PCX150 329,700円(6月7日発売)
★ホンダ PCX150 車両解説
“グローバルスクーター”PCXに“兄貴分”の軽二輪版「PCX150」が登場
2010年の3月から、国内でも発売が開始された“グローバルスクーター”PCX。タイホンダで生産され、アセアン諸国をはじめとして、ヨーロッパ、アメリカなど世界各地へ展開する新世代の125ccスクーターだが、今回そのPCXに軽二輪版の“兄貴分”が誕生した。
PCXをベースに、新開発“eSP(イーエスピー)”エンジンの152cc版を搭載(PCXも一足早く5月にこの“eSP”エンジンに変更されている)。PCXの開発コンセプト「クラスを超えた質感の高さと先進スタイリング」「高い動力性能と環境性能の両立」「スクーターに求められる快適さと使い勝手の良さ」のキーワードを更に拡大し、高速道路の利用可能と、余裕の二人乗りを実現する動力性能が与えられたモデルだ。
車体周りは、PCXと同一なので、コンパクトなサイズと余裕の走りが都市部でのコミューター的な使い勝手にさらに貢献してくれるはず。
★HONDA プレスリリースより (2012年4月20日)
新型軽二輪スクーター「PCX150」を新発売
Hondaは、アイドリングストップ・システムを採用するなど環境性能に優れた原付二種スクーター「PCX」をベースに新開発の水冷・単気筒150ccエンジンを搭載した、軽二輪の新型スクーター「PCX150」を6月7日(木)に発売します。
軽二輪スクーターは、通勤・通学などの市街地走行から有料道路を使ったツーリングなど幅広い用途に適した利便性の高さから人気があります。PCX150は、軽二輪市場において、より多様化するお客様のニーズに応えるため、原付二種スクーター「PCX」の「コンパクトなサイズ」と「お求めやすい価格」はそのままに、「ゆとりの動力性能と環境性能の両立」をキーワードに開発しました。
エンジンは耐久性、静粛性と燃費性能を高めた新開発のスクーター用グローバルエンジン「eSP(イーエスピー)」※1シリーズの150ccエンジンを搭載しました。この水冷・4ストローク・単気筒150ccエンジンは、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※2)を採用し、エンジン各部の多岐にわたる徹底的な低フリクション化の実施で、49.0km/L(60km/h定地走行テスト値)の高い燃費性能を実現しました。また、停車時に自動的にエンジンが停止するアイドリングストップ・システムを搭載しています。車体は、前・後14インチの大径ホイールの採用により、優れた走行安定性と快適な乗り心地を実現。また、Honda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)を標準装備することで、安定した制動力を効率的に得ることを可能にしています。デザインは、流麗なフォルムや特徴的なウインカー一体型のデュアルハロゲンヘッドライトなどで、上質な存在感を醸し出しています。収納は、シート下に容量25L※3の収納スペースとフロントカウルに容量1.5L※4のインナーボックスを設け、快適な使い勝手を実現しました。
PCXの生産は、タイのタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが行い、調達から生産まで効率化を図ることで、高品質とお求めやすい価格を実現しています。
- ※1 enhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し環境性能と動力性能を高めたスクーター用水冷エンジンの総称です
- ※2 PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの登録商標です
- ※3、4 Honda調べ(2012年4月時点)
- ●販売計画台数
- (国内・年間) 2,000台
- ●メーカー希望小売価格
- 329,700円(消費税抜き本体価格 314,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
=主な特長=
- ●高い動力性能と環境性能を両立させた新開発の150ccエンジン
- 新開発の軽量・コンパクトな水冷・4ストローク・単気筒150ccエンジンは、オフセットシリンダーやローラーロッカーアーム、ロッカーアームシャフトへのシェル型ニードルベアリングの採用、知能化された発電制御など、多岐にわたる徹底的なフリクション化を実現しました。また、最適な燃料を供給するPGM-FIをあわせて採用することで、全域でゆとりのあるパワーと、49.0km/L(60km/h定地走行テスト値)の高い燃費性能を実現しました。また、信号待ちや渋滞などの停車時に、エンジンが自動的に停止するアイドリングストップ・システムを搭載し、アイドリング時の無駄な燃料消費や排出ガスを軽減し、高い環境性能を発揮しています。マフラー内には触媒装置(キャタライザー)を設け、国内二輪排出ガス規制に適合させています。
- ●安心の走行性能
- 前・後14インチのアルミ製ホイールを採用し、走行安定性と快適な乗り心地を実現しました。フロントには安定したブレーキ性能を発揮する小型・軽量の3ポットキャリパーを装着したディスクブレーキを採用。さらに後輪ブレーキ(左レバー)を操作するだけで、前輪にも制動力が適切に配分され、安定した制動が効率よく行えるHonda独自のコンビブレーキ(前・後連動ブレーキ)を標準装備しました。燃料タンクを足元に設置した低重心設計、ハンドルやシート、フットレストなどをバランス良く配置したアップライトなライディングポジションなどにより優れた操作性を実現しています。
- ●所有する喜びを満たす洗練のスタイリング
- スタイリングは、ウインカー一体型の大型ヘッドライトを採用した特徴的なフロントフェイスからリアのショートテールカウルまで続く、伸びやかで流麗なフォルムで存在感のある洗練されたイメージとしています。スポーティーな印象のミラーやホイール、メッキ仕上げのパイプハンドルなど、車体細部に至るまで徹底的に美しさを追求し所有する喜びを満たすものとしています。また、PCX150専用のエンブレムを装備しています。
- ●使い勝手を高める充実した装備
- 通勤・通学やレジャーなどオールランドに使えるよう、シート下には15Lのスペースを確保しました。また、フロントカウル内側には使いやすい1.5Lのインナーボックスも設けています。いたずらや盗難抑止に効果が高いシャッター付キーシリンダー、ワンタッチで開けられるシートオープンスイッチ、使い分けできるセンタースタンドとサイドスタンドなどを標準で装備しました。また、シート高は足着き性に配慮し、760mmに設定しました。また、35Lの大容量トップボックス、ロングタイプのウインドシールド、ETCをオプション設定するなど、使い勝手を考慮しています。
- ●高級感のある2色のカラーバリエーション
- ・パールヒマラヤズホワイト
- ・ミレニアムレッド
★主要諸元
車名型式 | JBK-KF12 | |
---|---|---|
PCX150 | ||
発売日 | 2012年6月7日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.915×0.740×1.090 | |
軸距(m) | 1.315 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.760 | |
車両重量(kg) | 129 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 49.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.0 | |
エンジン型式 | KF12E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 152 | |
内径×行程(mm) | 58.0×57.9 | |
圧縮比 | 10.6 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 9.9[13]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 14[1.4]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 5.9 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 | |
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | |
変速比 | 2.450~0.810 | |
キャスター(度) | 27°00′ | |
トレール(mm) | 86 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-14M/C46P |
後 | 100/90-14M/C51P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
※製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co.,Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社