インテグラ 808,500円(4月24日)
★ホンダ インテグラ 車両解説
“ニューミッドコンセプト”シリーズの国内第2弾、“スクーティングモーターサイクル”インテグラ登場
お待たせしました。“ニューミッドコンセプト”シリーズの第2弾、第3弾、インテグラとNC700Sがいよいよ4月24日に同日発売開始。一足早くちょうど2ヵ月前の2月24日に発売された“オン・オフ”モデルのNC700Xと合わせて、これで“ニューミッドコンセプト”シリーズ3兄弟がそろい踏みとなった。
“ニューミッドコンセプト”では、並列2気筒エンジンのシリンダー前傾角を62度と深く前傾させることで、車体のレイアウトに自由度が確保できる軽量コンパクトな新型700ccエンジンと、それに合わせて、低い位置にメインパイプ配置することが可能となったローフレームとの組み合わせにより、まったく新しい発想のバイク作りが行われている。
またさらに、この“ニューミッドコンセプト”で開発されたプラットフォームを、スポーツモデルから“スクーティングモーターサイクル”(とホンダはインテグラのことを呼んでいる)まで、様々なバリエーション向けに使い回すことで、より多様なニーズに合わせたモデル展開を可能としている。
その第一弾が国内ではNC700Xだった(海外ではINTEGRAから発売)。NC700Xは、昨年の第42回東京モーターショーにデビューした“ニューミッドコンセプト”シリーズ3車の中でも一番注目を集めたモデルだったが、今回はネイキッド・スポーツのNC700Sと“スクーティングモーターサイクル”インテグラの番で、これで一気にシリーズが完成というわけだ。
エンジンは、基本的に3モデルとも共通で、水冷4ストローク並列2気筒、ボア×ストローク、73mm×80mmの総排気量669cc。低中回転域での力強い走りを実現しながら、ピストンに樹脂コーティングを施すとともに、摩擦を低減するローラー式のロッカーアームには二輪車初のアルミ材を採用するなど、燃費向上も図っているのも同一だ。ただしインテグラでは、6速ミッションの上2速の変速比が違ったり、デュアル・クラッチ・トランスミッション仕様のためか、燃費が38km/Lと他の2モデルよりも若干低くなっているなど、異なる部分ももちろんある。
また、NC700Sでも採用が見送られたDCTだが、こちらインテグラでは“スクーティングモーターサイクル”という性格付けからもDCT版のみで発売が開始されている。
★HONDA プレスリリースより (2012年4月17日)
爽快で快適な走りと高い利便性を融合した「インテグラ」を新発売
~第二世代のデュアル・クラッチ・トランスミッションを搭載~
Hondaは、新設計の水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒700ccエンジンに有段式自動変速機のデュアル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせて搭載した「インテグラ」を4月24日(火)に発売します。
このインテグラは、「ニューミッドコンセプト」シリーズとして開発。開発のキーワードを“SCOOTING MOTORCYCLE(スクーティング モーターサイクル)”と定め、モーターサイクルの走りの楽しさとコミューターの快適性・利便性を高い次元で融合させたモデルです。
エンジン、フレーム、ホイールは、ニューミッドコンセプトシリーズと共通としながら、エアマネージメント性能に優れたカウルやスクリーン、快適性を追求した大型シートなどの採用によって、コミューターの快適性と優れた利便性を実現しています。
エンジンは、低・中速域での力強い出力特性に加え、燃焼効率の追求による低燃費化を目指し、理想的な燃焼室形状や低フリクション技術などを多岐にわたって採用。燃費は38.0km/L(60km/h定地走行テスト値)を達成しています。簡単な操作で変速が可能なデュアル・クラッチ・トランスミッションは、軽量・コンパクト化を図った第二世代へと進化させています。マニュアルモードとオートマチックモードを設定。優れた伝達効率によって、ダイレクト感のある走行フィーリングが味わえます。
車体は、しなやかさと剛性感を高い次元で融合したダイヤモンドフレームと、高い路面追従性を発揮する前・後サスペンションや大径17インチの高圧ダイキャスト製の前・後アルミホイールを採用しています。
スタイリングは、モーターサイクルの機動性とコミューターの快適性を融合させたHondaオリジナリティーあふれる斬新なデザインとしています。
- ●販売計画台数
- (国内・年間) 500台
- ●メーカー希望小売価格
- 808,500円(消費税抜き本体価格 770,000円)
- ※価格には(リサイクル費用を含む)保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
インテグラの主な特長=
- ●スタイリング
- 開発キーワードの“SCOOTING MOTORCYCLE”を具現化し、躍動感と優雅さを両立させたオリジナリティーにあふれたデザインとしています。フロントビューは、マルチリフレクターヘッドライトと被視認性の高いワイドサイズのウインカーをV字型に組み合わせるとともに、防風効果に優れたスクリーンの採用により先進なイメージを実現しています。アンダーカウルは、エンジンに積極的に走行風を導くとともに、エンジンの熱をライダーに直接当てないように工夫されたエアロダイナミクスに優れた形状としています。
- ●エンジン
- 燃焼の効率化と燃費の向上に寄与する低フリクション化を徹底的に追求したニューミッドコンセプトシリーズ共通の新開発エンジンは、最適なバルブタイミングに設定したことに加え、ピストンに樹脂コーティングを施すとともに、摩擦を低減するローラー式のロッカーアームには二輪車初となる軽量アルミ素材を採用しています。また、270°位相クランクによる不等間隔爆発と1軸1次バランサーの採用により、振動を低減させながら心地よい鼓動感を味わえるエンジンを実現しています。排出ガス浄化システムは、浄化効率を最大化させるため、キャタライザー(三元触媒)をエキゾーストポートの直下に配置し、燃焼ガスを高温のまま触媒を通すことで、エンジンを始動後にキャタライザーが早期活性化するようにしています。また、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)も組み合わせたことで、力強くスムーズな出力特性でありながら、優れた環境性能を実現しています。
- ※PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの商標登録です
- ●デュアル・クラッチ・トランスミッション
- Hondaが二輪車用として世界で初めて開発したVFR1200Fに搭載したデュアル・クラッチ・トランスミッションに対し、油圧回路のシンプル化を図るなど、さらに軽量・コンパクト化を図った第二世代へと進化させています。走行モードには、状況に応じて的確なシフトアップ/ダウンを自動的に行う「ATモード」、シフトスイッチにより任意に変速できる「MTモード」を設定。ATモードには、一般走行に適した「Dモード」と、スポーティーな走行に適した「Sモード」があり、Dモードはライダーの操作から、市街地や峠道など様々な走行環境を判断する制御があり、最適な変速制御を実現しています。さらに、ATモード走行中にも「シフトアップ/ダウン」スイッチで変速が可能であり、走行状態に応じた最適なタイミングで「ATモード」に自動復帰する機能を設定しています。これらの先進機能の採用で、利便性が高く、かつダイレクト感のある走りを楽しむことができます。
- ●車体
- ニューミッドコンセプトシリーズ共通のフレーム、エンジンをベースにしながら、コミューターの快適なライディングポジションを実現しています。サスペンションは、フロントにクッションストローク120mmのテレスコピックタイプを、リアにはアクスルトラベル120mmのプロリンクサスペンションを採用することで、路面追従性に優れた走りを可能としています。ブレーキは、前・後連動ブレーキシステムにアンチロック・ブレーキシステムを組み合わせた“コンバインドABS”を標準装備しています。
- ●カラーバリエーション
- パールサンビームホワイト、キャンディーグレイスフルレッド-U、パールコスミックブラックの3色バリエーションとし、お客様の幅広い要望に応えられるものとしています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-RC62 | |
---|---|---|
インテグラ | ||
発売日 | 2012年4月24日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2,195×0.790×1.440 | |
軸距(m) | 1.525 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.775 | |
車両重量(kg) | 238 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 38.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.0 | |
エンジン型式 | RC61E | |
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 669 | |
内径×行程(mm) | 73.0×80.0 | |
圧縮比 | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 37[50]/6,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 61[6.2]/4,750 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 14 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 電子式6段変速(デュアル・クラッチ・トランスミッション) | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 1.904 | |
3速 | 1.454 | |
4速 | 1.200 | |
5速 | 1.033 | |
6速 | 0.837 | |
減速比1次/2次 | 1.921×2.437 | |
キャスター(度) | 27°00′ | |
トレール(mm) | 110 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |