2018年2月22日
■ハフィス・シャーリン、モンスター・ヤマハ・テック3よりMotoGPに参戦!
先日、タイ・ブリラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されたMotoGPのオフィシャルテストにて、ジョナス・フォルガー(モンスター・ヤマハ・テック3)の代役としてテストに参加した23歳のマレーシア人ライダー、ハフィス・シャーリン。初めて操るYZR-M1でトップから1.756秒差と健闘した彼が、フォルガーの欠場によりヨハン・ザルコのチームメイトとして同チームより2018年シーズンのMotoGPクラスをマレーシア人として初めて参戦することになった。ゼッケンは♯55。
シャーリンは2012年マレーシアGPのMoto2クラスにワイルドカード参戦(3位)した後、2014年より同クラスにフル参戦を開始。2017年のサンマリノGPや日本GPで3位表彰台を獲得、ランキング10位を獲得した。昨年はTeam KAGAYAMA からの鈴鹿8耐の参戦も果たしている。
ハフィス・シャーリンのコメント
「Monster Yamaha Tech3から2018シーズン参戦の知らせを受け、とてもうれしく思います。ブリラムのテストではすばらしい時間を過すことができ、またそのなかでたくさんのことを学びました。この場を借りて、チームの皆さん、多くのアドバイスをくれたヨハン(ザルコ)にお礼を言いたいと思います。短い期間でMotoGPマシンをコントロールする方法を学べたことは、自分でも信じられないような大きな成果です。シーズンでもベストをつくし、私にできることはすべて全力でやっていきます。ヤマハ、エルべ(ポンシャラル)、Monster、Tech3の皆さん、私を信頼し、このようなすばらしいチャンスを与えていただき本当にありがとうございます。また常に私を支えてくれた家族、ファンの皆さん、そしてラズラン(ラザリ)にも感謝しています。次回、カタールでのテストには今まで以上に強いモチベーションを持って臨みます。シーズンのスタートが待ちきれません」
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ラズラン・ラザリ(セパンインターナショナルサーキットCEO)のコメント
「ブリラムのテストでハフィスは歴史を作りました。彼がMonster Yamaha Tech3の一員としてグランプリをフルシーズン戦うことになったのは、マレーシアにとって1991年にマレーシアGPがはじまって以来の大ニュースであり、大変な快挙です。このことはアジア地域の人々にとってもうれしいニュースになったことと思います。ハフィスを信頼し、高く評価してくれたエルベ・ポンシャラル氏に感謝します。今後はハフィスの成長をゆだね、より強いライダーになってくれることを期待します」
エルべ・ポンシャラル(チームマネジャー)のコメント
「ザルコ選手のチームメイトとしてシャーリン選手の参戦を発表できうれしく思います。フォルガー選手の欠場が決まって以来、私たちは大変な日々を過ごしてきました。しかし、セパンでのラズラン・ラザリ氏との会話を発端に、思いもよらぬ展開が待っていました。ラザリ氏の情熱、心を動かすそのエネルギー、MotoGPおよびモーターサイクルスポーツに対する貢献に感謝します。彼の強い想いが、シャーリン選手に最高峰クラスへの最後の一段を登らせたのです。私たちは彼がすばらしいMotoGPライダーになると確信しています。それゆえブリラムでは、彼にとってはかなり過酷なミッションを課すこととなりましたが、最終的にすばらしい成果を残しました。ヤマハも彼のパフォーマンスに満足し、我々も大いに喜びました。マレーシア人ライダーがMotoGPにフル参戦するのは初めてですし、私たちはこの地域でのMotoGP人気の高まりを肌で感じています。その意味も含め、彼とともにチャレンジできることを誇りに思います。そしてチームやザルコ選手から学ぶことができれば、きっとすばらしいシーズンになることでしょう。今はシャーリン選手が、YZR-M1で最高峰クラスを戦う姿を早く見たい気持ちでいっぱいです」