CB1000R 1,636,200円(4月2日発売)
★ホンダ CB1000R 車両解説
「ザ・CB」の復権をかけて、ネイキッドロードスポーツCB1000Rを発売
2001年に発売され主に海外で人気を集めたCB900 Hornet。オーソドックスなスタンダードスタイルのネイキッドモデルとして根強いファンから支持を得たモデルだった。
その後継モデル、とされたのがCB1000Fなのだが、2007年に発売されたCB1000Fでは、一気に“スーパーネイキッド”へと大変身。CBR1000RR直系のスポーティな“走り”を全面に打ち出したストリートファイターでもあった。
アルミダイキャスト製モノバックボーンフレームに前輪に倒立式テレスコピックフォーク、後輪は片持ち式スイングアームを採用、とまさにスーパースポーツCBRのDNAを受け継ぐ内容だった。ベースとされたエンジンは、もちろんCBR1000RRの直列4気筒DOHC4バルブ、998cm3エンジンだが、最新CBRからの流用ではなく、開発されつくした旧型をベースにワインディングや街中での使用をメインに想定したセッティングを施し、さらに低中速域面が強化されて搭載されていた。
今回、国内向けにも発売される新型CB1000Rは、スーパーネイキッドの頂点マシン的な存在であった先代とは異なり、「CB」シリーズの復権を担うホンダのロードスポーツモデルのフラッグシップ的な存在としてリリースされたモデルだ。ちなみにエンジンは、昨年春に登場した新型CBR1000RRシリーズがボア76.0×ストローク55.1mm、総排気量999cm3という新路線のリッターバイクエンジンといえるSC77E型エンジンを採用していたのに対して、こちらCBのフラッグシップではボア75.0×ストローク56.5mm、998cm3と従来からのスーパースポーツ系のエンジンをベースに再開発したSC80E型エンジンを搭載、と袂を分かったカタチとなった。
それだけ今回の新型CB1000Rにかけている期待は大きい、といえるのかもしれない。詳細は以下のニュースリリースで。
★HONDA ニュースリリースより (2018年3月8日)
新世代CBシリーズの大型ネイキッドロードスポーツモデル「CB1000R」を発売
Hondaは、水冷4ストローク・DOHC4バルブ・直列4気筒1000ccエンジンを搭載し、軽量かつコンパクトな車体により、スポーツバイクの上質な走りと操る楽しみを実現する新世代CBシリーズの大型ネイキッドロードスポーツモデル「CB1000R」を、新販売チャネルのHonda Dreamより4月2日(月)に発売します。
「CB1000R」は開発の狙いを、「魅せる、昂る、大人のためのEMOTIONAL SPORTS ROADSTER」と定め、スポーツバイクとしての普遍的な魅力である操る楽しさに加え、上質な走りを実現するために、マスの集中化と軽量化を図っています。また、走りのパフォーマンスを最大化するため、スーパースポーツモデルとして好評を得ているCBR1000RRのエンジンを踏襲しながら、より伸びやかな吹け上がりや、力強いトルクを実現する吸排気系の最適化、ギアのローレシオ化を図りました。フレームは、軽量で剛性のある高張力鋼のモノバックボーンを採用。
足回りには、市街地からワインディング路まで路面追従性に優れ、上質なライディングフィールを実現する倒立フロントフォークに、リアにはアルミ製の片持ちスイングアームのプロアームを採用。スタイリングは、高品位な機能部品で構成された外観としています。
カラーリングは高質で鮮やかなキャンディークロモスフィアレッドと精悍なグラファイトブラックの2 色としています。
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- CB1000R 1,636,200円(消費税抜き本体価格 1,515,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | 2BL-SC80 | |
---|---|---|
CB1000R | ||
発売日 | 2018年4月2日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.120×0.790×1.090 | |
軸距(m) | 1.455 | |
最低地上高(m)★ | 0.138 | |
シート高(m)★ | 0.830 | |
車両重量(kg) | 212 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※4 | 22.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 1名乗車時)※5 | |
16.7(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★※6 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.0 | |
エンジン型式 | SC80E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 998 | |
内径×行程(mm) | 75.0×56.5 | |
圧縮比★ | 11.6 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 107[145]/10,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 104[10.6]/8,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 16 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.538 |
2速 | 1.941 | |
3速 | 1.578 | |
4速 | 1.363 | |
5速 | 1.217 | |
6速 | 1.115 | |
減速比1次/2次★ | 1.604/2.933 | |
キャスター(度)★ | 25°00′ | |
トレール(mm)★ | 100 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 190/55ZR17M/C 75W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(プロアーム) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda測定値)■製造事業者/本田技研工業株式会社
※4 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※5 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※6 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます