2018年12月7日
■ラタポン、逆転でアジア選手権を制す
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5か国(タイ、オーストラリア、日本、インド、インドネシア)・全6戦で争われた2018年アジアロードレース選手権。その最終戦が12月1・2日、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。 最高峰となるスーパースポーツ600 クラスは、ランキング9位までの選手にシリーズ・チャンピオンの可能性が残されていた。
そんな最終戦のレース1とレース2で、地元タイのラタポン・ウィライロー(ヤマハ)が連勝。45ポイント差をひっくり返し、ランキング6位からの大逆転で自身初となるチャンピオンを獲得した。今シーズン、第2戦オーストラリア・第2レースの2位が最高位だったウィライロー、最終戦でチャンピオンを獲得するには両レースで優勝することが条件。正に首の皮一枚つながった状況での劇的な展開となった。日本勢は小山知良(ホンダ)がシリーズ6位、伊藤勇樹(ヤマハ)が同9位だった。
尚、AP250クラスは第5戦・インドネシアで、地元のレーザー・ダニカ・アーレンズ(ホンダ)がシリーズ・チャンピオンを獲得している。
ラタポン・ウィライローのコメント
「今大会では常に大きなプレッシャーを感じていました。これはチャンピオンがかかっていたからであり、両レースを勝たなければならなかったからです。そうした中で僕がチャンピオンになれたのは、ヤマハ、チームが 最高のマシンを用意してくれたこと。そして両レースともにハイペースで僕を引っ張ってくれたデチャ選手のおかげだと思います。特にチャンピオンを争うライバルが後方にいたので、本当に感謝しています。シーズンを通してみると4度、表彰台に立っていますが、決してすべてのレースがよかったわけではありません。ライバルの欠場など運もあったと思います。ただチャンピオン獲得の瞬間は初めてということもあり最高の気分でした。そしてもちろん、ヤマハ、チーム、ファンの皆さんのサポートがあったからこそのチャンピオンだと思います。すべての方に心より感謝します。ありがとうございました」