■試乗&文:高橋二朗 ■撮影:依田 麗
■協力:キムコジャパン http://www.kymcojp.com/
JAIA 日本自動車輸入組合 http://www.jaia-jp.org/motorcycle/
『ハイドロフォーミングフレーム、リアディスクブレーキ採用!
125ccクラスのベストセラー、レーシングシリーズの最新モデルがフルモデルチェンジ。
これまでのパイプフレームでは実現できなかった高い剛性バランスをもつハイドロフォーミングフレームにKEIHIN製インジェクションシステム採用で熟成度を高めたバトルアックスエンジンを搭載。
これまでの125ccスクーターのイメージを覆す高い質感と走行フィールを手に入れました。 』
(キムコジャパンのWEBサイトより、Racing S 125の概要から)
ライダーの身長は173cm。 |
試乗車はレーシングS 125に昨年のEICMA(ミラノショー)で話題となった「Noodoe(ヌードー)」 を装備。つまり3月に開催された東京モーターサイクルショーに参考出品されたモデルとなる。日本にはまだ未導入のモデル(グレード)だが、機器の検証やデータの収集などを目的にナンバー登録したようだ。
ヌードーはスマートフォンと接続することで、ダッシュボードに様々な情報を表示可能とした”スマートメーター”。現在地付近の気象状況表示に加え天気予報の提供、ライダーを中心に近くのキムコディーラーやコンビニエンスストア、燃料が少なくなるとガソリンスタンドなど役に立つポイントの表示、グループ設定したライダーのお互いの相対的は位置情報の表示、といった機能をもつ。さらに、各種SNSの更新や不在着信通知といった情報を表示することも可能だ。ライダーはハンドルから手を放すことなくコントロールスイッチによって機能の切り替えや通知のスクロールを行うことができる。
専用アプリの入ったスマートフォンとBluetoothで接続されたヌードー、試乗中はガソリンスタンドなど近隣の情報、天気予報などを見ることができた。安全上、車両が完全に停止した状態でないとメールやSNSなどのメッセージや通知を読むことはできない 。試乗会場を自宅設定したのであろう、会場に戻る際に方角と残り距離が表示されていた。今後はアプリのアップデートによって、ナビ画面に進化などの可能性も秘めているという。
昨年10月より日本で販売が開始されたレーシングS 125という車両自体はその名の通り、各所に熱い演出が施されたモデル。スロットル操作に対し敏感にエンジン回転が上がる加速重視のセッティングとなる。燃料タンクがレイアウトされている関係か、フロアボードの高さがやや気になった。
尚、日本でレーシングS 125のNoodoe装備車の販売時期は、車両価格も含めて今のところ検討中とのこと。
(試乗・文:高橋二朗)
■キムコ・レーシングS 125 Noodoe(仮称) ●全長×全幅×全高:1,830×750×1,100mm●ホイールベース:1,270mm●シート高:790mm●車両重量:131kg●エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ・124.8cm3●ボア×ストローク:54.0×54.5mm●圧縮比:10.3●最高出力:7.9kw(11PS)/7,500rpm ●最大トルク:10.4N-m(1.04kgf-m)/7,500rpm ●燃料供給方式:フューエルインジェクション(KEIHIN)●トランスミッション:CVT●始動方式:セル●燃料タンク容量:5.5L●ブレーキ:(F)油圧式ディスク(R)油圧式ディスク●タイヤサイズ:(F)110/70-12(R)120/70-12●価格:299,160円(税込) ※スペックはレーシングS 125 |
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