PCX 299,250円(5月11日発売)

★ホンダ PCX 車両解説

“グローバルスクーター”PCXが新開発“eSP(イーエスピー)”エンジンを搭載してマイナーチェンジ

2010年の3月から国内へも発売開始された“グローバルスクーター”PCX。タイホンダで生産され、アセアン諸国をはじめとして、ヨーロッパ、アメリカなど世界各地へ展開する新世代の125ccスクーターが、初のマイナーチェンジを受けた。

PCXは、「クラスを超えた質感の高さと先進スタイリング」「高い動力性能と環境性能の両立」「スクーターに求められる快適さと使い勝手の良さ」をキーワードに、ワンランク上の125ccスクーターとして開発されている。エンジンは、低フリクション技術を採用した水冷・4ストローク・単気筒125ccエンジンを搭載。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)に加え、一時停止の際に自動的にエンジンが停止するアイドリングストップ・システムを125ccクラスとしては国内で初めて採用。53km/L(60km/h定地走行テスト値)の低燃費にも貢献している。

車体は、前・後14インチの大径ホイールの採用により、優れた走行安定性とワンランク上の快適な乗り心地を実現。また、Honda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)を標準装備することで、安定した制動力を効率的に得ることを可能にしている。

デザインは、「流麗なフォルムや特徴的なウインカー一体型のデュアルハロゲンヘッドライトなど、車体細部にまで及ぶデザイン性の追求により、クラスを超えた上質な存在感を醸し出している」というもの。シート下にフルフェイスヘルメット一個とグローブなどが入る容量25Lの収納スペース。フロントカウルには容量1.5Lのグローブボックスを設けている。

今回、PCX初のマイナーチェンジが行われることになった。変更点は以下のリリースの通りだが、オフセットシリンダーやローラーロッカーアームの採用や知能化された発電制御などの新技術を満載した新開発のグローバルエンジン“eSP(イーエスピー)”へとエンジンが変わったことがメインだ。外観的には、バックレストが新形状となったぐらいで、オーナーでなければモデルチェンジに気がつかないレベル。

カラー設定は3色。こちら新色キャンディーライトニングブルー。
カラー設定は3色。継続色は2色。そのうちのパールヒマラヤズホワイト。
カラー設定は3色。継続色は2色。アステロイドブラックメタリック。

★HONDA プレスリリースより (2012年4月20日)

優れた環境性能が特長の原付二種スクーター「PCX」を一部改良し発売

Hondaは、先進的なデザインの車体に、アイドリングストップ・システムを採用するなど環境性能に優れた原付二種スクーター「PCX」を一部改良して5月11日(金)に発売します。

●PCXの主な変更点
・エンジンを耐久性、静粛性と燃費性能を高めた新開発のスクーター用グローバルエンジン「eSP(イーエスピー)」※1に変更しました。この水冷・4ストローク・単気筒125ccエンジンは、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※2)を採用し、オフセットシリンダーやローラーロッカーアーム、ロッカーアームシャフトへのシェル型ニードルベアリングの採用、知能化された発電制御など、多岐にわたる徹底的な低フリクション化を実施し、53.2km/L(60km/h定地走行テスト値)の高い燃費性能を実現しました。また、停車時に自動的にエンジンが停止するアイドリングストップ・システムを従来モデルに引き続き搭載しています。
・シートのバックレストの形状変更やエンジンマウント位置の変更により、乗り心地を向上させました。
・燃料タンクリッドの開口方向の変更や、新たにオプション設定した35Lの大容量トップボックス、ロングタイプのウインドシールドなどで使い勝手を向上させています。
・車体色は、新色のキャンディーライトニングブルーと、継続色のパールヒマラヤズホワイト、アステロイドブラックメタリックの3色展開です。

PCXは、2010年3月の発売以来、流麗なスタイリング、アイドリングストップ・システムを125ccクラスとして国内で初めて搭載※3するなどの優れた環境性能、前・後14インチの大径ホイールの採用による走行安定性と後輪ブレーキ(左レバー)を操作するだけで、前輪にも制動力が適切に配分され、安定した制動が効率よく行えるHonda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)の搭載、容量25L※4のシート下収納スペースなどの使い勝手の良さで好評を博しているモデルです。

生産は、従来モデルに引き続きタイのタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが行い、調達から生産まで効率化を図ることで、高品質とお求めやすい価格を実現しています。

※1 enhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し環境性能と動力性能を高めたスクーター用水冷エンジンの総称です
※2 PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの登録商標です
※3、4 Honda調べ(2012年4月時点)
●販売計画台数
(国内・年間) 19,000台
●メーカー希望小売価格
299,250円(消費税抜き本体価格 285,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

★主要諸元

車名型式 EBJ-JF28
PCX
発売日 2012年5月11日
全長×全幅×全高(m) 1.915×0.740×1.090
軸距(m) 1.305
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.760
車両重量(kg) 128
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 53.2(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JF28E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 52.4×57.9
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 8.5[12]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 12[1.2]/6,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスター式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 5.9
クラッチ形式 乾式多板シュー式
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
変速比 2.600~0.820
キャスター(度) 27°00′
トレール(mm) 86
タイヤサイズ 90/90-14M/C46P
100/90-14M/C51P
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン

※製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co.,Ltd. 製造国/タイ 輸入事業者/本田技研工業株式会社