2017年5月23日
■目が離せない今年のJSB1000、雨の菅生も波乱の展開に!
全日本ロードレース第3戦が宮城県スポーツランドSUGOで開催された。雨に見舞われJ-GP3以外は決勝日(5月14日)の朝に予選、午後に決勝のワンデーレースとなる。
決勝日も全クラス雨となった。注目の最高峰クラスJSB1000は200マイル(52周)で争われ、ポールポジションの高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が抜群のスタートを見せ、オープニングラップからリードを広げて圧倒的速さを誇示。それを追いかけていた加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が3ラップ目の1コーナーで、8周目には6番手の山口辰也(Honda Dream Racing)が、9周目には7番手を走っていた清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)、そして、12周目には2番手を走っていた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)もが転倒。高橋は給油のみのピットストップでコース復帰し2番手の野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)に1分以上の差を付けて連勝。3位に渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)が入り表彰台に登った。
大型新人、濱原颯道(ヨシムラスズキMOTUL)は、4位に入る健闘、Team KAGAYAMA の浦本修充は5位。松崎克哉(Kawasaki Team GREEN)は転倒再スタートで18位。ヨシムラスズキのエース津田拓也はトラブルでピットイン中にセーフティーカーが入り、コースイン出来ずに大きく出遅れて10位となった。
中須賀は2戦連続の転倒リタイヤで、6年連続、8度目のタイトル獲得に黄信号。残り7戦、全部を勝利しても、高橋が2位の場合は逆転出来ずに自力でのチャンピオン獲得は難しくなった。高橋は、その才能が高く評価されながらも、これまで無冠、初のタイトル獲得に挑む。
今回は鈴鹿8耐トライアウト2ndステージも兼ねており、Team SuP Dream Hondaの伊藤真一、チームスガイレーシングジャパンの須貝義行という地元出身のふたりが、2枠の参戦権利を獲得。MORIWAKI MOTUL RACING
の高橋裕紀/清成龍一は鈴鹿サンデーロードレースでトライアウトに挑戦する。
J-GP2クラスはケガからの復帰レースとなった水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.)が3連勝を飾った。J-GP3は小室旭(Team P.MU 7C)が念願の優勝を決め、母の日の決勝日、1月に急逝した母へ捧げる勝利とした。ST600は岡本裕生(51ガレージ チームイワキ)が初優勝を飾った。
次戦は6月11日に栃木県ツインリンクもてぎで第4戦が開催される。
(レポート:佐藤洋美)
|
|
|
高橋 巧は抜群のスタートを見せ、オープニングラップからリードを広げる。これまで無冠の彼、タイトル獲得に一歩近づいたか!? | 2位はヤマハファクトリーして初の表彰台となった野左根航汰、3位はカワサキに移籍後こちらも初表彰台となった渡辺一馬。 |