2012年2月1日 

■ヤマハがインドネシア向け現地製コミューター「Mio J (ミオ ジェイ)」を発売
FI採用などによりクラス最高レベルの優れた経済性を実現

 ヤマハ発動機株式会社は、2月1日、中期成長戦略「アセアン二輪車事業における商品力・収益力向上」を具現化する新製品として、従来モデル「Mio」比で約30%の燃費向上を達成した115ccオートマチックコミューター、「Mio J」を2012年2月上旬からインドネシア市場に導入すると発表した。

 この新型「Mio J」は、新開発の115ccエンジンを搭載、燃料供給系にはYMJET-FI(Yamaha Mixture Jet-Fuel Injection。主通路とは別に設けた副通路からのエアアシストを行い、噴射燃料と空気を効率的に混合させ、実用域での燃費向上に貢献するFIシステム)を組み合わせクラス最高レベルの優れた経済性を達成したほか、車体は流れるようなSラインをモチーフにデザインを一新、“コンパクト”と“収納力&居住性”を両立させたモデルだ。

 インドネシアの二輪車市場は2011年現在で約800万台の規模(ヤマハ調べ)があり、この中でオートマチックモデルの比率は約50%を占め、「Mio」シリーズはその牽引役となっているという。

 初代の「Mio」は2003年、当時マニュアル変速車が主流だった同市場にスタイリッシュなオートマチックモデルとして導入。以後幅広い層からの支持を受けオートマチック市場を拡大し、インドネシア国内で累計約470万台を販売している。

「Mio J」は、今後も経済成長を背景に都市部を中心として総需要の伸長が予測されるオートマチック車市場において、さらに経済性に優れたモデルとして開発。製造・販売はグループ会社のYIMM(PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)が行う。

 ちなみに中期成長戦略「アセアン二輪車事業における商品力・収益力向上」とは、ヤマハ発動機の2010年から2012年までの3カ年の中期的な経営計画の中の、4つの成長戦略の一つで、「FI搭載比率の拡大と商品力の強化」並びに「FIシステムコストダウンと規模効果による収益性の向上」の両立により、更なる商品競争力強化を目指すとしている。発売は2012年2月上旬から。メーカー希望小売価格(現地)は12,800,000ルピア(キャストホイール仕様/税込み、日本円で2月1日現在、10万8千円程度)。販売計画は90万台(年間、インドネシア国内)となっている。