400X/400X ABS 709,560円~781,920円(2月19日発売)

★ホンダ 400X/400X ABS 車両解説

“ニューCBシリーズ”のオン・オフスポーツ、400Xをマイナーチェンジ

「ニューCBシリーズ」として、2012年11月のミラノショーで発表された「CBR500R」、「CB500F」、「CB500X」と同構成の国内向け400バージョンとして2013年6月に発売が開始された「400X」。その年の3月のモーターサイクルショーでも大注目を集めた新型ツインエンジンを搭載する新シリーズのトップバッターとなったのは、フルカウルスポーツ版のCBR400Rで、4月23日に発売。その後、1ヵ月遅れで、ネイキッドスポーツ版のCB400Fを発売。そして、こちらオン・オフスポーツの400Xは、やや遅れて6月7日の発売となっている。

ニューCBシリーズのしんがりとなった400Xだが、すっかりホンダのメインバリエーションとなった“クロスオーバー”モデル。いわゆる“オン・オフ”モデルだ。デザインキーワードは「Modern & Stylish」。海外向けではストレートにCB500Xとして発売されたが、国内向けではこのモデルだけ「CB」が付かず、ホンダにしては珍しい数字で始まる車名となった。ちなみに数字で始まりアルファベットが続く車名というのは、’81年の250Tや、’82年の125T以来か。

また、CBR400RやCB500Fの15リットルとは異なり、400X専用で17リットル入り燃料タンクを開発することで、航続距離を伸ばし、また、ライダーの自由度を高める専用のダブルシート、ライダーへの走行風を軽減するウインドスクリーンなど独自の装備も採用と、さすが売れ筋となってきている“オン・オフ”だけあって力が入っているモデルとなっている。

今回はこの400Xを、より個性的に、より快適に、を目標にモデルチェンジが行わた。クロスオーバーモデルの旗艦、VFR1200XのDNAを受け継ぎ「FEEL THE ADVENTURE FORM」を踏襲したデザインでフロント周りを一新。フロントサスもプリロードアジャスターを装備、ライダーの手のサイズに合わせられる5段階調整可能なブレーキレバー、フューエルタンクは、給油時に便利なヒンジタイプのキャップを採用するなど、使い勝手の向上も行われている。
 

400X。カラー設定は3色。「マグナレッド」。ABSタイプも同色設定。
400X。「パールサンビームホワイト」。
400X。「マットバリスティックブラックメタリック」。写真は全て400X ABS。

★HONDA プレスリリースより (2016年2月18日)

力強いクロスオーバースタイルをさらに強調するとともに、
各部の熟成を図った「400X」を発売

Hondaは、冒険心を掻き立てる力強いクロスオーバースタイルに、低・中回転域から高回転域までスムーズな出力特性のエンジンを搭載し、市街地走行からツーリングまで幅広い用途で使用できるモデルとして好評を得ている「400X」の外観デザインを一新するとともに各部を熟成し、2月19日(金)に発売します。

400Xは、クロスオーバーコンセプトのフラッグシップモデル「VFR1200X」のDNAを受け継ぎ、冒険心を高揚させるダイナミックなスタイリングコンセプト「FEEL THE ADVENTURE FORM」を踏襲したデザインに一新しました。LEDを採用した新設計ヘッドライトと、クリアインナーレンズを新たに取り入れ視認性に優れたLEDテールランプを採用。さらに、高さを100㎜伸長させた大型のウインドスクリーンを採用することで防風効果を大幅に増大させ、高速走行時に快適な走行性と存在感を醸し出すスタイリングを両立させました。フロント部のデザインはヘッドライトの左右上端部にLEDポジションランプを配置し、精悍な表情を演出しました。また、車体側面には、洗練された力強いクロスオーバースタイルをイメージさせる、タイヤパターンをモチーフとしたストライプを採用しました。

フロントサスペンションには、使用状況に応じて調整可能なプリロードアジャスターを装備。さらに、セッティング変更により乗り心地を向上させました。

フューエルタンクは、給油時に便利なヒンジタイプのキャップを採用。また、ライダーの手の大きさや握力に応じて5段階で調整が可能なブレーキレバーを採用するなど、利便性の向上を図っています。

車体色は、マグナレッドとパールサンビームホワイトに加え、ソリッドでクロスオーバースタイルを際立たせるマットバリスティックブラックメタリックの3色を設定しています。

●販売計画台数
(国内・年間) 900台
 
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
400X マットバリスティックブラックメタリック
            709,560円(消費税抜き本体価格 657,000円)
400X マグナレッド/パールサンビームホワイト
            731,160円(消費税抜き本体価格 677,000円)
400X<ABS> マットバリスティックブラックメタリック
            760,320円(消費税抜き本体価格 704,000円)
400X<ABS> マグナレッド/パールサンビームホワイト
            781,920円(消費税抜き本体価格 724,000円)
 
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
=400Xの主な特長=
●スタイリング
冒険心を掻き立てる力強さと都会的で洗練されたプロポーションを備え軽量でコンパクトな扱いやすい魅力はそのままに、クロスオーバーシリーズの上級機種のスタイリングコンセプトである「FEEL THE ADVENTURE FORM」を踏襲。中間排気量のクロスオーバーモデルとして、さらなる冒険心を掻き立てる力強いイメージを際立たせたスタイルとしました。フロント部は、LEDポジションランプを新設計のLEDヘッドライトの左右上部にそれぞれ配置し、先進性に加え精悍なスタイルで400Xの力強いイメージを演出。また、テールランプも400Xの力強いイメージを彷彿させ、先進性と個性を主張するクリアインナーレンズを取り入れたLEDテールランプを採用しました。
●パワーユニット
低・中回転域から高回転域までスムーズで扱いやすい出力特性で定評のある水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒400㏄エンジンの特性はそのままに、ギアチェンジペダルの操作荷重を低減させ、操作フィーリングを向上させることにより、ギアチェンジの多い市街地でも快適な走行を可能としました。
●車体・装備
高速道路における快適な走行のため、ウインドスクリーンを100㎜上方に伸長させるとともに、スクリーンのポジションをスタンダードとハイの2つから選択できる機構とすることで防風性能を大幅に向上させました。また、ウインドスクリーンの適切な位置にダクトを設けることで、ライダーの前面と背面の圧力差を軽減させ快適性を確保するとともに、ライダーの頭部周辺の乱流を抑制することで、走行風によるライダーへの負担を軽減しました。
フロントサスペンションにプリロード調整機構を追加することで、1名乗車、2名乗車、積載量などの状況に合わせ、ライダーの好みに応じた乗車姿勢での走行を可能にしました。また、ブルーアルマイト処理をしたフォークキャップを採用し、ハンドル周りの高級感を演出しました。
大容量17Lのフューエルタンクを装備して、航続距離を確保しました。また、ヒンジ構造タイプのフューエルキャップを採用し、ガソリン給油時の利便性を向上。
さらに、5段階の調整機構付きブレーキレバーを採用し、ライダーの好みのレバー位置に調整できるようにしました。
●カラーバリエーション
力強いイメージを演出するタイヤパターンストライプを車体側面に施したマグナレッドとパールサンビームホワイトに加え、ソリッドでクロスオーバースタイルを際立たせるマットバリスティックブラックメタリックの3色を設定しています。

★主要諸元

車名型式 2BL-NC47
400X〈ABS〉
発売日 2016年2月19日
全長×全幅×全高(m) 2.085×0.830×1.335
軸距(m) 1.410
最低地上高(m) 0.145
シート高(m) 0.795
車両重量(kg) 194〈196〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 39.7(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)
28.3(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※2
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 2.7
エンジン型式 NC47E
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 399
内径×行程(mm) 67.0×56.6
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 34[46]/9,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 37[3.8]/7,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 17
クラッチ形式 湿式多板コイル・スプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.285
2速 2.105
3速 1.600
4速 1.300
5速 1.150
6速 1.043
減速比1次/2次 2.029×3.000
キャスター(度) 25°55′
トレール(mm) 105
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
160/60ZR17M/C 69W
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 ダイヤモンド

※〈 〉の数値はABS仕様
 ※1 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※2 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます