2015年11月2日
■中須賀、史上初の最高峰クラス4連覇&6度目のチャンピオン獲得
11月1日、鈴鹿サーキットで開催された全日本ロードレース選手権の第9戦「第47回MFJグランプリ」。最高峰クラスのJSB1000では王座に王手をかけていた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が、ヤマハ発動機60周年記念カラーが施された新型YZF-R1を駆り2レースをポール・トゥ・フィニッシュで完全勝利。今シーズン、開幕戦の2位を除いて全て優勝(8戦中7勝)という圧倒的強さでチャンピオンを獲得した。
これにより中須賀は平 忠彦氏、藤原儀彦氏、そして自身がもつ国内最高峰クラス3連覇の記録を塗り替え、全日本ロードレース史上初となる4連覇、6度目のチャンピオンを達成したことに。今シーズンは鈴鹿8耐でも19年ぶり5度目の優勝をもたらすなど、ヤマハ60周年の年に相応しい大活躍であった。
JSB1000クラスチャンピオン:中須賀克行+ヤマハYZF-R1(YAMAHA FACTORY RACING TEAM) |
中須賀克行(JSB1000クラスチャンピオン)のコメント
「ヤマハ発動機の創立60 周年という記念イヤーに、全日本ロードレース史上初の4 連覇を達成できたことは本当にうれしいし、ヤマハの一員であることを誇りに思います。今年は、自分にとって初めてのファクトリーチームでの戦いとなり、マシンも新型のYZF-R1、しかも60 周年という節目の年で、さまざまなプレッシャーを感じながらのシーズンインとなりました。その開幕戦では優勝できませんでしたが、続く第2 戦オートポリスから、終わってみれば7 戦連続でポール&ウィンを達成し、4 連覇を実現することができました。これは本当にチーム力のおかげだと思っています。チームスタッフをはじめ、応援していただいたファンの皆さま、そして関係者の皆さまに心から感謝します。本当にありがとうございました」
吉川和多留YAMAHA FACTORYRACING TEAM 監督のコメント
「レース1 は、中須賀選手はもちろん、チーム全員がいつも以上に集中して臨み、ここで優勝してチャンピオンを決められたのが本当に大きかったと思います。レース2 は路面温度が下がって難しい状況でしたが、レース1 でチャンピオンを決定し余裕を持って臨むことができたのが勝因です。今年は、YAMAHA FACTORYRACING TEAM の監督としてチームを率いましたが、常に高い意識を持ってレースに臨み、開幕前には全勝チャンピオンを掲げました。しかし、それは開幕戦で逃すこととなりましたが、この高い意識があったからこそ今回のチャンピオンがあると思います。1 年間、応援していただいたファンの皆さま、関係者の皆さまには、4連覇達成という最高の形で、その期待に応えることができました。しかし、我々の戦いはまだまだ続きます。これからもいっそうの応援をよろしくお願いします。本当にありがとうございました」
MFJグランプリは2015年シーズンを締めくくるべく全クラスのレースを開催。J-GP2クラスは高橋裕紀(MORIWAKI RACING) がポール・トゥ・フィニッシュ。全6戦中5勝の強さで2連覇を達成した。またST600クラスは横江竜司(ヤマハ)が、J-GP3クラスは水野 涼(ホンダ)がチャンピオンを獲得している。
J-GP2クラスチャンピオン:高橋裕紀+モリワキMD600(MORIWAKI RACING) |
ST600クラスチャンピオン:横江竜司+ヤマハYZF-R6(ヤマハタイランド Racing Team) |
J-GP3クラスチャンピオン:水野 涼+ホンダNSF250R(MuSASHi RTハルク・プロ) |
●2015全日本ロードレース選手権シリーズランキング
JSB1000クラス
1位 中須賀克行(ヤマハ)203 ポイント
2位 高橋 巧(ホンダ)149 ポイント
3位 渡辺一樹 (カワサキ)135 ポイント
J-GP2クラス
1位 高橋裕紀(MORIWAKI )128 ポイント
2位 生形秀之(スズキ)121 ポイント
3位 関口太郎(HARC-Pro)100 ポイント
ST600クラス
1位 横江竜司(ヤマハ)104 ポイント
2位 D.クライサルト(ヤマハ)97 ポイント
3位 大久保 光 (ホンダ)81 ポイント
J-GP3クラス
1位 水野 涼(ホンダ)115 ポイント
2位 真崎一輝(ホンダ)111 ポイント
3位 栗原佳祐(ホンダ)98 ポイント