第97回「謎の鹿角花輪の謎」
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鹿角花輪は「かづのはなわ」と読みます。場所は青森県……いや秋田県だったかな? ひっよっとして岩手県かも?? 冷汗三斗で地図を見れば、三県の県境が交った付近でしたが、まごうことなき秋田県でした。昨今特にロシアのみなさんが欲しがる秋田犬でおなじみ大館の近くです。 |
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鹿角花輪駅です。普段は静かなローカル線の駅です。(2018年9月撮影) | ||
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上野発の急行みちのく号。1-2号車は温泉で有名な鳴子行、3-7号車は三陸の宮古行、8-11号車が花輪線経由の弘前行。すごいですね。なにがすごいってこの写真を撮影している先達が。●撮影-掘井純一(1968年6月17日撮影)●写真提供-鉄道友の会 客車気動車部会 | 長距離輸送は旅客も貨物もまだまだ鉄道が主役だった昭和40年代前半。日本各地に10両以上は当たり前の急行列車がごろごろ走りまわっていました。しかもほとんどがほぼ満員、向かい合わせのボックスシートで冷房なんてほぼ皆無で。●撮影-掘井純一(1968年7月撮影)●写真提供-鉄道友の会 客車気動車部会 | |
あじさい茶屋の嫌われっぷりは、昭和40年代SLブームの頃のDD51を思い浮かべていただければご理解いただけます。現在のDD51は嫌われるどころか大人気。東日本大震災後の混乱期、東北への石油輸送に従事したお話は「走れディーゼルきかんしゃデーデ」という絵本になったほど(いい話なんです。じじいになって涙腺がゆるゆるの私は、何度読んでも泣けます)。さらに未曾有の大災害となった先日の西日本集中豪雨でも、寸断された山陽本線から日本海側の山陰本線に貨物列車を迂回運転するため、はるばる稲沢(愛知県)からDD51が派遣されました。このお話もぜひ絵本化してほしいものです。そういえば、かつて成田空港闘争が激しかった頃、過激派の火炎瓶攻撃を顧みず、ジェット燃料輸送の先頭に立っていたのもDD51です。国鉄時代、お召列車から貨物列車まであらゆる列車を日本中(四国を除く)で牽引したDD51。いい機関車なんですDD51! えーっと、なんの話でしたっけ? |
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649両が製造され四国以外の日本各地を走っていたので、30代以上ならたぶんどこかで一回くらい目にしているであろうDD51形ディーゼル機関車。ですが、SLファンにとっては左のようなD51を待っているのに、右のようにDD51が来ると落胆を通り越して怒りすら覚えたとか。が、見る人が見たら左より右のほうがすごい写真で驚くかも知れません。●撮影-片山康毅(1971年3月撮影)●写真提供-鉄道友の会 客車気動車部会 | ||
前回はスルーしたのですが、「なぜ東北にあじさいが?」の謎を解くべく、ちょこっと(だけ)調べてみました。東北のあじさい誕生の経緯は複雑でした。 |
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鹿角花輪駅の待合室のあじさい。よくよく見れば、かつてあじさいと書かれていたであろう看板には、カタカナで「エヌアールイー」と書いた貼り紙が。いただいたのは三色そば。たまご、いなり、たぬきが入った東北のNREやJR系列駅そば定番メニューです。(2010年11月撮影) | ||
それはさておき、ここまでの話では鹿角花輪のあじさいが、あじさいだったのは2014年までということになります。2015年からは東日本リテールネットの他店同様、駅名+そば店(金町そば、北千住そば、本庄そばなど)である「鹿角花輪そば」に改名されたはずです。が、ほとんどのサイトでは、最期まであじさいの名のままで掲載されていました。正式名よりも通称が有名で、いつのまにか通称が正式名になってしまうことはよくある話です。もう幻立食ソになってしまったことですし、事を荒立てることなく鹿角花輪のあじさいのままでいいじゃない、と。 先日、秋の大休で、朝からすっかり出来上がってうつらうつらしながら花輪線に乗車中、ふと目覚めれば鹿角花輪。10分ほど停車時間があったので「そばだ、あじさいだ」と、約7年ぶりにスキップしながら待合室に入ったのです。が、そこにあじさいはありませんでした。あじさいなんぞ最初から存在しなかったように、きれいさっぱり消え失せておりました。 |
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現在の鹿角花輪駅と待合室。囲炉裏だけが当時の名残になってしまいました。(2018年9月撮影) | ||
●幻立喰NEWS2018 飲み助タウンとして昨今脚光を浴びる京成立石。昭和臭あふれる商店街はインスタバエするのか、週末になると若いおねーちゃんやそれほどでもないおねーちゃんや、すでにおねーちゃんと呼ぶのは失礼なおねーちゃんも出没しているとかいないとか。一昔前は気合の入った呑みプロばかりで、一見さんが近づけるような街ではありませんでした。変われば変わるものです。そんな立石の立食ソといえば、仲見世(商店街の名前)にある仲見世(立食ソの店名)。ソ世界遺産に登録したい昭和テイストだだ漏れのすんばらしい立食ソですが有名です。先日ふらふら歩いていたら、仲見世のちょっと先に、おや? そば、うどんの文字が。なんと10日前に開店したばかりだそうです。看板は前の店のもので喫茶店ではなく純立食ソです。おやっさんはにかみながら「昨日やっと店名書いたんですよ」とのこと。改めて見直せば「うどん.そば」の下に「ラッキー」と味のある書体で店名が。仲見世とはまた違う味のある新店舗の誕生です。 |
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