2018年7月17日
■黒山、ヤマハTY-Eでトライアル世界選手権・電動クラスの開幕戦を制す!
3月に行われた東京モーターサイクルショーにて世界初公開されたヤマハの電動トライアルバイク「TY-E」が、7月14・15日に開催されたFIM トライアル世界選手権・第5 戦フランス GPに再びその姿を現す。TrialE(Electric)クラスの開幕戦となった檜舞台にて、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの黒山健一とTY-Eはライバルとの接戦を制し、記念すべき大会での初陣を優勝で飾った。
ヤマハのトライアルモデルを表す伝統的ネーミング「TY」に電気の「Electric」を組み合わせたTY-Eは、ヤマハの「研究開発統括部にて行われる業務時間の5%を利用し、個人の裁量のもと、イノベーション創出のために従来の枠にとらわれない自発的・自律的な活動ができる機会を提供する活動である“Evolving R&D(エボルビング R&D)”活動」から生まれた先行的な開発モデル。
①力強い低速トルクと伸びやかな加速を両立し高い走破性を実現する高回転型の小型高出力モーターの搭載、②極低速から高速域まで優れたレスポンス、パワーフィーリングを実現するモーター制御技術、③優れたトラクション性能を実現する電動モーターと最適化されたフライホイール、瞬発力とコントロール性を確保するメカニカルクラッチなどを搭載したパワーユニット、④新設計した小型高出力電池パックなどの高出力・小型軽量のコンポーネント、⑤最適な剛性と電池格納スペースを確保しながら軽量化を突き詰めたCFRPモノコックフレーム、⑥ダイナミックなライダーアクションを妨げない限界まで突き詰めたスリムなスタイリング、という特徴をもつ。
尚、TrialE クラスの第2戦(最終戦)となるベルギーGP(7月21・22 日開催)にも黒山とTY-Eは 引き続き参戦。2018 シ ーズンのチャンピオンを目指す。
黒山健一のコメント
「このシリーズを勝利でスタートさせることができてとてもうれしく思います。高速セクションと厳しいクライミングが混在しているコース設定でしたが、この電動トライアルバイクTY-Eは全体的に高いパフォーマンスを発揮してくれとても満足です。また、今大会を通じて貴重な情報を集めることができたので、次回のベルギーGPではさらに強力なマシンで臨む自信があります。本当にTY-Eの進歩に満足しており、今週末の第 2 戦も待ちきれません」
●トライアル世界選手権フランス GP・TrialEクラス結果
順位:ライダー・国籍・マシン・減点/クリーン
1:黒山健一・ JPN ・Yamaha・ 2/28
2:GUBIAN Loris・ FRA・Gas Gas・ 4/28
3:BRUAND Christophe・FRA・ Electric Motion・ 11/27
4:HIEYTE Bastien・ FRA・Electric Motion・ 52/14
5:DELAIR Jerome・ FRA・Electric Motion・ 52/9
6:OLIVER BLASCO David・ESP・ON Racing Trial-E・ 65/11
7:CORDON Joan・ ESP・Mecatecno・ 147/2