Hondaコレクションホール収蔵車両走行確認テスト「闘うDNA」2017年・夏その1

●撮影ー依田 麗
●取材協力-ホンダコレクションホール http://www.twinring.jp/collection-hall/ 
     ホンダ http://www.honda.co.jp/motor
RVF/RC45
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RVF/RC45


RVF/RC45

RVF/RC45


RVF/RC45

RVF/RC45


RVF750

RVF750
年々スプリントレース化が進む鈴鹿8耐は1994年、従来のTT-F1からより改造範囲の狭いスーパーバイクへとレギュレーションが変更され、スターティンググリッドも前日のスペシャルステージのタイムによって決まるという新ルールが採用された。この変更に合わせ新たにベースマシンとなったのは、同年1月に500台限定で発売されたホモロゲーションマシンRVF(RC45)。カムギアトレーンのV型4気筒DOHC4バルブ749ccエンジンは、PGM-FIを採用。フレームは薄型のアルミ・ツインチューブのダイヤモンド形式。フロントφ41mm倒立、リアはアルミプロアーム。各部パーツにはチタン合金やマグネシウムが多数使われるなど、ワークスRVF750で培ったテクノロジーを盛り込んだ公道版RVF750といえる内容と姿であった。8耐デビューとなった1994年第17回大会で、ダグ・ポーレン/アーロン・スライト組(Team HRC #11)が見事初勝利を飾った。新ルール2年目となる1995年の第18回大会では、優勝車のラップ数が212周を記録する白熱した激しいバトルが展開され、そんな激戦の8耐を征したのが、今回走行したアーロン・スライト/岡田忠之組がライディングしたゼッケン11・Team HRCのRVF。このマシンは1994年12月に期間限定で販売された1995年モデルのRVF(RC45)がベースで、前年に続き安定した速さで見事に8耐連覇を達成した。ちなみに岡田は8耐初勝利、アーロン・スライトは8耐史上初となる三連覇(1993〜1995年)も達成というおまけまでついた。
VTR1000SPW
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VTR1000SPW


VTR1000SPW

VTR1000SPW


VTR1000SPW

VTR1000SPW


VTR1000SPW

VTR1000SPW
1978年第1回鈴鹿8耐に出場したRCB以来、ホンダワークスは直列、V型と形を変えながらも4気筒エンジンで戦い続けた。1997〜1999年はRVFが三連覇を成し遂げていたのだが、現状に満足することなく新たなるチャレンジを模索すべく、2000年にホンダワークスとしては8耐初の2気筒マシンVTR1000SPWを実戦投入した。当時のSBKレギュレーションでは4気筒車は750cc、対して2気筒は1000ccまでという排気量のアドバンテージを生かし、162kgという軽量コンパクトな車体に、RVFを大きく上回る180ps以上を発生するハイパワーエンジンを組み合わせたニューマシンは、市販バージョンVTR1000SP-1の企画段階から、HRCと朝霞研究所(現2輪R&Dセンター)が共同開発するという初の試みで開発された。デビュー戦となったル・マン24時間耐久レースで見事初勝利を飾り、鈴鹿8耐ではホモロゲーションマシンとして市販されたVTR1000SP-1ベースのスーパーバイク仕様が投入された。市販車ベースとはいえ、少しでもファジーな走りをすれば狙ったラインには行けず、ライダーが積極的に速く走らせなければならなという、スプリントレース並みのシビアなセッティングが施されていた。8耐デビューの2000年第23回大会はこの宇川 徹/加藤大治郎組(#4)のVTRが全車を周回遅れにして215周という新記録で見事優勝、翌2001年はバレンティーノ・ロッシ/コーリン・エドワーズ/鎌田 学組(チームキャビンホンダ#11)、2002年はワークス2台(チームキャビンホンダ#11・#33)と桜井ホンダ(#71)のVTR1000SPWが1〜3位と表彰台を独占、VTRの最終年となった2003年第26回大会は、ホンダワークス勢が全滅するも再びチーム桜井ホンダ♯71の生見友希雄/鎌田 学組が優勝し、参戦した3年間、まさに無敵の強さをみせた。
CBR1000RRW
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CBR1000RRW


CBR1000RRW

CBR1000RRW


CBR1000RRW

CBR1000RRW


CBR1000RRW

CBR1000RRW
事前の走行予定車リストにはなかったが、サプライズとして登場したのは2004年8耐仕様セブンスターホンダのCBR1000RRW。SBKのレギュレーション変更(4気筒車は750から1000ccに拡大)にあわせ、MotoGPで大活躍のRC211Vのテクノロジーとイメージをふんだんに盛り込み、2004年デビューした直4エンジンを搭載した市販モデルCBR1000RRがベース。新たに製作された4気筒DOHC4バルブエンジンは998cc。V4エンジン並みにコンパクトとなり、ストック状態でも最高出力172ps/11250rpm、最大トルク11.7kg-m/8500rpm(フルパワー輸出仕様)というハイスペック。RC211Vを思わせるセンターアップマフラーも大きな特徴で、まさにレースに勝つためのマシンで、SBK仕様のCBR1000RRWは、5月の鈴鹿300kmレースでデビューウインを飾った。直4エンジンのホンダワークス8耐マシンとしては、1982年のRS1000以来なんと22年ぶりで、当然ホンダファンの期待も高く、先々代のRVF750、先代のVTR1000SPWという常勝レーサー以上の戦闘力と結果が求められた。8耐デビューとなった2004年第27回大会は、序盤から転倒が相次ぎ、12周目にペースカーが入る波乱の展開となったが、終わってみれば宇川 徹/井筒仁康組(セブンスターホンダ#7)のCBR1000RRWが優勝。3位〜7位をCBR1000RR勢が独占するという、ポテンシャルの高さを見せつけた。

戦うDNA 2017・夏その2は近日公開予定です。しばらくお待ちください。

Hondaコレクションホール収蔵車両走行確認テスト「闘うDNA」

二輪編-1・ホンダミュージックが世界を征す]
●1959年 RC142(#8 125cc)
●1966年 RC116(#1 50cc)
●1965年 4RC146(#4 125cc)
●1966年 RC149(#117 125cc)
●1966年 RC164(#1 250cc)
●1966年 RC166(#7 250cc)
●1967年 RC174(#3 350cc)
●1968年 RC181(#2 500cc)

二輪編-2・トリコロールはここから始まった]
●1972年 CB750(#15)
●1975年 CB500R(#83)
●1976年 RCB(#5)
●1980年 RS125RW-T(#20)

二輪編-3・V4〜V2の黄金時代から、再び直4へ]
●1991年 RVF750(#11 OKI HONDA RT・8耐仕様)
●1995年 RVF750(#11 Team HRC・8耐仕様)
●1997年 RVF/RC45(#33 ホリプロホンダwith HART・8耐仕様)
●1999年 RVF/RC45 (#1 ラッキーストライクホンダ・全日本スーパーバイク仕様)
●2000年 VTR1000SPW(#11 チームキャビンホンダ・8耐仕様)
●2004年 CBR1000RRW(#7 セブンスターホンダ7・8耐仕様)

二輪編-4・7度の世界タイトルを獲得したワークスレーサー]
●1993年 NSR250(#18 岡田忠之仕様)
●1997年 NSR250(#1 マックス・ビアッジ仕様)
●1999年 NSR250(#4 宇川徹仕様)
●2001年 NSR250(#74 加藤大治郎仕様)
●2003年 RS125RW(#3 ダニ・ペドロサ仕様)

二輪編-5・無敵の6年連続チャンピオンなどWGP500クラスで他車を圧倒]
●1984年 NS500(#1 フレディー・スペンサー仕様)
●1984年 NSR500(#1 フレディー・スペンサー仕様)
●1985年 NSR500(#4 フレディー・スペンサー仕様)
●1988年 NSR500(#1 ワイン・ガードナー仕様)
●1997年 NSR500(#1 マイケル・ドゥーハン仕様)
●1999年 NSR500(#3 岡田忠之仕様)
●2002年 NSR500(#74 加藤大治郎仕様)

二輪編-6・MotoGP元年をロッシとのコンビで圧勝した新世代の5気筒レーサー]
●2002年 RC211V(#46 バレンティーノ・ロッシ仕様)


四輪編-1・F1創生期 無謀とも思えた挑戦で2勝の快挙]
●1965年 RA272(#11)
●1967年 RA300(#14)
●1968年 RA301(#5)

四輪編-2・F1第二参戦期 エンジンサプライヤーとしての挑戦]
●1986年 ウィリアムズFW11(#5)
●1988年 ロータス100T(#2)
●1988年 マクラーレンMP4/4(#12)
●1989年 マクラーレンMP4/5(#2)
●1990年 マクラーレンMP4/6(#2)

四輪編-3・GTカー創成期 自動車メーカとしての名声を高めたマイクロ・スポーツの活躍]
●1966年 S800GT-1仕様(#25)
●1968年 S800マーシャル仕様

四輪編-4・ツーリング&GTカーの時代 市販車の高いポテンシャルをサーキットでも証明]
●1983年 ヤマトCIVIC(#1)
●1987年 モチュールCIVIC(#16)
●1993年 JACCS CIVIC(#14)
●1998年 ギャザズ CIVIC(#77)
●1995年 NSXルマン(#84)
●2000年 カストロール無限NSX(#16)

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