2018年10月10日 

■全日本トライアル第6戦、小川友幸が今季3勝目!

 愛知県岡崎市のキョウセイドライバーランドで行われた全日本トライアル第6戦。台風で開催心配されたが、決勝日は快晴、真夏の太陽が照りつける下での開催となった。

 前日までの雨の影響で、午前中の路面コンディションは不安定。スタート直後の第1セクション、IAS(国際A級スーパー)クラスでクリーンしたのは小川友幸選手ただひとり。小川選手はその後も慎重は走りで1ラップ目を5点で終えた。

 2ラップ目には第1セクション、第8セクションで5点を喫するも、2位以下に5点の差をつけてSSに臨んだ。ランキングトップの野崎史孝選手は難関の第8セクションで2ラップとも5点となり、2番手に。黒山健一選手はトライアル・デナシオン出場の際に膝に大けがを負い、我慢のレースとなったが、野崎選手と同26ポイントで上位3人がSS2セクションに挑んだ。

 SSはIASクラスの上位10名がチャレンジした。SS1は複合的に斜面を駆け上がるセクション。SS2はコンクリートのステアや丸太の一本橋を攻略するセクション。ここでは小川選手、野崎選手、黒山選手とも見事にクリーン。結果は小川友幸選手が今季3勝目を飾りランキングトップを奪い返す、全人未踏のV8・6連覇に向けてのラストスパートとなった。IASクラスのリザルトはコチラ→http://www.mfj.or.jp/user/contents/race_result2018/trial/result/Trial_2018_R6.pdf

 野崎選手と黒山選手は同ポイントとなったが、クリーン数で野崎選手が2位につけ、ポイントランキングでは小川選手に3点差、最終戦で野崎選手が勝利すれば初タイトル決定となる。最終戦は10月21日スポーツランドSUGO(http://www.sportsland-sugo.co.jp/watch/20181021_alljpn-tr/)で開催される。

(レポート&撮影:楠堂亜希)


優勝・小川友幸のコメント
「応援ありがとうございました! オールクリーンするつもりだったのですが、1ラップでは細かいミスがあり、2ラップ目も5点をとってしまい、ライディングは悪くなかったのですが、プレッシャーがあってのミスというのが出てしまったのだと思います。最終戦に向けて、ライディングの調整とメンタル強化を微調整すれば問題はないと思います」


2位・野崎史孝のコメント
「あまりキョウセイのコースは得意じゃないんです。逆転のチャンスが2回は確実にあったのですが、時間に追われて取りこぼしてしまったりと、自分の出来としては最悪だったのですが、結果としてはまずまずだったと思います。最終戦にギリギリ希望はつないだので、好きなSUGOで応援もたくさんきてくれるので頑張ります!」


3位・黒山健一のコメント
「今年はチャンピオン獲れないのはわかっていますし、2位でも3位でも大差ないのが正直なところです。バイクに関しては、トライアル・デ・ナシオンで気になるところがあり、リアサスのリンク含めオートバイのセッティングを一新し、全体的に走りやすくなりました。デ・ナシオンで膝の皿にヒビと、内側じん帯を痛めてから今回が初乗りで、正直、リタイヤ覚悟で走っていたので、最後まで走れたことはよかったと思います」



レディースクラス優勝の西村亜弥。前戦・中国大会で3度目のチャンピオンを決めている。