2018年11月5日 

■中須賀、自身8度目の最高峰クラスチャンピオンに

 11月4日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された全日本ロードレース選手権の第9戦(最終戦)「MFJグランプリ50回記念大会」。最高峰クラス・JSB1000は例年通り2ヒート制で行われる。ウェットコンディションのレース1は、シリーズランキング2位の高橋 巧(Team HRC)が優勝。これまで10のレースで8勝を挙げている今季も絶好調、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM )は2位でチェッカー。2008-2009年の2連覇、2012-2016年の5連覇を含む自身8度目となるJSB1000クラス・チャンピオンを獲得した。続くレース2もウエット宣言で行われ、清成龍一 (MORIWAKI MOTUL RACING)が今季初優勝を果たす。

中須賀克行のコメント
「2006年に現チームの前身であるヤマハトップチームで走るようになり、12年間で8回のチャンピオンを獲得してきました。自分ひとりではレースを戦うことはできず、ましてチャンピオンは全員の想いが一つにまとまらないと獲れないもの。だからこそ、ヤマハはもちろんスポンサーの方々、チームスタッフ、そしてファンの皆さんには心から感謝しています。今シーズンを振り返ると、今回のように勝つことができない悔しいレースもありましたが、勝てたレースはすべてがよい思い出です。特に鈴鹿8耐で怪我をし、完治していない状態で勝つことができたツインリンクもてぎのレースが印象深く、あの勝利がなければまた違う展開になっていたかもしれません。また今年はホンダファクトリーが復活し、タフなシーズンになると覚悟していましたが、ライバル勢が足踏みをしている間に勝ち星を積み上げられたのもチャンピオンを獲得できた要因です。今年で37歳になりましたが、現役の間はタイトルを獲り続けられるようがんばりますので、今後とも応援をお願いします。本当にありがとうございました」

吉川和多留 監督のコメント
「今年のYAMAHA FACTORY RACING TEAMは、鈴鹿8耐で4連覇を達成して、全日本のJSB1000では中須賀選手がチャンピオンを取り戻してくれました。今シーズンの中須賀選手は、これまで以上の強さと速さを発揮していましたが、それを側で見ている野左根選手のパフォーマンスも確実に上がりました。チームの総合力は確実に高まっていますが、もちろん反省点もあるので、今後はそれをしっかりクリアして、総合力に磨きをかけ、2人でタイトル争いができるようなチームにしていきたいと思っています。最後に、応援していただいたファンの方々、レース活動を支えていただいたスポンサーの皆さま、チームスタッフに心から感謝しています。ありがとうございました」



 尚、J-GP2クラスは岩戸亮介(Team 髙武 RSC) 、J-GP3クラスは中島元気(TEAM SRS-Moto) 、ST600クラスは岡本裕生(51ガレージチームイワキ)がそれぞれシリーズチャンピオンを獲得した。