2019年6月25日 

■電動トライアル挑戦の黒山&ヤマハ、次戦逆転チャンピオン狙う

 昨年に引き続きトライアル世界選手権の電動クラスへ電動トライアルバイク「TY-E」で挑戦する黒山健一とYAMAHA FACTORY RACING TEAM。その2019年シーズン初戦が6月22・23 日、オランダで開催された。日程が重なったため全日本選手権を欠場しての参戦となった今大会の結果は、健闘するもオールクリーンとしたライバルにわずかにおよばず2位。

 黒山とチームはヨーロッパにとどまり、今週末の6月29・30日にベルギーで開催される最終戦に挑む。

黒山健一のコメント
「今回は15セクションすべてが人工で比較的簡単な設定だったため、優勝するにはオールクリーンが必要と考えていました。そのため昨年以上に緊張があり序盤にミスが出てしまいました。ライバルのカベスタニー選手が得意とするセクション設定だったことから、この時点で相手のミスを待つ厳しい状況となったのです。しかしその後はTrialEクラス独特の空気感にも慣れ、気持ちのよい走りもでき、次に繋がる2位を確保することができました。ベルギーGPは自然の地形を利用したセクションもあるので、今回よりも戦える状況になります。決戦に向けしっかり準備し逆転チャンピオンを狙いますので、ぜひ応援をよろしくお願いします」


木村治男監督のコメント
「開幕戦は、昨年のトライアルGPクラスでランキング5位という世界トップ選手と一騎打ちになりました。黒山選手はこのライバルにけっして負けることなく健闘し、TY-Eもしっかりと走ってくれましたが、運も含めわずかな差で2位と悔しい結果になりました。しかし、まだベルギーGPが残っています。相手が強力なことはわかっていますが、我々は諦めていません。気を引き締め前を向き、チーム一丸となって黒山選手をサポートし勝利を目指しますので、楽しみにしていてください。そして日本から黒山選手への声援をよろしくお願いします」