一気に目指す。そして当初の予定より30分ほどおくれた17時すぎ、一行はお台場海浜公園に到着。道をロストするなど、一部トラブルはあったものの、無事にツーリングを終えた。しかし、彼らは中々お台場を後にしない。バイクを降り、仲間と談笑する姿は普通のバイク好きの青年といった感じだった。