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四輪用3600ccV6エンジンを縦型にして搭載し、2011年に登場した250馬力のBF250。優れた加速性能を実現するホンダ独自の空燃比連動点火時期制御BLASTなども採用。低燃費や高い動力性能などが評価され優秀な船外機に贈られるIBEX 2011イノベーションアワードを受賞。価格は2160000円〜(税抜)。 |
二面性を持つ船外機マーケット
第一回や第二回のインタビューで芝刈機や汎用エンジンについて伺った時と同様に船外機もまた、主に地域によって実用とレジャーという二つの使われ方がされている。今回お話を伺った、パワープロダクツ事業本部・マリン事業部の佐藤公亮部長は、ホンダ入社後しばらくして、パワープロダクツの仕事で韓国・台湾を担当。この時に船外機に出会うのだが、これら地域では基本的に漁業ニーズがメインで、あくまで実用としての船外機の姿を見る。
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海外ではレジャー用も需要が高いホンダの船外機。その根底にあるのが高い性能と信頼性。1999年オーストラリアの冒険家ハンス・ソルストラップ氏が全長約5.4mの小型ボートにBF90を装備、オーストラリアから日本へ約6000kmの単独航行に成功。このサイズのボートによる単独航行は世界初の快挙だった。 | 海外ではレジャーユースの他、コーストガードの警備艇にも採用されているホンダの船外機。日本では主に漁業など業務用で採用される場合が多い。漁業関係者にホンダの船外機は扱いやすく壊れないと評判が高く、GB30以来ホンダ一筋というユーザーも多いようだ。 |
歴史を変えたホンダの船外機
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1971年 BF45/75
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1990年 BF35/45
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1993年 ボーデン湖規制
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船外機用に専用設計された水冷2気筒エンジン(4馬力と7.5馬力)を搭載したホンダ初の本格的な船外機。扱いやすくバランスのとれた性能と安全性が好評で、1990年代まで販売されるというロングセラーとなった。 | シカゴボートショーで発表されたホンダ初の中型機は、曲線主体の新デザインを採用。ストライプの一切入っていないシルバーメタリックのボディは、直線的だった他社船外機のデザインも変化させるきっかけにもなった。 | 欧州で実施された船外機初の排出ガス規制がボーデン湖規制。2ストローク勢が対応不能の中、ホンダ船外機は全ラインアップが規制値をクリア、世界を驚かせた。写真は1998年クラス初の電子制御燃料噴射を採用したBF115/130。 |
[第3回 しばふるプロジェクトとMimo HRM520|第4回|第5回 模型が出ることで集める視線]