2012年2月3日 

■ホンダが2012年のモータースポーツ活動を発表、MotoGPは3冠連覇を目指す!

左より、ニューマシン・RC213Vを囲むダニ・ペドロサ、ケーシー・ストーナー、本田技研・伊東孝紳社長

左より、ニューマシン・RC213Vを囲むダニ・ペドロサ、ケーシー・ストーナー、本田技研・伊東孝紳社長

 ホンダにとってモータースポーツ活動はチャレンジングスピリットの象徴であり、2012年の今年も国内外様々なカテゴリーのモータースポーツに参戦する。その概要が2月3日、東京・青山の本田技研本社にて二輪四輪合同で発表された。

 まずはロードレース世界選手権。最高峰のMotoGPクラスはレギュレーション変更によってマシンは1000ccエンジンを搭載するRC213Vとなった。ワークスチームの「レプソル・ホンダ」は昨年のチャンピオンであるケーシー・ストーナーとダニ・ペドロサの2名体制に。目指すは当然のことながら2年連続の3冠(ライダー、チーム、マニュファクチャラー)だ。サテライトチームの「ホンダ・グレッシーニ」からはスズキから移籍のアルバロ・バウティスタが、「LCRホンダ」からは昨年のMoto2チャンピオン、ステファン・ブラドルがRC213Vを駆って戦う。

 ホンダが唯一のオフィシャルエンジンサプライヤーとなるMoto2クラスは、同クラス3年目となる高橋裕紀がチームを移籍。マシン(シャシー)が開発データ豊富なSUTERとなることでレースを戦うことに集中でき、チャンピオン獲得に期待がかかる。また、昨年の全日本J-GP2チャンピオンである中上貴晶が世界の舞台に復帰、Moto2クラスを戦うこととなった。

 昨年までの125ccクラスに替わり、今年より4ストローク250ccマシンで争われるMoto3。ホンダが昨年より販売を開始したNSF250Rが戦うクラスで、全32台エントリーのうち13台がホンダのマシンでの参戦に。昨年の全日本J-GP3チャンピオンとなった藤井謙汰がホンダのサポートを受け、同クラスに参戦する。

我らが期待、左より清成龍一、青山博一、高橋裕紀

我らが期待、左より清成龍一、青山博一、高橋裕紀

 市販車の“世界最速決定戦”ことスーパーバイク世界選手権シリーズには、欧州現地法人から「ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム」として参戦。ライダーは昨年に引き続きジョナサン・レイ、そしてMotoGPから転身した青山博一が起用される。強豪を相手にチャンピオンを目指す青山の戦いに注目だ。マシンはCBR1000RR。

 日本ラウンド(オートポリス)も組み込まれるアジアロードレース選手権には、マレーシア現地法人のチーム「ブンシュウ・ホンダ」から参戦。英国スーパーバイク選手権で2度チャンピオンを獲得した清成龍一他4名のライダーがCBR600RRで戦う。

ワークスのチームHRCから参戦、左より成田亮、小方誠

ワークスのチームHRCから参戦、左より成田亮、小方誠

 全日本モトクロス選手権には今年もワークス体制「チームHRC」で参戦。昨年、7度目のチャンピオンを獲得した成田亮が加入し、引き続き平田優、IA2クラスからステップアップした小方誠の3名体制で、ホンダにとって久しいチャンピオンを目指す。

 その他カテゴリーの詳しい体制、四輪はコチラ にて。

 尚、ホンダは二輪モータースポーツへの関心が急速に高まっているアジア地域において「アジア・ドリーム・カップ」をサポート。日本を含むアジア地域12カ国からライダーを選抜、将来のGPライダーを輩出するための育成プログラムで、CBR250Rをベースとするレースマシンを提供し、若手ライダー指導のため、元GPライダーの玉田誠が全戦に派遣される。日本では5月より開催される「CBR250Rカップ」と連動する予定だ。